■福島浜通り歴史探訪(スズキGSX250R)
■福島中通り歴史探訪その1(スズキGSX250R)
■福島中通り歴史探訪その2(スズキGSX250R)
■会津・磐梯(スズキGSR250)
■会津磐梯の絶景とラーメンを巡る(スズキGSX-S1000F ABS)
■福島浜通り歴史探訪(スズキGSX250R)
マイナーエリアながら史跡が多く、見どころはたくさん
常磐自動車道を北茨城ICで降りて一般道を走り、海沿いの国道6号線、別名陸前浜街道に入ります。北上してしばらく走り、五浦海岸へと向かう道に入ると、やがて六角堂で有名な関東の松島と称される五浦海岸に。ただし、この日(月曜日)は休館日で入れず。残念。
ならば…と、対岸から五浦岬公園に。ここから、五浦海岸の全景を見ることができます。
ちなみに公園内にはタワーがありますが、あまり五浦海岸の眺めはよくありませんでした。
また、公園には、日本の近代美術に大きな貢献を残し、晩年を五浦で過ごしたの岡倉天心の映画「天心」のロケセットで、現在日本美術学院研究所の建物があります。
再び国道6号線に戻り、北上を続けます。福島県に入り、関所で有名な勿来(なこそ)に。まずは、勿来海岸をぷらっと散策しました。遠方にいわき市にある工場群が見えたりして風情こそいまひとつなれど、風紋がある砂浜を歩くと鳥居があり雰囲気は味わえます。
ちなみに、海岸の対岸の国道脇に、勿来の関をなぞってか勿来の検問所なるものがありました。稼働しているのかどうかはわかりませんが…
そこから、山側に少し入ると「勿来の関公園」に着きました。勿来の関とは、福島県白河市の白河関、山形県鶴岡市の念珠ケ関とともに奥州三関にも数えられた関所で、関所の跡などはないものの、関所があっただろう場所が公園になっていて、園内には奥州征伐を行った源義家や、小野小町などの歌碑が並ぶ小道があります。
ここから、国宝の白水阿弥陀堂を目指しますが、途中、いわき市街から少し中に入ったところにある高蔵寺に寄って行きました。ここには、福島県内に現存する三重塔のうちのひとつがあります。高さ15.8mでけんの重要文化財にも指定されています。堂内には千手観音像が祀られています。
高蔵寺をあとにして、いよいよ福島県浜通りの必立ち寄り場所の白水阿弥陀堂に。
いやー、なんといっても国宝です、国宝。しかも間近で見れます。1160年に藤原清衡の娘である徳姫が建立したもので、平安時代の、そして奥州藤原文化を色濃く残した建築物です。約850年も前の平安時代のものを見える悠久感と寺院の前に池が広がる浄土式庭園に心が癒されます(400円:無料駐車場あり)。平日はそんなに混んでないのもいいです。
とはいえ建物自体は、平泉の金色堂のように豪華絢爛なわけでもなく、京都の銀閣寺のように風情が溢れているわけではありませんが、この素朴感に日本らしさを感じます。
さて、次はぐっと海に向い、小名浜から塩屋崎灯台へと向かいます。
まだ、東北大震災からの復興途中で、海岸線で整地などが行わわれていて、残念ながら風情には乏しいです。
でも、せっかくですから日本の灯台50選にも選ばれています塩野崎灯台に上ってみました(200円)。しかし、灯台とお城って、その構造からして仕方なのですが、上に上るのが疲れますし、上に上らないとその良さを実感できないのがきついところ。ツーリング途中の階段上りは結構きついです。もちろん、灯台の上からはそんなきつさも吹き飛ばすような、太平洋の景観を眺められます。
また、灯台の近くには美空ひばりさんの「みだれ髪」を歌う歌碑や、塩屋崎灯台がモチーフとなった「喜びも悲しみも幾歳月」の記念碑などがありますので、ちょっと休憩するのにいいポイントです。
ここから約60km先には東京電力の福島第一原子力発電所があり、通行禁止区間が多くなるため(常磐自動車道は走行可)、内陸に向い磐越自動車道から三春町へと向かいました。
(C)Google
※福島中通り歴史探訪その1(スズキGSX250R)に続きます。
■福島中通り歴史探訪1(スズキGSX250R)
※福島浜通り歴史探訪(スズキGSX250R)からの続きになります。
信じるか信じないか…
磐越自動車道の船引三晴ICを降りて三春町にはいりました。三春町といえば、日本三大桜にも数えられる三春滝桜がある桜の町。シーズンには多くのマイカーが集まり、町中が渋滞になります。今回はシーズンオフということもあり、滝桜は見に行きませんでいたが、今回の目的地である「UFOふれあい館(福島市)へと向かう国道349号線沿いにある合戦場のしだれ桜に寄ってみることに。ただし、その前に、福島県一の巨木「杉沢の大スギ」を見ていきました。道からひときわ抜きんでている巨木があるので、すぐに分かりました。
高さ約45mで、樹齢は600〜1000年の巨樹です。あの、まんが日本昔話でも放映された伝承があり、国道からすぐなので是非寄っていきたいところです。
杉沢の大スギから約5kmほどのところに、「合戦場のしだれ桜」があります。合戦場というネーミングがいいですよね。昔、源義家と安倍氏との合戦場、と伝えられる場所に立っていて、樹齢はおよそ170年の見事な桜大木が2本、寄り添うように立っています。
桜のシーズンを過ぎても、遅桜が咲いている場合もあります。
そのほか、道中には、樹齢約150年、高さ約10mの中島の地蔵桜があります。国道からすぐなので、是非寄ってみてはいかがでしょうか。
福島市飯野町に向けてしばらく走ると、道沿いの空き地に零戦(のレプリカ)が置いてありました。なんだろうと見に行ったら、どうやら映画で使われた(置かれた?)道具のようで、ここそこに、それらしきものが置かれて(放置されて?)いました。
そして、いよいよ福島市飯野町に。宇宙人で町おこしをしているだけあって、町中にはいろいろなモニュメントがあります。
UFO飛来地としても有名な、千貫森に向って走っていくと、
あ、ありました!今回の目的地でもある「UFOふれあい館」。
入口は、ごく普通で気さくなスタッフさんが応対してくれます(400円 9:00〜17:00 月休)。館内に入ると、右側に「ミステリーゾーン」と書かれた怪しげな入口が…ワクワク
怪しげに光照らされる通路を歩いていくと、町の模型が。これは宇宙人が住む町なのか、はたまた宇宙人に支配されて地球の未来図なのか…
と、とつぜん、現れた宇宙人!まじでびっくりしました^ ^;
そこを抜けると、展示室に出ます。あー、明るい。展示室中央にあるみかんのゆるキャラみたいな置物に癒されます。
なんと、この展示室は、CIAの秘密文書なるものが…なんかムーっぽくなってきました^ ^;
また、展示室の隣にはふれあいコーナーなるものがあって、宇宙人の人形と一緒に写真が撮れます。ここ、結構○です^ ~
また、3Dシアターもあって、シュールに結構楽しめます。何人かで行ったら、いろいろ突っ込めていい思い出になるのではないでしょうかね。
ちなみに、「UFOふれあい館」の道向かいに軽食&お土産店があって、
なんと、そこにエイリアン入りノスライムが売っています!小柄でかさばらないので、ツーリングのお土産としてもお勧めです。
ここの土産店の外から見る景色もなかなか。UFOふれあい館に行かなくても、近くに来たら、この景色を見に寄るだけでもいいのではないでしょうか。
ちなみにここから、UFOを呼ぶデッキがある千貫森の山頂まで歩いていくことが出来ます。ご興味のあるかたは、是非!
(C)Google
※■福島中通り歴史探訪その2(スズキGSX250R)に続きます。
■福島中通り歴史探訪2(スズキGSX250R)
※■福島中通り歴史探訪その1(スズキGSX250R)からの続きです。
名城と、日本のカッパドギア
福島県飯野町の「UFOふれあい館」から福島市市街に向いました。ここで、福島市名物の円盤餃子(宇宙繋がりで…)を食べようと思ったのですが、残念ながら食べようと思っていた有名店がお休みで、近くの別候補店もお休み中でした。時間の都合もありましたので、二本松市に向う道中にも円盤餃子屋さんはあるだろうと思い、国道4号線を南下しました。しかし、これが間違い、どうやら円盤餃子は、福島市の名物らしく、二本松市に入るとまったく円盤餃子なる文字は見当たらず、そのまま次の目的地の「智恵子の生家」に着いてしましました。あー、残念。
「智恵子の生家」とは、ご存じ、詩人の高村光太郎が妻のことを書いた「智恵子抄」の主人公、智恵子の生家である造り酒屋。その裏庭には智恵子記念館があります(400円。9:00〜16:30 水休)
さて、その次に寄ってみたかったのは、安達ケ原ということでピンと来ました、安達ケ原の鬼婆伝説。伝説の内容はwebとかで調べてもらえればと思いますが、その鬼婆が隠れ住んでいたという岩屋が、二本松市内から阿武隈川を渡ってすぐにある観世寺にあります。
こちらがその「岩屋の笠石」。そのほか、境内には出刃洗いの池や夜泣き石などのほか、宝物館があり、ここには鬼婆が実際に使ったといわれる出刃包丁が展示されていて、伝説とはいえちょっと背筋が寒くなります。ちなみに、鬼婆が埋められたという黒塚もお寺のすぐちかくにあるほか、お寺の後ろに見える五重塔が唐突にそびえている「安達ケ原ふるさと村」とかもあり、ちょっとシュールかつミステリアスな場所です。
再び、阿武隈川を渡って、日本100名城のひとつでもある二本松城、別名霞ケ城に寄りました。明治維新まで、織田四家老の丹羽長秀の子孫が城主を務めました。場内にて、明治政府との戊辰戦争において戦った少年兵の二本松少年隊の碑があります。城の入口から箕輪門、そして桝形に続くあたりは当時を偲ばせてくれます。
そして、次に向いましたのが郡山市にあります浄土松公園。この普通の公園にありますのが、日本のカッパドギアと言われています「きのこ岩」です。
浄土松公園の駐車場から歩いて10分くらい。意外とアップダウンな道を歩くと、突然に見えてくるので、結構インパクトがあります。もちろん、本家カッパドギアには到底及ばない小規模な奇岩群ですが、このような光景は日本広しといえどもなかなかないので、郡山に行ったら寄ってみられることをお勧めいたします。ちんまいに、東北大震災前はもっと岩に傘があって”きのこ”ぽかったらしいのですが、地震で一部が崩壊してしまい、現在は崩壊の危険もあるということで、きのこ岩には近づけなくなっています。ちなみにここは、”陸の松島”ともいわれているそうです。
浄土松公園を後にして、今回の最終目的地の白河市に。まずは白河市街にあります「白河小峰城」に。ここも日本100名城のひとつに数えられていますが、既に閉場時間になっていて天守閣まで行けませんでした。同城は、盛岡城、若松城とともに「東北三名城」に数えられている名城で、国の史跡にも指定されている。
そして、白河といえば、(歴史の授業で習った?)白河の関跡に。ここは鼠ケ関と勿来関とともに奥州三関に数えら名関として名高い関です。
現在は、このあたりに関があっただろうという場所に関所跡があり、現地には狛犬と鳥居と神社、そして歌碑があって「史跡 白河関跡」という石碑があるだけですが、ちょっと風情があります。
そしてこの後、また白河市街に戻り、人気の白河ラーメンを食べて、東北自動車道に乗って帰路につきました。
(C)Google
■会津・磐梯(スズキGSR250)
会津はおんもしぇ
※おんもしぇ=面白い(会津弁)
浄土平、猪苗代湖、会津若松、大内宿、そして裏磐梯に伸びる爽快な旧有料道路の数々。まさしく、日本屈指のツーリングエリアである会津・磐梯。
で、この磐梯を走るときに悩むのがルート作り。4つものバイクで走って楽しい旧有料道路が三方に伸びているので、一筆書きでのツーリングルートが作りづらいのだ。
つばくろ谷〜会津磐梯スカイラインの道中にある谷。福島方面から来てここを渡ると、いよいよ磐梯に入った感じがする。
道中も絶景が望める磐梯吾妻スカイライン。火山ガスが発生した時は通行禁止になるので、事前に確認を。
浄土平〜まるでスイスの山岳地のような日本離れした好景観が望める。但し、火山ガスが発生する恐れもあるため、その区間約800mは停車禁止となっている。
吾妻小富士〜意外と気軽に登れる(約10分くらい)わりに、その労を上回る火口の景色と、眼下の浄土平の絶景が望める。登山道は、浄土平パーキングからすぐ。
今回は、福島西ICから磐梯吾妻スカイラインを通って、裏磐梯に入る定番のルートを選択。最初に、磐梯屈指の景観の浄土平を見てモチベーションを上げられるのがこのコースの良さだが、その代わりに、桧原湖から西吾妻スカイバレーを往復することになる。まあ、せっかくなんだから山形県まで足を伸ばしてみようと、折り返しポイントを白布大滝にした。
西吾妻スカイバレー〜山岳ワインディングロードだが、タイトなコーナーが多く車のドリフト痕も多く付いていて路面も荒れ気味。
芳澤不動滝〜西吾妻スカイバレーを山形側に下った道沿いにある、落差約10mの滝。
白布峠〜福島県と山形県にまたがる峠。福島側では眼下に数々の湖が見え、山形側では秋になると燃えるような紅葉の錦平を望める。
白布大滝〜落差30m。県道からすぐだが、土の急斜面を降りるので足元には注意。
五色沼(画像は毘沙門沼)〜様々な色の数十もの沼が点在している沼群。最も大きくて青緑色の毘沙門沼は無料駐車場からすぐで、立ち寄りやすい。
秋元湖〜秋には真っ赤に湖畔が色づく。特に朝焼け時は幻想的だ。
幻の滝〜最近まで地元の人も知らなかった落差18mの滝。無料駐車場から歩いてすぐだ。
その後、磐梯山ゴールドラインへと向かう桧原湖沿いの道に入る。この道は湖越しに磐梯山を眺めながら走れる好景観ロードでお勧め。そして、磐梯山ゴールドラインを走り、会津若松市に。市内で会津若松城や飯盛山を見た後、猪苗代湖畔の小石ヶ浜キャンプ場で野営をした。
磐梯山ゴールドライン〜磐梯山を垣間見ながら走る山間の道。路面状況がいまいちで先の道が見づらいため、気持ちよく走りづらい。とはいえ、走り好きな方にはお勧めの道だ。
道の駅あいづの近くの公園内に、大きな赤べこ(福島県会津地方の郷土玩具)がある。
ソースカツ丼〜大正時代発祥と言われる会津グルメ。会津各所で食べられる。画像は道の駅あいづ内のレストランのソースカツ丼。600円。
会津若松城〜1384年築城。1593年に天守閣を施行。1965年に復元され今の姿に。
旧滝沢本陣〜戊辰戦争時の戦いを偲ぶ、弾痕や刀傷が残っている。300円。
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飯盛山〜会津若松市内を一望できる、郊外にある314mの山で、白虎隊が会津若松城から上る煙を見て城が落城したと思い自刃した場所としても有名である。白虎隊自刃の場(左)。飯盛山から会津若松城方面を望む(右)
※白虎隊…会津戦争(戊辰戦争において、新政府軍と会津藩らが戦った戦)において、会津藩が組織した武家の男子による部隊。同隊の二番隊の19名が、会津若松城付近から煙が上がるのを見て、「これまで」と飯盛山で自決した。彼らはこの地で、城に向かって安らかに眠っている。
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さざえ堂〜江戸時代後期に建築された観音堂。人がすれ違わないように通路がらせん状になった特異な造りになっている。国重要文化財。400円。
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歴史を感じられるさざえ堂内。ちなみに飯盛山に登るには、参道の急な階段や有料エスカレーターを使うより、参道近場からさざえ堂経由で登った方が楽だ。
翌朝、小石ヶ浜キャンプ場を出て、猪苗代湖沿いの道を走り、民話の里である湖南町を通り、塔のへつり経由で大内宿に。
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小石ヶ浜キャンプ場〜猪苗代湖に西岸に位置し、会津若松市から近く、磐梯・会津周遊の中間点にあり利便性が高い場所にある。湖畔に設けられた芝はテントが立てやすく、磐梯山が見えるロケーションは抜群。但し、幹線からキャンプ場までは砂利道になっている。
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数多くの民話がある湖南町。道沿いにある人形の表情も見て楽しい。
神指城跡〜1600年、上杉景勝が徳川家康に対峙しようとして築城する予定だった巨大城の跡。
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左下観音堂〜元の創建はなんと約1200年も前で、現在の建物も650年前に改修されたものという。なぜか山中の崖に沿ってポツンと立っている懸造りの観音堂。さながらミニ清水寺といった感じ。650年前のまま?と知って恐々と上って見た景色はなかなか格別。同駐車場への道は草が生い茂りバイクのタイヤが滑りそう。特に帰りの下り道はスリル満点。
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湯野上温泉駅〜茅葺き屋根の駅舎で、待合室には囲炉裏がある風情のある駅。同駅と塔のへつり、大内宿の三か所は、南会津の定番の観光地だ。
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塔のへつり〜無料駐車場から道を少し歩いたところにある渓谷の景勝地。吊り橋を渡って舞台岩からの眺めと、虚空蔵菩薩がある雰囲気の漂う洞窟は立ち寄りお勧めだ。
大内宿は人気の観光地で、多くの外国の方々も観光に来ている。観光化されている感が少し強いのが少々残念だが、(少し歩くが)二輪駐輪場があり、入場も無料なので、是非、立ち寄りたい観光スポットだ。
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大内宿〜江戸時代初期に開かれた宿場町。国道121号線から6kmほどの場所にあり、道中も渓流沿いで走っていて楽しい。宿場内は、茅葺き屋根の民家を含めて数十件の民家が軒を連ねていて、風情を感じられる。但し、ほとんどの民家の軒先で売店を営んでおり、素朴感は薄い。駐輪場と入場料は無料。村全体の画像(上)は、村の一番奥にある石の階段を登った子安観音堂近くから撮影が出来る。
(c)Google
■会津磐梯の絶景とラーメンを巡る(スズキGSX-S1000F ABS)
日本離れした浄土平の絶景
都心から首都高速を走り、東北自動車道路に入る。途中、佐野SAで休憩後、再び高速を北上し、福島西ICで降りる。インターを降りてしばらく走って行くと、これから向かう吾妻連峰が眼前に見え、気分が高揚してくる。
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佐野SA(下り)のフードコートで食せる佐野ラーメン(730円)。シンプルながら美味。また、売店内にある玩具コーナーには、バイクのミリタリーフィギュアが何故かたくさん展示販売されている。”大和・赤城・武蔵”のマグネット(1000円)などもある。
県道70号線に入り、玉子湯で有名な旅館玉子屋や、源泉が素晴らしい安達屋旅館などがある高湯温泉に。どの旅館も日帰り入浴を行っているが、お勧めは共同浴場の”あったか湯”。内湯はなくこじんまりとした露天風呂のみだが、広い舗装駐車場があり県道沿いにあるので立寄りやすい。白濁のいいお湯が250円で頂けるというのも嬉しい。
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源泉かけ流しの高湯温泉の共同浴場「あったかの湯」。加水・加温が一切されていない自然湧出の白濁硫黄泉が250円で楽しめる。老化防止、病気予防の効果に期待ありとのこと。木休(※祝祭日の場合は翌日休)。
高湯温泉街を抜けると、県道70号線、通称 磐梯吾妻スカイラインはヘアピンが続き、一気に高度を上げていく。名所つばくろ谷を過ぎると、道沿いに福島市の眺望や吾妻連峰の好景観が眺められ、そして絶景の浄土平に。
高さ84mの不動沢橋が架かった”つばくろ谷”。福島側から走ってくると、この辺りから吾妻の絶景が始まる。
ガス注意帯は駐停車こそ出来ないが、荒涼とした日本離れした独特な景観を楽しみながら走れる。好天なら浄土平駐車場(200円)にバイクを置いて、ぜひ吾妻小富士に登りたい。約10分ほどの階段道を登って息が切れるが、山上から見る吾妻小富士の火口跡と浄土平の全景は、バイクで比較的容易に行ける国内で指折りの絶景である。
国内屈指の絶景箇所の浄土平。但し、ガスの噴出量が多いと浄土平内を通れなくなるので、要事前確認を。
10分ほどの登山だが、吾妻小富士上から見る同山の火口跡と浄土平の絶景は必見だ。
吾妻磐梯スカイラインの最高所地点。ポイントの地点には各々標高がペイント表示されている。
さて、吾妻小富士を下山後、そのまま磐梯吾妻スカイラインを進んで行くと、スカイライン沿いに「吾妻八景」と称される景観地が幾所かある。気になる景色があれば、駐車場(or駐車スペース)にバイクを停めて眺めてみるのもいい。やがて、国道116号線経由で吾妻磐梯レークラインに入る。樹々に囲まれて眺望は無いものの、追い越し可能な中速ワインディングは走っていて気持ちがいい。ただし、たまに猿たちが道を横切るのでスピードには注意を。
レークラインを突き当り、五色沼に。周囲に大小30ほどの沼がありゆっくりと散策したいところだが、比較的見やすいのは一番大きな毘沙門沼。無料駐車場からすぐに絶景の青い沼が見れるのが嬉しい。
名峰磐梯山が望める五色沼内の毘沙門沼。なお、徒歩1時間かかるが、鋼沼も絶景だ。
再び国道469号線から喜多方に向かう。途中の磐梯山3Dワールド辺りからは迫力のある磐梯山が見られる。
さて、桧原湖を周り込むようにして走り、道の駅 裏磐梯に。残念ながらここからの磐梯山の眺望はあまりよくないので、桧原湖越しの磐梯山を見るのは、湖畔の細谷地区か、道の駅から湖畔沿いに3kmほど北上したところにある、磐梯山眺望箇所から見た方がいいようだ。
あの、坂内食堂の本店に
道の駅から喜多方市街までは約30分。峠越えだが眺望が無く単調な道が続く。ちなみに喜多方市内にある「恋人坂」からは会津盆地の田園風景が一望できる。特に田んぼに水が張っている夕方に見る景色は絶景だ。
恋人坂
さて、喜多方といえばラーメン。今回の目的地のひとつでもあるあの坂内食堂の本店に行った。予想していたチェーン店の今風な店構えと違って趣のある店舗で、ラーメンの味はあっさりとした豚骨スープでコクのある旨さ。旅情が加わってか、チェーン店で食べるラーメンより味に深みがあって、より美味しく感じられた。
絶品!坂内食堂本店の支那そば(650円)。
坂内食堂本店横にある御清水稲荷。
喜多方から無料の会津縦貫道を使い大内宿へと向かう。途中の大内ダムは趣のあるロックフィルダムで、堤体をバイクで走ることが出来る。
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青い水をたたえ静かな湖面が美しい大内ダム。マイナーな好景観スポットだ。
今も風情が残る会津西街道。
やがて、大内宿に。バイクは駐車無料だが、大内宿の場所から離れた場所に駐車するので少し歩く。大内宿内は入場無料ながら風情のある茅葺き屋根の家屋が並び、ラムネでも買ってぷらぷらするのが楽しい。
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軒先で売っているお土産を見るのが楽しい大内宿。全景は奥の神社脇から撮影出来る。
ここまで来たら、近くの茅葺き屋根の駅舎の湯野上温泉駅と、奇岩が連なる塔のへつりに寄りたい。塔のへつりは、有料駐車場から少し歩くので、道のドン突きにある各お土産店の駐車場にバイクを停めて、お土産を買った方がいいかもしれない。
全国に二か所しかない茅葺き屋根の駅舎の湯野上温泉駅。
長年の浸食によって作られた断崖の景観が美しい塔のへつり。
緑の中にある会津線塔のへつり駅入口も趣がある。
塔のへつりから少し走ると国道289号線との交差点に着く。このまま国道121号線をまっすぐに進んで日光に抜けるか、国道289号線(甲子道路)に入って、白河や那須に行くか、時間と気分で行き先を決めてみてもいいのではないだろうか。
◇茶色!
コンビニ、ガソリンスタンd、郵便局、そして工事看板まで、何故かすべて茶色の磐梯。県の景観条例で色彩の使用が制限されているそうだ。
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◇橋カード
福島県内10箇所の名橋のカードが、最寄りの道の駅でもらえる。栃木県や埼玉県、長野県、北海道にも橋カードがあるようだ。