■忍城〜成田軍 vs 石田軍
不屈の隠れた名城を探索しよう!
□忍城〜15世紀の中頃、地元の豪族である成田氏が築城。関東の七名城のひとつにも挙げられている。北条氏康や上杉謙信との戦いでも落城せず、豊臣秀吉の小田原征伐の際の石田三成率いる大軍による水攻めにも屈せず、小田原城開城以降まで持ちこたえた。現在ある御三階櫓は昭和52年に再建されたもので、同所いなる郷土博物館から入館が可能となっている。
武蔵国の現在の行田市にある忍城。戦国時代、この忍城を舞台に繰り広げられました石田三成率いる二万超の豊臣軍に対して、北条軍に属する忍城側の約二千人との攻城戦は、ベストセラー小説にもなりましたが、石田軍には大谷吉継や長束正家など、後の関ヶ原の戦いで活躍する名将も参戦し、圧倒的な力の差がある中、遅々として石田軍は城を攻略することが出来ず、やがて忍城の周囲28kmに渡る大規模な堤(石田堤)を築き、城を水没させるべく水攻めを行いました。
郷土館の裏手にある土塁は、現有する数少ない史跡のひとつ。「浮き城」と呼ばれた同城の当時を偲ばせてくれる。
「浮き城」と呼ばれた忍城の周囲には、水関連の場所も多い。
そこで、三成が陣を敷き水上に浮かぶ忍城を見て式を取っていた場所が、日本最大の円墳である丸墓山古墳です。しかし、これも失敗し、結局、小田原城落城後も、唯一、豊臣軍に落とされなかった城として残りました。そんな史実の舞台ということで訪ねてみますと、より風情が高まること請け合いです。
また、丸墓山のほかにも、近辺には古墳が幾つもあります。市内に40店舗以上あるフライやゼリーフライを食べながら、タイプスリップのごとく、悠久の浪漫に浸ってみてはいかがでしょうか。
石田堤〜石田三成が忍城を水攻めにする際に築いた堤。数キロ、その名残りが現存している。
行田市内には、明治〜昭和に建てられた200をも超える蔵のほか、古い店舗や建物も各所に点在している。
風情を感じさせてくれる場所も点在している。
長久寺〜創立は文明年間(1469〜1487)で、開基は成田氏14代下総守顕奏。本堂は、1590年の石田三成の忍城水攻めの時に兵火で焼けたのを始め、再建、焼失を繰り返した。現在の堂宇は1848年に建立したもの。
東照宮
成就院〜1729年建立。埼玉県内には江戸時代以前だと三塔しかない三重塔。
さきたま古墳公園〜日本最大の円墳ほか、9基の古墳からなる古墳群。丸墓山は石田三成が本陣に使用。世界遺産登録を働きかけている。
虚空蔵山古墳
白山古墳
古代蓮の里〜約12万株もの古代蓮が植えられている。地上50mの古代蓮会館は、入場料500円。
小埼沼
C57型蒸気機関車〜忍城のすぐ南側に、貴婦人と呼ばれた機関車が展示されている。その横に水城公園がある。
銅人形〜行田市駅南。国道125号線沿いに点在している。
郷土博物館
□行田ぐるめ
・(左)フライ〜雰囲気はミニお好み焼きという感じながら、食感は全く別物でクレープ的。お勧めは満善寺近くの古沢商店(小)300円。
・(右)ゼリーフライ)〜ゼリーを揚げている訳ではなく、中身はおからとお芋で、ソース味の衣が付いたコロッケという感じ。鳥正本店はお勧め。1個63円。
・十万石まんじゅう〜十勝産の小豆に、新潟県産のお米。葛城山産のつくね芋と、素材にこだわったお饅頭。ご家族へのお土産として、是非。1個105円。
【今回のRESULT】
高速代 1,000円(川口〜加須)
フライ 300円
ゼリーフライ 63円
ジュース 120円
郷土館入館料 200円
十万石饅頭(5個入り) 530円
高速代 800円(久喜〜川口)
ガソリン代 927円
・使用金額:3,940円
・総走行距離:205.8km
・平均燃費:26.31km/L