■大谷(ドゥカティ696+)
重文大谷観音と巨大な地下空間
大谷資料館
東京からバイクで1時間半のところにあります宇都宮市大谷町。"大谷石”と言えば聞いた事があるかとは思いますが、大谷石は奈良時代にも使用されたという古の記録があり、日本最古の石仏大谷観音は平安時代に弘法大師によって開基されたと伝えられています。
さて、鹿沼ICで高速を降りて町中を走り大谷に入りますと、大谷石が断崖のごとく露になった景観が見られる「大谷景観公園」があり(Pあり)、その先に進みますと、「大谷資料館」と「大谷観音/平和観音」があります。
大谷景観公園
国の重要文化財にも指定されています大谷観音内にあります4m弱の石壁に掘られた観音像「千手観音菩薩」は、「弘法大師がこの像をこつこつと手で掘ったのだろうか…」などと思いつつ、古の時へと気持ちを誘ってくれます。また、同観音内には同所で発掘されたもっと古い約1万年前の縄文時代の土器なども展示されている他、岩の下にはめ込むように建立された本堂の景観がまたその雰囲気を醸し出しています。
大谷観音
大谷観音の道向かいに建立されています「大谷平和観音」は、高さは約27mで、第二次世界大戦での戦没者を悼み1948年に総手彫りで製作されました。縄文、平安、そして昭和と、それぞれの時代を繋ぐ人の息吹と平和への願いを感じ取ることが出来ます。
大谷平和観音
「大谷資料館」は地下採掘現場を一般公開した施設で、コンサートや結婚式なども行われ、東京ドームが丸々1つ入るほどの広大なスペースです。平均気温13℃というひんやりとした坑内に入ると眼下に巨大な空間が広がり、なんか映画に出てくる魔宮のようなミステリアスな雰囲気を醸し出しています。なお、大谷では現在でも年間70万トンの大谷石を生産しているそうです。
大谷資料館
古から現代に紡がれた壮大な歴史を見に、ぜひバイクで『大谷』訪ねられてみてはいかがでしょうか?
■栃木市(ドゥカティ749R)
古の文化から現代に繋がる日常的なこだわり
「蔵の街」栃木市の歴史は、徳川家康公が改葬された日光東照宮に、朝廷の勅使が例幣使街道を使って参向し、栃木に宿場町が設けられたことに始まります。そして、御用の荷物が町中を流れる巴波川を使って運ばれることで交易が盛んになり、江戸時代後期には川に沿って多くの土蔵が建てられ、その隆盛を極めたそうです。
市内には各所に歴史的建造物がありますが、パンフレットに載っていない趣のある建物も各所に点在していますので、ぷらぷら回ってみるのも楽しいです。
旧栃木町役場
栃木病院
岡田記念館
金魚湯
お洒落なカフェ
片岡写真館
ミツワ通りにある床屋
“小江戸・栃木”は、今でも多くの蔵が現存する他、歴史的建造物も多く建っていて当時の面影を偲ぶことが出来ます。また、2年に1度の「とちぎ秋まつり」が開催され、豪華絢爛な山車が街中を練り歩き盛況を迎えます。
巴波川
ぷらっと地元の肉屋さんで揚げ物を買って頬張るのも楽しいです。
当時の賑わいを想像しながら、栃木の町並みをのんびり散策してみてはいかがでしょうか。