■笠間観光とビーフライン(ヤマハ YZF-R3)
■大洗と花貫渓谷(スズキ GSX250R)
■牛久(ハーレーダビッドソン XL883L)
■霞ヶ浦南岸(ヤマハ MT-09)
■霞ヶ浦北岸(ヤマハ MT-09)
■ひたち海浜公園(ドゥカティ749R)
■筑波山麓 歴史浪漫旅 (スズキ KATANA)
■茨城物語〜大子・北茨城(スズキ Vストローム250ABS)
■佐原・神栖(スズキ Vストローム250ABS)
■小美玉(ヤマハ WR250X)
■笠間観光とビーフライン(ヤマハ YZF-R3)
茨城屈指の快走ロード
笠間といえば、「笠間焼」「笠間稲荷」を思い出しやすいが、ここを起点に通っている「ビーフライン」は、首都圏の平地部では走って楽しい広域農道のひとつでもある。
笠間までは、首都圏から高速道路で行ける。
笠間ICで降りて、笠間市街へ。道中に、笠間焼を物販しているところが数か所あるので、興味のある方は見て回ってみてはいかがだろうか。で、まずは、中心地にある笠間稲荷[kasama inari]を参拝。
日本三大稲荷ということでその由緒は古く、651年創建とも伝えられている。
境内をぶらぶらした後、近くのお土産やを見て回る。ツーリングに行ったら、家族へのお土産は必須。古い町並みを見ながら散策をする。
笠間は、かの大石内蔵助のゆかりの地でもあるらしく、近くに史跡や記念碑もある。
また、戦時中に歌手の坂本九さん[the old house of sakamoto kyuu]が疎開していた家も現存されていて、近くには歌碑もある。
市内には笠間城址もあり、市内からの道中に大きな岩(落石?)があったのでちょっとびっくりして止まったら、やっぱり由来がある「大黒石[daikokuishi]」という名所でもありました。こうい昔からそこにあるだろう史跡の由来を見るのも、悠久の歴史を感じられて楽しい。
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やがて、笠間城址[the ruin of kasama castle]に。駐車場はかなり広いものの、とくに史跡は見当たらず、また旧天守?方面への行き方もよく分からなかったたため、ここで来たことにしてそのまま下山した。ちなみにこの駐車場(広場)は「千人溜り」という史跡でした。たしかに、頑張れば千人くらいは入れそうな場所でもある。
そして、いよいよ、ビーフライン[beaf line]に。
木々の中を走るので視界は開けないが、2車線の民家の少ない舗装路で信号も少なく来るも通りもあまりなく距離もあるのでので気持ちよく走れる。基本的には直線を走って少し曲がって、また直線というようなロード。
なので、山岳路のようなワインディング感はないものの、スピードが出やすいので取り締まりには要注意だ。
途中、ツインリンクもてぎに向かう道と交差するので、もてぎに行く際に、ツーリング気分で走ってみるのもありかと思う。
また、その交差する道を抜けて常陸大宮の方ぬ向かうと、樹々の中のプチワインディングがあり、そして、農村の田園風景が広がり、ツーリング感に浸れる。
ちなみに途中には、ダムカードを発行している(平日のみ)飯田ダム[iida dam]もある。
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首都圏から高速一本で気軽に来れて、観光、走りと楽しめる笠間。週末のプチツーリングにいかがでしょうか。
(C)Google
■大洗と花貫渓谷(スズキ GSX250R)
凄いぞ、茨城!
ここ数年、都道府県別魅力度ランキングで最下位になってしまっている茨城県。
日本で琵琶湖に次いで大きい湖の霞ヶ浦を筆頭に、日本三名瀑の一つの袋田の滝、日本三名園の偕楽園、そして筑波山と魅力ある場所が多いと思うのだが…。もちろん、このランキングは観光意欲を含む各種設問の結果なので、観光名所=魅力という訳ではないのだが(正しい、観桜意欲の項目も茨城県が最下位)、それにしても茨城県=〇〇といったような、県を象徴するものが少ない気がする。
個人的には、茨城県でイメージするのは納豆。まあ、水戸絡みではあるのだが、実は茨城県は都道府県別の農業産出額では、なんと北海道に次いで全国2位。これにはびっくり。そんなイメージなかったのに。メロンの出荷量のほか、栗、さば、レタス、鶏卵、そして、なんとビールや淡水真珠などの生産量、漁獲高が全国1位なのだ。凄いぞ、茨城!
そんな茨城県ではあるが、同じ北関東グループの、埼玉県、栃木県、群馬県と違って、県内に海(海岸)を有する。これは海なし県からすると、とてつもなく羨ましいこと。海、山、農産物(グルメ?)とこれだけ揃っていて観光イメージが薄いのは何故なんだろうと思うが、首都圏から海というと、どうしても神奈川県や千葉県のイメージが強いのもその要因のひとつなのかもしれない。
大洗磯前神社の鳥居である神磯鳥居。インスタグラムなどでも取り上げられていたが、普通の時に行けば普通の鳥居のある景色。過度な期待はしない方がいい。
いやいや、でも茨城のの海は湘南とかより空いているし、高速のインターが海に近いので、伊豆や千葉よりもアクセスがしやすい。
空いている、行きやすい、これはライダーにとっては大変嬉しい。また、圏央道や北関東道を使えば、海なし県の埼玉県や栃木県、群馬県から、慢性渋滞の都心を通らずとも比較的容易に海が見れるし、冬場でも道中、凍結の心配がない。これはもう、行くしかないでしょ!”いばらき”に。
今回、常磐道 三郷ICから94kmほど走ったところにある水戸大洗ICで降りて、大洗に向かう。ほどなくして海が見えてくる。いやー、海が近いなぁ。
まず、マリンタワーや、かねふくめんたいパークを見た後、潮騒の湯に。
大洗マリンタワー〜高さ60mの大洗のシンボルタワー。330円。年末休館。大洗は某アニメの聖地らしく、ここマリンタワーも含めて市内の各所にパネルやグッズがある。
明太ソフトクリーム〜かねふくめんたいパークという明太子屋さんの施設内のフードコーナーにある明太子のソフトクリーム。ちょっとピリッと辛いのが面白い(350円)。9時〜18時
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潮騒の湯〜大洗にある展望天然温泉。太古の化石海水の湯のため塩分が高く、神経痛や関節痛などに鎮痛効果が期待でき、保温効果も高い。入浴料:平日800円、土日祝ほか1,000円。お風呂10時〜23時。年中無休。
潮騒の湯では保温性の高い塩分高めの湯がいただけるほか、冬ならば海を眺めながらあんこう鍋や牡蠣などの旬のグルメを食せるし、寝転がって急速を取ることが出来る。
大洗の冬のグルメといえば、あんこう鍋。コラーゲンがたっぷりで美容にも◎。市内の各所で食せる。画像は潮騒の湯のあんこう鍋。
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かあちゃんの店〜大洗漁港にある人気店。昼食時は長蛇の列を成すので要注意。生しらすがお勧め。画像はかあちゃん定食(900円)。
カキ小屋〜かあちゃんの店の対面にあり、店頭でカキやホタテなどの海産物を自分で選んで買って店内で食べられる。お勧めの店内の奥にある食堂。各種定食があるほか、網焼きも楽しめる。但し、やはり土日祝日は混むこと必至。
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ライダーズカフェ 風の隠れ家〜カキ小屋前にある、70〜80年代のバイク関連のグッズやアイテムが集められたカフェ。OH!モーレツのリアルポスターもあり。水休。11時〜17時。
温泉に入った後、大磯磯前神社を参拝し、海岸に出て神磯鳥居を見ながらしばらく休息。そのまま大洗海岸通りを北上し、那賀川を渡るとひたちなか市に入る。
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大磯磯前神社
ここで是非見ておきたいのが、那珂湊反射炉跡。今、立っているのは昭和12年に復元されたものだが、意外とこんなところにあるのか…感がいい。
那珂湊反射炉跡〜世界遺産の韮山反射炉、萩の反射炉とともに日本三大反射炉に数えられる。幕末の水戸藩の軍事意識の高さが感じられる。
その後、那珂湊のおさかな市場をぷらぷらして、阿字ヶ浦海水浴場に。
茨城の海岸って、漁港や工業地帯のイメージが強いが、意外と砂浜もあって海水浴場も多い。もちろん、夏場は混雑するが、シーズンを外せば、意外とのんびり砂浜で海を満喫できる。
阿字ヶ浦
そして、このあたりか眺めながらの走りが楽しめる。
茨城県は、大洗から南側の鹿島あたりにかけての海近くの道は、残念ながら海を見ながら走れる一本道が少ないが、逆に阿字ヶ浦から北に向かうと、阿字ヶ浦付近や日立バイパスなどでシーサイドランを楽しむことが出来る。
日立バイパス〜日立市にあるシーサイドバイパスで北茨城の海岸線沿いの好景観を眺めながら走れる。一部が海上橋になっていて、海の上を走れるのも楽しい。
時間があって花が綺麗な時期ならここでひたち海浜公園に寄るのもありだが、今回はひたち海浜公園の看板を横目に海岸線沿いをしばらく走る。やがて、”原子力”という字がここそこに現れる。日本で最初に原子力の火が灯った東海村だ。国内原子力産業の拠点とあって、いろいろな施設が立ち並んでいる。ちょっと雰囲気が違う場所で、少し緊張しながら走り抜ける。
そして、久慈川を渡ると、大メーカー”日立”の創業の地、日立市に入る。ちなみに同地は昔、日立村と呼ばれ、それがメーカー名の日立の由来になったらしい。まさに日立の城下町という感じで、国道245号線沿いには日立の施設が立ち並んでいる。日立市街地は車の往来も多いので、田楽鼻あたりからは道は狭いが海沿いの道を走るのが、旅感的にもお勧めだ。
泉が森〜奈良時代からある日立市のパワースポット。某芸能人が池の画像を携帯の待ち受け画面にしたら、仕事が増えた、とか。
日立灯台〜住宅街の公園にポツンと立つ現役の灯台。強い海風で曲がった緑の松と白い灯台のコントラストがいい。
その後、再び国道に入り、北上。やがて日立バイパスに入り、国道6号線に合流後、再北上して高萩市に向かう。途中、国道直結の常磐道 日立北ICがあるので、少しの距離だが高速で国道をショートカットすることも可能だ。
朝の連ドラの舞台ともなった高萩。歴史ある城下町だが、朝ドラにもあったような田園風景が広がったりしていて、バイクでぷらぷら田園の中の道を走ってみるのも楽しい。
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高萩市〜旧城下町として、こじんまりとした”お屋敷通り(画像)”や、通りの突き当りの小学校に城跡があったり、市内のところどころに立派な白壁の旧家があったりと、プチ風情を楽しめる町だ。
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穂積住宅〜1789年に建てられた豪農の家。県指定文化財。9時〜16時。月休。入館無料。
花貫ダム〜日本では数少ない、海が見える(ただし遠望)ダムの一つ。
そして、高萩市街から約8kmほど走ったところにある花貫渓谷。茨城県の観光パンフレットなどに必ず掲載される同県を代表する紅葉の名所ではあるが、他の時期に来てもその風情は楽しめる。意外とそんなに歩かずに行ける場所なのでお勧めだ。
花貫渓谷
そして、そのままそこからまた8kmほど戻ると、すぐに常磐道 高萩ICに入れる。
(C)Google
■牛久(ハーレーダビッドソン XL883L)
江戸と河童と世界一
今回、「プチツーリングじゃ旅のスケール感が味わえないよ」とお思いの方にご用意しました、“世界一”を二つ。一つは世界一のタワー「東京スカイツリー」、そしてもう一つは“世界一の大きさのブロンズ製仏像”としてギネスに認定されている「牛久大仏」。
「なーんだ」と思うかもしれませんが、全世界のたった0.25%しかない国土の中のにある世界一を数時間走るだけで2つも見るのですから、時間対スケール効果はメッチャ高いですよ。
で、スタートはスカイツリーの前での記念撮影。
高さ634m(むさし)で世界一の電波塔の東京スカイツリー。ツリーの全体像を撮影するなら、押上駅横の踏切付近か、三ツ目通りの源森橋がお薦めです。
ツリー全体をフレームの中に入れ、さらにバイクを絡めて撮るのは至難の技。そして、それは高速に乗って50kmほど走った所にある牛久大仏も同じなので、あるなら広角で撮れるカメラで持って行くことをお薦めします。
そして、常磐自動車道&圏央道を走り阿見東ICで降りて、牛久大仏に。とにかく、でかい!です。少し離れて撮った方がバイクを大きく絡められていいかもしれませんね。
牛久大仏〜世界最大120mの大仏様は、ギネス認定「青銅製立像」世界一。
大仏様撮影の後は牛久周辺をぷらぷらと。
東京から約40kmの場所ながら、田畑や林が多く、それらの中を抜ける道や沼川沿いの道も多くあり、プチ旅情を満喫出来る「牛久」。名所の案内板が少ないので、事前のルートチェックが必要です。
阿見アウトレットモール〜GAP、adidas、EDWINなどあり。
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小目沼橋〜昭和31年に作られた木製の流れ橋。場所が分かりづらいが、小貝川沿いの土手を走ると見える。
間宮林蔵記念館〜江戸時代、蝦夷地を測量した間宮林蔵の記念館と生家がある。
シャトーカミヤ〜国指定重要文化財
観音寺〜1525年建立。仁王門ほか、県指定文化財。紫陽花の名所。
板橋不動尊〜関東三大不動尊の一つ。本堂、三重塔、楼門は県指定文化財。
中でもお薦めは「ワープステーション江戸」と「雲魚亭」近辺。どちらも風情のある場所で、プチタイムスリップ感を味わえます。
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□ワープステーション江戸
2000年に江戸時代の町並みを楽しめる歴史公園としてオープン。江戸城や武家屋敷がある「江戸城ゾーン」や、廻船問屋や大店街から成る「江戸の街ゾーン」、長屋、下町の「オープンセットゾーン」などがあり、記念撮影の場所には事欠かない。日光江戸村のような観光施設ではなく、映画やドラマのロケ地として使用されているため、運が良ければ撮影風景に出くわす事も。
特に「雲魚亭」付近は、道角の“右 河童の碑”といった石碑や木漏れ日溢れる細い道を通ったりと、樹々の合間から見える牛久沼の湖面と相まって、本当にひょこり河童が出てきそうな雰囲気があります。
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□牛久沼の河童伝説
いたずら河童をくくりつけたという「かっぱ松」や河童の絵を多く残し牛久の河童伝説を広めた日本画家小川芋銭の居宅「雲魚亭」、また「河童の碑」などあり。
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“江戸と河童と世界一”…ちょっとした非日常感を味わいに“ぷらっ”と出掛けられてみてはいかがでしょうか。
□牛久ぐるめ
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・そば処:信太の里(11〜14時:月休)〜懐かしい旧家の店舗でいただく柚子風味の蕎麦は旅情を醸し出してくれます。道沿いに立てられたそばののぼりが目印。そば¥850〜
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・かっぱだんご・かっぱせんべい(かっぱ本舗)
R6沿いにあるかっぱ本舗。白あんに抹茶の粉を混ぜて練った「かっぱだんご(1本\85))」。牛久観光協会のマスコット“かっぱのキューちゃん」がデザインされた「かっぱせんべい(1枚\84〜\105)」。
・走行距離:199.4km
・使用金額:4,979円
高速代1,400円(三郷〜阿見東)
ワープステーション江戸入場料300円
お賽銭10円×2
そば850円
せんべい(3枚)309円
かっぱだんご(2本)170円
高速代650円(谷和原〜三郷)
ガソリン代1,280円
・平均燃費:22.75km/l
■霞ヶ浦南岸(ヤマハ MT-09)
漁師小屋と予科練
日本で、琵琶湖に次いで二番目に大きい茨城県の霞ヶ浦。琵琶湖に比べますと、若干マイナーな感も否めませんが、実は、この霞ヶ浦、バイクで湖をほぼ周遊できるのです。
とはいえ、日本で二番目に広い湖ですし、周遊する道もバイクが通れるとはいえ、車がすれ違えるかどうか、場所によってはすれ違うのが難しいくらいの、基本的に車線がない道のなので、湖を一周するのはかなり労力を要します。なので、霞ヶ浦に架かる霞ヶ浦大橋あたりを起点にして、南岸側と北岸側にそれぞれ分けて走ってみました。
まずは、南岸側を走ってみました。今回は、常磐道の土浦北ICを降りて、まずは霞ヶ浦の西側にある歩崎公園を目指しました。
さすが農業王国の茨城。途中には畑の中を霞ヶ浦へと向かう一直線の道があったり、豪華な旧家が細い道沿いに並び、中にはレンガ造りの瓶があったりと、歴史を感じさせてくれます。
歩崎公園〜公園内には、資料館や水族館、民家園などがあり、憩いの場となっている。
さて、歩崎公園のあたりからは、湖面に浮かぶ漁師小屋が点々と見えて趣を感じられます。
中には桟橋がなく、湖面の上にまるで要塞のような感じで浮かんでいる小屋もあり、なかなかに見頃感があります。
実は、一番最初に立ち寄りましたが、この後、霞ヶ浦を周遊した後に見返すと、この歩崎公園のあたりはかなりの好景観ポイントでした。是非、湖を周られるときは立ち寄られることをお勧め致します。また、このあたりの周遊道も走りやすく、意外と釣り人がいないので、バイクで走りやすい場所でもあります。
そして歩崎公園のすぐ近くにある歩崎展望台は、是非、立ち寄っておきたいところです。歩崎観音という、幹線から石段を登ったところにある観音様の敷地内に展望台があり、霞ヶ浦を一望できます。
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歩崎観音〜創建が天平年間という古社。仁王門などは風情があります。ここの展望台からの眺望は茨城百景にも選ばれています
茨城百景の「歩崎の眺望」
ちなみにこの辺りには、水族館や歴史博物館もあるので、時間があればぷらぷらするのも楽しいかもしれません。
再び霞ヶ浦湖畔に戻り、周遊道路を時計周りと逆に回り東へと進みます。志戸崎あたりからは、趣がある漁師小屋へと続く桟橋を見れます。
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やがて、土浦市内に入り、一時周遊道路とは離れ、市街地に。水郷橋を渡り、再び周遊道路に入ります。この霞ヶ浦を周遊する道路は、基本的に自転車をメインにルート設定されているらしく、自転車用のルート表示が道に描かれているので、それに沿って走れば迷うことはありません。
そしえ、霞ヶ浦総合公園に到着。ここには、風車や温泉があり、ぷらっと休憩に立ち寄るのにお勧めの場所です。
さて、再び周遊道路を走ると、すぐに陸上自衛隊の土浦駐屯地があり、その隣りに予科練平和記念館があります。予科練とは、旧日本帝国海軍の訓練施設で、14才半から17才までの少年を全国から選抜し搭乗員としての訓練をする施設です。第二次世界大戦末期、ここから特攻隊として飛び立って行った青年たちも多かったようです。是非、立ち寄ってもらいたい施設です。
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予科練平和記念館〜館内には第二次世界大戦の資料が展示。屋外には零銭や人間魚雷と言われた回天の実物大の模型も展示されている。別棟にある雄翔館には戦没者の遺品なども展示されている。500円 9:00〜17:00 月休
そして、再び霞ヶ浦の湖畔に沿って周遊道路を走ります。
このあたりからは筑波山の美麗を眺めることが出来ます。
周遊道路沿いには、いろいろな水天宮があり、中には趣があるものもあるので、立ち寄ってツーリングの安全を祈願をするのもいいかもしれません。
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また、湖上には、何かの基地のような小屋?があり、ちょっと異風景感も楽しめます。
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霞ヶ浦の風景もいい感じです。
ただ、基本的には左に湖、右に出年風景という変わらない景色、且つ、ずっと同じような道なので走りが単調になりがちです。そんな時は、ちょっと休憩を。そんな中、大須賀津農村公園には展望台があり、バイク目線とは違う霞ヶ浦が見えて新鮮です。また、銅像なんかも建っていたりして、プチ休憩にはお勧めの場所です。
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大須賀津農村公園〜周囲を畑に囲まれていてのんびりできる心地よい湖畔の公園。晴れていれば、霞ヶ浦の向こうに筑波山を望むことが出来ます。
再び、霞ヶ浦に沿って、単調な道を道を走ります。但し、細い道のため、釣り人以外の車はあまり走っていませんし、平日なら自転車も少なく、バイクにとってはとても走りやすい道です。そのまま進むとコンクリートでできたスロープ(大山スロープ)に到着します。何もなくて、ここからの霞ヶ浦は絶景です。海との境もなくバイクが撮影出来ますが、漁師の方々の邪魔にならないようにご注意を。ちなみに、この場所は戦時中は旧海軍の航空隊の発着場だったらしく、スロープ上には霞ヶ浦海軍航空隊のスリップ跡や、カタパルト跡があるそうです。近くには、東京医科歯科大学霞ヶ浦分院跡や鹿島海軍航空隊基地跡の廃墟があり、碑はありますが、是非、後世のために綺麗に保存してもらいたい感じがします。ちなみに廃墟ですが、警備会社のシステムが入っていますので、絶対に敷地内に入らないようにご注意を。
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再び、湖沿いの道を走ります。川があり渡る橋が湖沿いに無く、一端、湖から離れて渡河したりと湖沿いかた行ったり来たりする場合もありますが、基本的には、道路に描かれた自転車周遊のマークの沿って走る感じになりますので、迷わなくて楽です。しばらく走ると、ホイホイ地蔵という実は悲しい由来のお地蔵さんがあったりします。小さい史跡がいろいろあるので、事前に調べてから行って見たい場所をMAPの場所とともにリストアップしておいた方がいいと思います。目的物が少なくてずっと似たような景色なので、ついうっかり通過してしまうことが多々ありますので…
湖岸地蔵尊、浮島庚申塚…と、趣のある風景が続きます。
そして、和田公園に。きれいな風景が望める場所です。
そのまま進むと、野鳥観察舎がある霞ヶ浦浮島湿原に到着。その名の通り、バードウォッチングが出来る場所で突端の妙岐ノ鼻からミス海と逆方向を見ると、湿原越しの筑波山を望めます。
そして、またしばらく湖沿いに走ると、北利根橋に当たり、これで霞ヶ浦の南岸は終わりです。さて、そのまま北岸を周って霞ヶ浦を一周することも出来ますが。今回はこれで帰路に着きたいと思います。
霞ヶ浦周遊は、道が広くなく、湖との柵なども無いことから、車で走るには不便ですが、逆に車通りの少なく、バイクならではの楽しめる道です。但し、釣り人が多く、また周遊道路沿いのポイントには釣り人の車が止まっているので、あまり大きな音を立てないよう、また飛び出しなどに注意して走る必要があると思います。
■霞ヶ浦北岸(ヤマハ MT-09)
バイクならではのお勧め爽快路
今回は、茨城県霞ケ浦の湖沿いに沿って走る周遊道路の北岸側を走ってみました。
起点は、霞ヶ浦大橋。
霞ヶ浦大橋〜霞ヶ浦の西浦に架かる全長1.1kmの橋。以前は有料道路だったが、無料となった。
霞ヶ浦を周遊する道路は、センターラインもなく、車だとすれ違うのが難しいくらいの道幅ながら、全線きれいな舗装路で、霞ヶ浦を真横に眺めながらバイクだととても気持ちよく走れる快走路です。
また、分岐点な
ど迷いやすいところのほか、各所にサイクリング用に道順を示すマークが道に書かれていて、迷わず安心して走れます。
まずは、霞ヶ浦が中に入り込んでいますので、かすみがうら市から石岡市方面へと湖沿いを走ります。
周遊道路は見通しもよく、路面や道の様相も、南岸側の周遊道路よりいいような感じが致します。霞ヶ浦が入り込んでいる一番先まで行き、恋瀬川に架かっている橋を渡り再び霞ヶ浦を周遊する道に入ります。しばらく走ると、この辺りからも南岸と似たように、湖上に漁師小屋が見られて趣があります。
やがて、ほほえみの浜という小さな砂浜があります。湖の砂浜ってなんか風情がありますよね。
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再び、湖を右に見ながら周遊道路を走って行くと、茨城百景の桃浦に到着します。ここからの霞ヶ浦の眺めが綺麗だ、ということで、しばし湖を見ながら休憩。
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ちなみに、南岸にも各所にありました水天宮。もちろん北岸側にも各所あって、地元の方々の霞ヶ浦への信望を感じ取れます。場所によっていろいろな水天宮がるので、気になったら立ち寄って参拝してみてはいかがでしょうか。
再び周遊道路を走っていくと、やがて再び霞ヶ浦大橋と共に、霞ヶ浦ふれあいランドの虹の塔が見えてきます。
この霞ヶ浦大橋の麓にある霞ヶ浦ふれあいランドは、虹の塔を中心としたレジャー施設で、水をテーマにした体験型展示物があります。
◇霞ヶ浦ふれあいランド〜60mの虹の塔のほか、親水公園や水の科学館、玉のミュージアムなどの水にまつわる施設があります。入館料600円。
ここの虹の塔からは、霞ヶ浦や筑波山はもちろん、晴れた日には富士山まで望めます。入館料は有料ですが、是非、立ち寄って眺望した景色です。
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また、同ふれあいランドから道を挟んだところに、「行方市 観光物産館こいこい」があり、なまずや鯉のハンバーガーや地物産の料理を食べることが出来るほか、茨城県ならではのお土産を買うことが出来ます。
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再び、霞ヶ浦大橋を走る国道354号線を跨ぎ、左手に高須崎公園を見ながら、霞ヶ浦の周遊道路を走ります。すると、すぐに茨城百景の須崎の一本松に到着致します。現在の松は初代の松を植樹した二代目ということですが、昔の歌人が詩に歌っていた由緒ある松です。
しばらく進むと、湖近くに手賀水神宮という小さな鳥居がある石碑があり、夕焼け時などは鳥居とともに絶景が撮れるポイントにもなっています。
そして、個人的にお勧めの場所が、そのまま周遊道路を進み、行方市橋門付近の直下にまっすぐ霞ヶ浦に向かう道の場所です。
まっすぐに霞ヶ浦に向かう道と周囲に何もない霞ヶ浦の景観が、ライダー心をくすぐります。但し、釣り人が多くいる場所でもありますので、あまり大きな音をたてないようご注意を。
この辺りからしばらく走った所では、漁師小屋が並ぶ風景が見え、晴れた日には筑波山を背景に綺麗な景色をみることが出来ます。個人的には、この辺りが今期阿の霞ヶ浦周遊の景観のハイライトでした。
その後、天王崎公園という湖畔の公園と、その向かいに風の塔が見えてきます。風の塔は1階が公衆トイレになっている展望塔ですが、残念ながら展望台は閉まっていて上れませんでした。
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なお、天王崎公園からは霞ヶ浦の景観も良く、のんびりできるので、休息ポイントにいい場所だと思います。
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そして、同公園から少し内地に入り、城下町だったぽい町中を抜け、高台にある麻生城(羽黒城)跡に。土塁や空堀など、それらしき遺跡がみられるものの、城跡は公園となっていて面影は薄いですが、晴れていればここから霞ヶ浦の夕景が綺麗に見れます。
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そして、再び霞ヶ浦の周遊道路に戻り、やがて、北岸の終着、北利根橋に。今回はせっかくなので、この北利根橋が架かる常陸利根川に沿って走る県道5号線を走り、潮来市に来ました。
水郷やあやめで有名な潮来で、シーズンともなれば、常陸利根川に合流する前川で渡船や嫁入り舟が見られます。そんな風情を見やすいのが思案橋ですが、今回はオフシーズンだったため、県道が走るあやめ橋から前川の風景を眺めました。
もしお時間がありましたら、橋幸夫さんの曲が流れる潮来の伊太郎像や潮来花嫁の記念碑などもあるので、ぷらっと立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
そして、そのまま県道101号線経由で日本最大級と言われる鹿島神宮の西の一之鳥居を見つつ北浦を渡り、鹿島神宮に到着。駐車場にバイクを停めて、鹿島神宮の境内に。さすがは、創建が初代神武天皇元年と伝わるほどの古社。厳かどころか、荘厳ささえ感じ取れるほどの重厚感を感じ得られます。
そんな鹿島神宮内で、今回見たかったのは、昨今インスタグラムで注目されている境内の奥にある御手洗池。ここの池に浮かぶ鳥居がインスタ映えして、一躍有名になりました。実際に行ってみると、なるほど…という感じですが、それよりも、その鳥居に被さるように生えているご神木や、その根元にある苔の趣が素晴らしかったです。
また、同池には湧水の御神水があり、ご利益を含めて口に含まれてみるのもいいかもしれません。
◇鹿島神宮〜東国三社に数えられ東国随一の古社です。国宝のほか重要文化財も多く、訪ねるだけで荘厳な雰囲気の中で心が清めてもらえます。
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■ひたち海浜公園(ドゥカティ749R)
写真を楽しむ
「バイクでどこに行こうか?」と思ったときに、何を見て行先を決めますか?
私がよく利用するのが、JRや私鉄の駅構内に置いてある各沿線(地域)のPR用の小冊子です。通勤途中にその小冊子を見ながら、「こんな景色のいいところがあるんだなあ」とか、「あ、今ならここの花がきれいなんだな」とかの情報を得て、そして、ネットで再度その情報を確認してから地図を見てルートうぃ決めます。
今回、“常磐線いわき路”の小冊子を見て、「ひたちなか海浜公園」のスイセンの丘を見に行くべく、総走行距離約200kmのツーリングに行ってきました。
まずは常磐自動車道に乗って、ひたちなか海浜公園ICに。ここからすぐのところに目的の「ひたち海浜公園」があります。
コキアやネモフィラなど、そのシーズンには花のじゅうたん(花の丘)を楽しめる場所です。なかなかソロツーリング向きではないかもしれませんが、一眼レフカメラなどを持っていくと、絞りなどを使って、花を撮影することを楽しめます。
場所に寄っては、撮影イベントが行われていることも。
ちなみに、園内にはプチ遊園地もあり、家族連れで来ても楽しめます。
ひたち海浜公園の目の前はもう海なので、テンションが上がります。
ひたち海浜公園から海に突き当たると、夏には海水浴客で賑わう阿字ヶ浦海水浴場があり、空いている海辺でのんびりするのもいい感じです。
そのまま海沿いを南下。しばらくすると、茂った樹々に囲まれた趣のある道がある磯崎酒列神社に。そして、そのまま磯崎海岸に到着します。
磯崎酒列神社
磯崎海岸
また、そのまま南下するとおさかな市場があるので、お土産探しついでにぷらぷら散策してみるのも楽しいです。
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おさかな市場
また、少し走ると、ひたちなか海浜鉄道湊線が走っていて、風情のある車両や駅を見ることが出来ます。
ひたちなか海浜鉄道湊線 中根駅
「バイクでどこに行こうか?」と思ったら、是非、鉄道会社の駅構内にある小冊子を見て、カメラ片手に出掛けられてみてはいかがでしょうか。
■筑波山麓 歴史浪漫旅 (スズキKATANA)
戦国、鎌倉、平安、そして三千年
都内から100km足らず、約1時間半で行ける筑波山。意外とツーリング場所として紹介される事が少ない場所だが、なんのなんの、湯、食、道、景が揃った深楽しい場所です。距離を走るだけがツーリングの醍醐味では無く、じっくりとそのエリアを楽しむ、そんなリラクゼーションツーリングもツーリングの楽しみなのです。
首都高速、常磐道と乗り継ぎ、谷和原ICで高速を降りて10分程で木製の沈下橋の小目沼橋に到着。
小目沼橋〜昭和31年に作られた木製の沈下橋。幅1.7m、長さ95m。趣があり映画やドラマのロケに度々使われている。
川が増水すると倒壊しないようにわざと川の中に沈ませる沈下橋は高知県の四万十川が有名ですが、この小貝川にも何本か沈下橋が架かっていて、この小目沼橋は木製のため車両こそ通れないですが、風情は抜群。橋の遠景を撮るなら下小目側、バイク絡みで橋を撮るなら平沼側がお勧めです。
小目沼橋から福岡堰の先まで10km以上に渡って続く小貝川沿いの堤防の道は、車通りも少なく爽快に走れます。
そのまま、小貝川沿いの爽快な道を走り、幾つかの沈下橋を眺め見つつ関東三大櫃の福岡櫃に。春になると、さくら公園からは堤に続く水辺の桜を楽しめます。
福岡堰〜1625年に灌漑用水として建設された堰。現在の堰は1971年築。
□関東三大櫃
福岡堰までのの他、岡堰(取手市) 、豊田堰(龍ヶ崎市他)の小貝川に架かる三つの堰の事で、江戸幕府の命により治水のために伊奈忠治が手掛けた。岡堰のそばには、サハリン等を測量した間宮林蔵の記念館やお墓がある。ちなみに日本三大堰は、柳川堰(福岡県柳川市)、箱根堰(神奈川県箱根町)、徳島堰(山梨県韮崎市)。
そして下道を走り、小田城跡に。同城跡は鎌倉時代から戦国時代に常陸国の南部に勢力を誇った小田氏に居城跡で、国の史跡に指定されています。隣接している案内所では史跡の展示もしていて、内容も充実しています。
小田城跡〜水堀に囲まれた平山城で代々小田氏が城主を努めましたが、1602年に廃城。国指定史跡。隣接の案内所では、スマホで顔出し自撮りできたり体験型展示があったりと楽しめます。
その後、北条大池経由で平沢官衙遺跡に。奈良時代から平安時代の役所の史跡で、こちらも国の史跡に指定されています。
平沢官衙遺跡〜奈良時代・平安時代の常陸国筑波郡郡衙跡で、税として集められた稲などを保管する正倉などが復元。国指定史跡。
そこから少し行った先に、国登録有形文化財の昭和初期の近代和風住宅の旧矢中邸(矢中の杜)があり、そのそばに日本の道100選に選ばれたつくば道の石碑があります。
つくば道入口にある碑
「ART SESSION TSUKUBA」という野外美術イベントで普門寺に展示された作品「筑波嶺の普門の弥陀の蓮華座」。
ここから舗装路が続き、六丁目の鳥居(筑波山神社一の鳥居)の向かいに駐車場があります。
六丁目の鳥居(筑波山神社一の鳥居)
鳥居をくぐってバイクでそのまま舗装路を上り筑波山神社近くまで行くことも可能ですが、かなりの急坂でフラットな所も少なく、足付きの悪いバイクや重量車の場合は立ちゴケのリスクも高いので、鳥居から戻って幹線で迂回して登ることをお勧めします。
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つくば道〜筑波山神社の参道として参拝客で賑わった参拝道。見所はバイクでも行ける古い街並みが残る神郡地区と石段の一番上からの風景。石段以外はバイクで上まで上る事は可能ですが、かなりの急坂のため、迂回して上に駐車してからレトロな旧筑波山郵便局を見た方が◎。日本の道100選。
つくば道にある旧筑波山郵便局を見た後、近くの筑波山ホテル青木屋でひとっ風呂。露天風呂からは関東平野が一望出来て、とても爽快です。ただ、あまり端に行くと、筑波山神社から丸見えになるのでご注意を。
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眼下に絶景が望める湯。アルカリ性単純泉で神経痛、疲労回復、美肌つくり等に効能がある。
□筑波山ホテル青木屋
関東平野を一望できる絶景の宿。大浴場、露天風呂ともに最上階にあり眺望が最高。空気の澄んだ冬には、東京スカイツリーや富士山、箱根までも望めるそう。茨城県つくば市筑波753の1 TEL 029ー866ー0311 不定休 立ち寄り(日帰り)入浴1100円 タオル100円 12時〜15時 Pあり
さて、有史以来、約三千年もの歴史を有するという筑波山神社。巨木がそびえる境内の横にはお土産&休み処が軒を並べていて、ぷらぷら見るのも楽しいです。ちなみに筑波山の男体山山頂に行くケーブルカーにはここから乗れます。
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筑波山神社〜有史以来三千年もの歴史を持つ古社で、筑波山中で一番賑わいがあります。境内の横には土産物屋が並ぶ。右のうどんは杉本屋の「つくばうどん」(900円)。趣あり。
筑波山神社を後にして、低速ワインディングが続くも路面がバンピーな笠間つくば線(19時〜8時二輪通行禁止)を走り風返し峠に。同峠から南に下る表筑波スカイラインと、北の湯袋峠方面に下る道は終日二輪通行禁止で、風返し峠からつつじヶ丘への筑波スカイラインは、19時〜8時は二輪通行禁止のため要注意です。
各道が交差する風返し峠から筑波スカイラインを走り、つつじヶ丘に。この道は距離は短いものの、所々で眼下に関東平野が望めたりループがあったりと、バイクで走って楽しい道です。
筑波スカイライン〜わずか1.7kmながら、関東平野が望めミニループもあります。但し、19時〜翌8時までは二輪通行禁止なのでご注意を。
そして突き当たりのつつじヶ丘駐車場(二輪:200円[10分以上])に到着。ここから20分おきに出ているロープウェイ(往復1120円)に乗り6分ほどで女体山駅に到着。そこから徒歩で5分ほど登って女体山頂(筑波山頂)に着きます。
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筑波山ロープウェイ〜つつじヶ丘駅から女体山駅まで約6分で結ぶ。3月1日までの土日祝に夜の空中散歩「スターダストクルージング」を実施。19時から下山道が二輪通行禁止になるので、ギリで夜景が見られるかどうか。また、ロープウェイカードなるものも販売(50円)。既に20〜30種類ほど発行されているそうです。
都内から約80kmとバイクでも労せず、自分の足で歩くのも、つつじヶ丘の二輪駐車場からロープウェイ乗り場までの約2分と、ロープウェイを降りてから山頂までの約5分と、合わせてたった7分歩くだけでこの素晴らしい景色が見れるなんてびっくり。ぜひ、一度は訪ねて見ることをお勧めします。ただ、夜景まで見ていこうと粘って19時(笠間筑波線の通行も考えると、つつじヶ丘Pを18:30発)を過ぎると、バイクでは下山できなくなるので、要注意を。?
筑波山(山頂)〜男体山(871m)と女体山(877m)の二つの峰を持ち、古くから信仰の場として参拝客で賑わった。山からの景色は標高に関係ない事を教えてくれます。
ガマランド〜つつじヶ丘駐車場にあるB級アミューズメントパーク。歴史を感じる遊戯施設や手作り感溢れるガマ洞窟などがあります。
再び、唯一バイクで筑波山中を走れる笠間つくば線を通って、筑波山を下山。
沼田屋〜那百年以上の歴史を持つ老舗和菓子店。かりんとう饅頭や四六のガマ饅頭等が人気。
まだ陽があれば、筑波山西麓の中菅間や東石田、上大島あたりから、田園越しに見える筑波山を愛車と絡めて撮影することが出来ます。また、ワンちゃんがお好きな方なら、「つくばワンワンランド(1500円:10時〜16時)もあります。
そして、そこから約20分ほどのところにある母子島遊水池は、筑波山の絶景が望める場所として有名です。小さな池ですが、逆さ筑波やダイヤモンド筑波などを見ることが出来ます。
母子島遊水池〜筑波山の撮影人気スポットですが、樹々がありバイクとの撮影はし辛いです。晴天時に是非。
そして同池から10分のところに騰波ノ江駅があります。この駅は知る人ぞ知る某映画のロケで使われた場所。新駅舎になったため趣は変わってしまいましたが、同映画を見た方は立ち寄って見てはいかがでしょうか。
■茨城物語〜大子・北茨城(スズキ Vストローム250ABS)
その土地の人の生活に息づいている素朴さを感じられる場所
※湯の澤鑛泉
常磐自動車道を日立中央ICで下りて、御岩神社に向かいます。途中、建設当時世界一の155.7mを誇り、現在は折れて当時の1/3の高さになった日立市のシンボルの大煙突が眺め見えます。構内には入れませんが、 J K金属の入口からその姿を見る事が出来ます。
さて、そこからしばらく走ると、御岩神社があります。
神仏混合且つ、神様の数が188柱(神)と、日本最強クラスのパワースポットの御岩神社は、比較的こじんまりとした感じですが、雰囲気ある参道を歩くと確かに力が湧き出るような感じがしてきます。
ここからグリーンふるさとラインを走り国道461号線に突き当たり、左折。紅葉シーズンは終わってしまったので花貫渓谷はパスし、そのまま進み横川の下滝に。
駐車場も観瀑台も完備されていて見応えのあるお勧めの滝です。
そしてそのまま同国道の酷道区間である北沢峠を越えて、
※酷道ですが、苔の壁もなかなか見ごたえがあります。
国内第3位の全長(主塔間長)375mの竜神大吊橋に到着。
気骨のある方は、ここで日本一の高さを誇るバンジージャンプを、是非!。
そして、いよいよ袋田の滝へ…の前に、気になった奥久慈パノラマラインに。地図上はかなりのくねくねの楽しそうな道でしたが、実際は酷道でした。
とりあえず、つつじヶ丘展望台まで行き、戻って国道118号線で袋田の滝に向かう方がお勧めです。
つつじケ丘展望台〜奇峰の男体山の景観が望める展望台です。
袋田の滝は駐車場の呼び込みが多いですが、昔屋さんという蕎麦屋に入って聞いたら対岸にある同店の駐車場を使わせてくれました。
袋田の滝入口にある蕎麦屋の昔屋さん。
昔屋さんのけんちんうどん 900円。
袋田の滝は入場口からトンネルを歩くとすぐに第一観瀑台があってアクセスが楽なわりに、さすが日本三名瀑!という迫力ある絶景を見れます。
※袋田の滝 第一観瀑台
エレベーターに乗ると、すぐに第二観瀑に着。滝の全容が望めるこちらもまた素晴らしい景色。これで入場料300円は安いです!
※袋田の滝 第二観瀑台
国道に戻り、北上して月待の瀧に。
竹林やお蕎麦屋さんがあって風情がある瀧です。
その後、映画やドラマの撮影にも使われているノスタルジックな旧上岡小学校に立ち寄り、茨城県内では希少なワインディングロードのアップルラインを走りました。
上岡小学校
そして、タバコとは全く関係が無く、碑すらないのですが、その名が気になるタバッコ峠を、越え高部宿に。
※タバッコ峠にて。特に何もないです。
高部宿は、特に観光化されていませんが、レトロな建物が点在し、とても静かでまるで時間が止まっているかなような場所です。
再び南下して気になった風車の弥七の墓に。あの黄門様に登場する弥七のモデルとなった方のお墓ですが、大きな観光看板があったり入場料も500円かかるらしいので、すみませんが遠めにお墓を眺め見させて頂き、突き当たりの県道を東上して湯の澤鑛泉に。
山間にある一軒宿の秘湯で、茨城県で唯一の日本秘湯を守る会会員宿です。宿泊可ですが、日帰り入浴は15時までになります。
※湯の澤鑛泉〜山合いにある趣のある一軒宿の秘湯。岩風呂と檜風呂があり、泉質は重炭酸ソーダ泉。日帰り入浴:七百五十円(10時〜16時)。一泊二食:一万千円〜。※写真は宿の許可を得て撮影したものです。
そして、グリーンふるさとライン経由で茨城県内屈指の人気ロードのビーフラインを走り、土浦北ICから北関東自動車道路に入り帰路に着きました。
これで今回の茨城ツーリングは終了ですが、茨城の魅力って、気軽に走りやすくて、また、押し出し感の無い、その土地の人の生活
に息づいている素朴さかな、と感じました。
[料金使用例(※ETCなし.お賽銭は含まず)計11,568円:総走行距離約480km]首都高(向島IC〜)1,090円、常磐道道(〜日立中央IC)2,740円、けんちんうどん+味噌蒟蒻 1,100円(昔屋)、袋田の滝300円、ジュース160円、お土産550円、湯の澤鑛泉 750円、常磐道(土浦北〜)1,300円、首都高(〜向島IC)1,070円、ガソリン代計2,508円 [今回の燃費27.35km/L]