2017年式 KTM 390DUKEに乗ってみました。

373.2ccの軽量単気筒はアクセル回して加速を味わうのが楽しい。ただ、レスポンスが良すぎて長距離のツーリングは疲れるかも…

 

 

373.2cc単気筒44hpの出力を発生しながらも、乾燥重量149kgと軽量な普通二輪免許で乗れる輸入車「KTM 390DUKE」。単気筒で44hpで軽量というスペックからも分かるように、加速力が楽しいです。もちろんビッグバイクと違って、その加速力がずっと続いてスピードに乗るという感じではないですが、タイヤが動き出して、出だしの一瞬(数秒)の加速力は早いし楽しいです。不用意に、アクセルを回して楽しんでしまうくらいです。

 

 

特に、その恩恵が大きいのが市街地。信号でのストップ&ゴーが苦にならない…というのは言い過ぎですが、ビッグバイクや重量車と比較すると、あからさまに楽。そして、車体が軽いこともあって、車線を変えたり、ちょっと止まってナビを見るなど、機動力を使って気楽に走れるのがいい。その分、ネイキッドということもあり、高速走行は少しつらいが、でも、44hpもあるので、250ccクラスのバイクと違ってパワーもあり、高速巡行や追い抜きはしやすいです。

 

ワインディングも楽しいです。今回のモデルチェンジで地味ながら変わったのがサスペンション。しっかりと路面をタイヤで蹴る感じがライダーが実感できて、安心感も高く、また鉄のフレーム&ラジアルタイヤと相まって走っている感が味わえて楽しいです。

 

見た目では、LED付のヘッドライトと、TFTカラーディスプレイのメーターパネルが大きく変わりました。

 

 

 

まるで、スマホが横になって置いてあるようで、スピード計やタコメーカーの認識性はパッと見て高いとはお世辞にも言えませんが、車のように、暗部に入るとメーターも暗転して見やすくなるのはいいです。ブルートゥースでスマホと接続して音楽などの再生?がハンドル左についている上下左右の4つのボタンで操作ができますが、もし、ナビ(地図)機能がメーターに付いていてたら最高なのに…とも思えました。

 

とは、いえ、LEDヘッドランプやカラー液晶メーターパネルのほか、ブレーキレバー、クラッチレバーにアジャスタ機能が付いていて、タイヤもメッツラーのラジアルタイヤM3を奢って、373.2ccで62万円というのは、大変リーズナブル。インド生産だから実現できた価格設定かと思いますが、品質もかなり向上しているし、昨今のグローバル市場展開用に国産を含め各メーカーはアジア生産が多くなっているので、その流れは当たり前のことでもあるし、それが値段に転嫁されるのはユーザーにとっては嬉しい。

 

まずは、一度、がらっと変わった2017年モデルのKTMを試乗してみることをお勧めします。

 

■KTM DUKE390
全長:-mm 全幅:-mm 全高:-mm ホイールベース:1,357mm±15mm 地上最低高:185mm シート高830mm 車両重量:149kg(乾燥) 乗車定員:2名 エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 総排気量:373.2立方センチ 圧縮比:12.6 最高出力(kW[PS]/rpm):32kW(44hp)/9,000 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):37Nm( )/7,000 燃料タンク容量:13.4L 変速機形式:6速 タイヤ(前):110/70 ZR17 タイヤ(後):150/60 ZR17 ブレーキ(前):300mmシングルディスク ブレーキ(後)230mmシングルディスク \620,000(税込)

2017年式 KTM RC390に乗ってみました。

意外と戦闘的なポジションながら、幅広なハンドルで不思議なポジション。完全なスポーツ走行向け。

 

 

KTM 390DUKEと同エンジンながら、レーシングテクノロジーが注ぎ込まれたフルカウルスポーツモデル。KTMって、バイクメーカーで唯一、世界最高峰のロードレースのMoto GP、そして、Moto2、Moto3に参戦していて、そのイメージリダーがこのRCシリーズです。ハンドルは意外と幅広な近似ながら、250ccスポーツバイクとしては低い位置にあって、Ninja250RやYZF-R25とかに比べてかなり戦闘的なポジションになります。CBR250RRくらいでしょうか。でもハンドルは幅広いのでちょっと不思議な感じです。

 

 

とにかく、373.2ccの単気筒エンジンなので、出だしの加速力がすごい。車重も147kg(乾燥)と軽いので、スタートでスロットルを荒く開けるとフロントが浮いてしまいます。ただし、ライド・バイ・ワイヤーを採用していますので、リニアなスロットルフィーリングを楽しめます。

 

メインシートはかなり深く入り込んでいるので足つきはいいです。一応、乗車定員は2人になっていますが、パッセンジャシートとの段差がかなりあるのでほとんどシングルシート感覚で、タンデムは厳しいかと思います。

 

あと、フロントに320mmの大径ブレーキディスクが付いていて、4ポットキャリパーでストッピングパワーもかなり強いです。ですので、強力な加速と軽い車体の軽快さ、そしてストッピングパワーと、ショートサーキットやカーブが連続するようなワンディングでは、とても楽しくスポーツ走行ができるフルカウルスポーツバイクです。

 

 

■KTM RC390
全長:-mm 全幅:-mm 全高:-mm ホイールベース:1,340mm±15mm 地上最低高:178.5mm シート高820mm 車両重量:147kg(乾燥) 乗車定員:2名 エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 総排気量:373.2立方センチ 圧縮比:12.5 最高出力(kW[PS]/rpm):32kW(44hp)/9,500 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):35Nm( )/7,250 燃料タンク容量:10.0L 変速機形式:6速 タイヤ(前):110/70 ZR17 タイヤ(後):150/60 ZR17 ブレーキ(前):320mmシングルディスク ブレーキ(後):230mmシングルディスク \662,600(税込)

2019年式 KTM 790DUKEに乗ってみました。

軽くて早い!秀逸なパラレルツインエンジンでエキサイティングなスポーツ走行が楽しめる

 

 

単気筒の690から2気筒になった事でスムーズにエンジンが回り、且つ、単気筒時の加速感も味わえる秀逸なエンジン。

 

 

水冷4ストロークDOHC8バルブ並列2気筒のエンジンで、最高出力は105psを発生。最大トルクも87Nmを発生する。それに対して車両重量がわずか169kg(乾燥)なので、切り返しやバイクの倒し込みも楽で、ある意味ヒラヒラ感も楽しみつつ、でもひとたびアクセルを回せば、100馬力超の圧倒的なパワーを得られる面白さがあるバイク。まるで、プチMT-09のよう。とにかく軽くで走りがメチャ楽しい。

 

 

意外と足つき性もよく、アドベンチャーも出たが、ツーリングにもあり。純正オプション品も各種出ている。

 

 

メーターは今はやりのカラー液晶ではないがシンプルで見やすく、左のハンドルに付いているスイッチでいろいろと操作もできて楽しい。

 

 

もちろん、しっかりとKTMらしさを出しつつ、しかも116.9万円という戦略価格!国産や他外車のスポーツネイキッドバイクを検討しているのなら、是非、比較のために試乗して、その面白さを体感して欲しいバイクだ。

 

KTM 790DUKE諸元

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