東北

十和田・奥入瀬

 

十和田湖、奥入瀬、八甲田と回るツーリングエリアです。

 

十和田湖に行く場合には、高速道路からでしたら、東北自動車道路の十和田ICからが至便です。国道103号線を走って、途中に大湯環状列石万座遺跡なる遺跡を通りつつ、約30分(約25km)で、展望台の発荷峠に着きます。

 

十和田湖畔に降りてきて、賑わいのある場所から中山半島に向かいますと、乙女の像や十和田神社があります。また、ボートツアーでしか行けませんが、対入り禁止区域のイトムカの入り江という絶景場所があります。そのまま、湖畔を巡り、瞰湖台で再び十和田湖の眺望を望んだ後に、国道102/103号線の並走区間に入って奥入瀬渓流に向かいます。緑に囲まれた爽快な道を走りつつも、銚子大滝や雲井の滝、阿修羅の流れなど見どころも多く点在していますが、道中に点在していて駐車する場所も限られていますので、予め見る場所を決めて訪ねられた方がいいと思います。お勧めは、奥入瀬渓流のハイライトの阿修羅の流れ十、奥入瀬最大の滝の銚子大滝です。とはいえ、当ツーリングエリアでは最大の見どころだと思われますので、是非、時間をかけて巡られることをお勧めします。

 

奥入瀬渓流

 

さて、十和田湖から八甲田山に向かう国道103号線は八甲田・十和田ゴールドラインとも呼ばれていて信号も少なくて爽快な道です。但し、そんなに走りを楽しむような道ではなくて、どちらかというとその景観を楽しみながら走る道になります。道中の蔦沼あたりで休憩しながら、ブナ林を抜け八甲田山麓のはしりを楽しみながら、青森市内に入るか東北道黒石ICに入るかという感じになると思います。

 

ちなみに、八甲田山頂に通じる車道は無く、麓の八甲田ロープウェイ山麓駅から八甲田山頂公園までロープウェイを利用することになります(往復\2,000)。

 

【十和田・奥入瀬のお勧めツーリングスポット】

 

1.十和田湖

 

二重のカルデラ湖で、日本で3番目に深さを誇る湖です。秋田県と青森県に跨っていて周囲には何か所が展望台があります。

 

乙女の像

 

2.奥入瀬渓流

 

十和田湖から続く奥入瀬川。その流れが続く約14kmの渓流で、四季を通じていろいろな評定の清流や滝を見ることが出来ます。渓流沿いに車道や遊歩道が整備されていて、アクセスしやすいのも嬉しいところです。

 

奥入瀬渓流沿いの道

 

銚子大滝

幅20m、高さ7mの奥入瀬渓流最大の滝。滝のそばに駐車場があります。

 

雲井の滝

落差25mで三段になって落ちる滝で、滝の間近まで行くこたが出来ます。

 

3.八甲田山

標高1,584mの大岳を主峰とした山々や峰の総称。日本百名山のひとつでもあります。

 

4.睡蓮沼

八甲田連峰にある湿原内にある沼で、八甲田山の眺望がいい場所です。国道103号線(八甲田十和田ゴールドライン)からすぐ。

 

【The Road】

 

八甲田・十和田ゴールドライン

 

走りを楽しむというより、十和田湖の景観や奥入瀬沿いの樹々、八甲田山の眺望を楽しむ景観路。観光道路でもあるので、バスや自動車も多いです[無料]。

八幡平

上坊牧野の一本桜

 

標高1,614mで日本百名山の八幡平に広がる高原や湿原、沼などの自然が多くあり、八幡平を上るアスピーテラインからはそれらの景観や日本百名山の岩手山の遠望の望みつつ走ることが出来ます。また、同八幡平アスピーテラインのほか、八幡平樹海ライン、岩手山パノラマラインなどが通っていて、走りも楽しる、景観、道、温泉などがそろった北東北随一のツーリングエリアです。

 

東北自動車道の松尾八幡平ICや西尾ICからエリア的には1日で巡れますが、出来れば周辺の七時雨山や安比高原なども楽しみたいので、1泊して周りたいエリアでもあります。

 

【十和田・奥入瀬のお勧めツーリングスポット】

1.八幡平

 

見返し峠より

 

山頂付近の八幡平山頂付近に駐車場があり、そこから八幡沼などの八幡平の湿原を散策することや見返し峠などの展望台からの眺望を見ることが可能で、5月中旬〜6月中旬ごろには、沼で雪解け模様のドラゴンアイを望むことも出来ます。

 

八幡沼

 

八幡平の山頂付近にある周囲約1.5kmの沼。駐車場から展望台まで徒歩でおおよそ片道30分です。

 

鏡沼(ドラゴンアイ)

 

鏡沼の雪解け時(5月中旬〜6月中旬)に見られる風景で、本州を龍に見立ててちょうど目のあたりにあたることからドラゴンアイと言われています。

 

2.御在所沼/御在所湿原

 

八幡平アスピーテライン沿いにある湿原で、駐車場から徒歩約20分のところに静かな御在所沼があります。またそのすぐそばには、夏季にはコバルトブルーの水面を楽しめるという五色沼(赤沼)もあり、時間があれば散策をしたい場所です。

 

3.焼走り溶岩流

 

岩手山の噴火で噴き出した溶岩が固まって出来た溶岩原。群馬の鬼押し出し園と違って、溶岩が細かいのが特徴。駐車場からすぐで入場無料なのが嬉しい。

 

4.松川渓谷

玄武岩

 

松川温泉近く、松川沿いに広がる渓谷で、川沿いに松川玄武岩がそびえています。

 

その他

 

玉川温泉

 

日本一の強酸性の温泉水を誇る温泉で、玉川温泉自然研究路脇には地熱のある岩場があり岩盤浴を楽します。

 

安比高原

 

スキー場や牧場などがある高原で、高原内を走るレインボーラインからは八幡平や岩手山の景観を望みながら走ることが出来ます。

 

安比高原レインボーライン

 

◎松尾鉱山跡

 

アスピーテラインの入口付近にある東洋一を誇った硫黄鉱山跡です。最新の設備が整えられて、雲上の楽園とも呼ばれ最盛期には1万人以上の住人がいましたが、現在は廃坑し、そのアパート群等が廃墟となっています。

 

不動の滝

 

七時雨エリアにある日本の滝百選に選ばれている落差15mの豪快な滝で、。滝の中には石彫りの不動明王が安置されています。駐車場からの滝までの約10分の道中には、杉や松の並木や不動堂などがあり、滝までの散策を楽しめます。

 

【The Road】

 

八幡平アスピーテライン

 

八幡平にはバイクで走りごたえのある道が何本もありますが、その中で代表格の八幡平を上る道で約27kmに渡る快走路の八幡平アスピーテラインは、道のコンディションや景観を含めて群を抜いています。道中からは岩手山の好景観を望め、通行止めが解除される4月中旬頃には雪の回廊が走れます。ただ、多くな展望台は八幡平頂上付近の見返峠まであまり無く止まりづらいので、綺麗な景色を見たらすぐに近くの駐車場に止まって眺めた方がいいようです[無料]。

 

アスピーテラインより岩手山を望む

 

【食事処】

 

八幡平レストハウス

 

八幡平アスピーテライン、樹海ラインと走ると、なかなか食事を取れるところが見当たりませんが、八幡平山頂駐車場にあります、八幡平レストハウスには小じんまりとしていますが軽食コーナーがあり、カレーやうどんが食べられます。特に岩手産の牛すじ肉をとろとろになるまで煮込んだ源太カレー(900円)は人気です。

 

 

【温泉】

 

藤七温泉彩雲荘

 

日本秘湯を守る会会員宿。標高1,400mのところにある源泉かけ流しのにごり湯です。屋内風呂もありますが、是非、ここはワイルドで泥湯?と思うような濁った露天風呂にもチャレンジを!きっと、旅のおもいでになることでしょう。

 

実走ガイド ■雲上パラダイス〜八幡平(ヤマハMT-09トレーサー)

蔵王

 

宮城県と山形県に跨ります蔵王。有名な御釜は宮城県側に、スキー場や蔵王温泉は山形県側にあります。位置的には仙台市の南、ちょうど米沢市との中間地点にあり、頑張れば首都圏からでも日帰りで行くことが可能です。

 

アクセス的には、東北自動車道の白石ICや東北中央自動車道の山形上山IC、山形自動車道の宮城川崎ICなどからがあります。

 

見どころは、やはり蔵王の御釜、そして走りが楽しめる蔵王エコーラインです。また、エコーライン道中には各種滝があるほか、じっくりこの地を周遊するなら、日本三名瀑にも数えられることがある秋保大滝うや、山寺こと立石寺などを周ってみるのも楽しいかもしれません。

 

【蔵王のお勧めツーリングスポット】

 

1.御釜

 

蔵王と言えば樹氷か御釜と言うくらい有名な、周囲約1kmの円型の火口湖です。エメラルドグリーンの水をたたえ、その姿は神秘的です。駐車場から歩いて2〜3分で展望台に行けるのも嬉しいところです。尚、御釜に行くには、蔵王エコーラインから有料の蔵王ハイライン(往復390円)に入る必要があります。

 

2.駒草平

 

蔵王エコーライン沿いにある展望がいい場所で、蔵王連峰や落差97.5mの不帰の滝、濁川渓谷が望めます。6月中旬から7月にかけてコマクサ群生の最盛期を迎えます。

 

3.三階の滝

 

落差181mを三段に渡って流れ落ちる段瀑。蔵王エコーライン沿いにある滝見台展望台からその遠望を望むことが出来ます。

 

4.秋保大滝

 

落差55mの直瀑で、日本三名瀑のひとつにも数えられることがあります。蔵王から北に約50kmほど離れていますが、迫力のある豪快な滝の景観を望めます

 

その他

 

長老湖

蔵王から南へ約40kmほど走ったところにある周囲約2kmの湖。南蔵王の不忘山の秀景が望める神秘的な湖です。

 

【The Road】

 

蔵王エコーライン

 

蔵王連峰を横断する約26kmの爽快な山岳道路です。通行止め解除後には雪壁の回廊を走ることが出来ます。シーズンは渋滞必至なので要注意を[無料]。

磐梯吾妻

五色沼 瑠璃沼

 

絶景、爽快道、温泉と、ライダーの好物が高次元で楽しめる“磐梯”。メインスポットの浄土平には、東北自動車からなら福島西ICから、磐越自動車道からなら磐梯熱海ICや猪苗代磐梯ICからアクセスが至便です。

 

国内で唯一無二の景観が望める浄土平のほか、いろいろな表情を見せてくれる五色沼、そして、日本百名山の磐梯山。道はその浄土平を縦断する磐梯吾妻スカイラインのほか、磐梯吾妻レークライン、磐梯山ゴールドライン、そして西吾妻スカイバレーに母成グリーンラインなど特徴的な爽快路が盛りだくさん。これだけの道がそろっているのは、本州ではほかに信州か箱根、八幡平ぐらいでしょうか。

 

また、温泉も高湯温泉や土湯温泉などがあります。

 

首都圏からも日帰りで行けて、足を延ばせば、会津若松や大内宿などの観光も楽しめる、人気の高いツーリングエリアです。

 

ちなみに、ガスの噴出が多いと浄土平は通行禁止になりますので、事前にご確認を。

 

磐梯山

 

1.浄土平

 

周囲を山々に囲まれた標高約1,600mの場所にある平坦地、及び湿原。ガスの噴出により殺伐とした荒涼な風景を望めます。但し、ガスの噴出が増えたり、吾妻山の噴火レベルが上がると通行止めになるので要注意。また、途中は、ガスのため駐停車禁止になっています。

 

2.吾妻小富士

 

標高1,707mの大きな火口が特長の山。駐車場(200円)のある浄土平ビジターセンターから上ること10分ほどで火口脇まで行けます。その吾妻小富士の火口風景、そして、そこから見る浄土平の景観には圧倒されます。

 

3.五色沼

毘沙門沼

 

1888年に磐梯山が噴火した際に川が堰き止められて出来た湖沼群。代表的な沼だけでも十以上あり、沼ごとにいろいろな色や特色を見せてくれます。自然探勝路を歩いて各主要沼を見ることも出来ます。

 

るり沼

 

青沼

 

赤沼

 

弁天沼

 

柳沼

 

4.猪苗代湖

 

国内で4番目に面積の広い湖。湖畔には各種キャンプ場があり磐梯山の眺めも良いです。

 

その他

 

桧原湖

 

周囲約37kmの裏磐梯最大の湖。五色沼湖沼群のひとつでもあり、磐梯山の眺望もいいです。

 

秋元湖

 

周囲約24kmの湖で、裏磐梯三湖のひとつ。紅葉時や朝焼け時には湖面が赤く染まります。

 

不動の滝

 

落差25mの水量の多い豪快な滝で、流れ落ちる水は小野川湧水として名水百選にも選ばれています。駐車場から徒歩約15分。

 

【The Road】

 

磐梯吾妻スカイライン

 

高湯温泉から土湯峠を繋ぐ約29kmの山岳道路で、福島市街を眼下に走ったり、また荒涼感漂う浄土平を走ったり、そして湿原の緑の中を走ったりといろいろな表情を走りながら楽しめる、国内有数の爽快路です。冬期通行禁止、及びガス噴出時、噴火レベルが上がった時などは通行禁止になります[無料]。

 

【温泉】

 

高湯温泉共同浴場 あったか湯

 

福島市街から浄土平へと向かう、磐梯吾妻スカイラインへの道中にある温泉。各所にいろいろな特徴的な温泉がありますが、気軽に立ち寄りやすいのが共同浴場のあったか湯。小さい湯舟の露天風呂ですが、のどかでのんびり出来ます(9時〜21時:250円)。

 

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