■伊豆スカイライン〜黒根岩風呂(ヤマハ WR250X)

波打ち際の露天風呂に入りに行く

 

ふと、海を眺められる露天風呂に入りたくなる時がある。そんな時は、東京からなら東伊豆にある黒根露天風呂がお勧めだ。

 

まずは、首都圏から定番の伊豆への走行ルート、「東名高速〜小田原厚木道路〜箱根新道(または箱根ターンパイク※有料)」で大観山パーキングに。ちなみに、箱根ターンパイク入口の早川ICの近くの「ひもの山安[The one of the string yamayasu]」の店頭では干物の試食ができるので、気にいったら帰りにでも買って行こう。

 

 

大観山パーキングエリア[daikanyama parking area]は休憩スペースもあり、多くのライダーが集まる。ただし、高所にあるため、ガスっていることも多い。晴れていれば、パーキングから眼下に芦ノ湖、目の前に富士山をいう絶景が眺められる国内有数の観光スポットだ。ちなみに、ドライブイン"Fはドリンクバー形式のラウンジになっていて、ゆっくりくつろげるので休憩にお勧めだ。

 

 

この日はあいにくの曇り空で富士山は眺められず。残念。

 

ここから再び、走り、箱根ターンパイクのショート路線(※有料)を走り、いよいよ伊豆スカイライン[izu skyline]へ(※有料)。国内屈指のワインディングロードながら、昨今、無茶なライディングをするライダーが増えて事故が多発している道でもあるので、スピードには要注意を。でも、やっぱりワインディングをバイクで走るのは楽しい。バイクに乗って楽しむ醍醐味のひとつであることは間違いない。

 

 

観光客の減少からか、閉鎖されたドライブインなどが見受けられて、少し寂しい感じもするが、その眺めはやはり国内トップクラス。玄岳[kurotake]からもいい景色が眺められる。

 

 

やがて、天城高原で伊豆スカイラインを降りて、大室山[oomuro maountain]に。ちょうどお鉢を逆さにしたようなポッコリした山で、東伊豆の名所でもある。ちょっと怖いリフトに乗って山頂に行けば、視界に東伊豆の絶景が望められる。

 

 

しすて、海沿いの道に入り、海岸線を少し走ると、やがて伊豆北川温泉の黒根岩風呂[The outdoor hot spring bath kuroneiwa]に到着。有料(600円)ながら誰でも立ち寄り入浴ができる。近くに駐車場もあるのも嬉しい。

 

※黒根岩風呂駐車場(※無料)

 

入口の小屋でお金を払って、意外ときちんとしている更衣室で脱衣して温泉に。ちなみに、混浴ながら女性専用お風呂があるので、混浴になるかどうかは、(男女共同風呂に)女性がいらっしゃるかどうかというところ。

 

 

脱衣所手前側の風呂は熱く、女性専用風呂側の露天はぬるめなので、まずはぬるめのお湯で体を慣らす方がいいと思われる。露天からは目の前に太平洋が眺められ、素晴らしく心地良い。ちなみに、女子専用風呂(女子更衣室)は、男性が入れる今日d峰露天風呂の先にあるので、どうしても男性陣は裸を女性たちに見られてしまうのだが、雄大な景色を目の前にすると、そんな些細なことは気にならなくなる。なお、あくまで経験則からであるが、日の出時は混浴率が高いように感じる。もちろん早朝なので、日帰りなら夜のうちから出発する必要があるが、露天風呂に浸かりながら、眼前の海から日の出が上がる様を見ると、その素晴らしさを共有できたことで、一緒に浸かっている人みんなと何故か共有感を味わえる良さがある。

 

そして、そのあと、近くで金目鯛を食してもいいし、時間があれば、ぐるっと河津の方から回って帰るのもありだ。

 

ちなみに、伊豆スカラインだが、夕景も素晴らしい。ちょうど、西伊豆側に赤く染まった幽玄の景観を見ることができる。

 

 

 

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■天竜スーパー林道(スズキ Vストローム650XT ABS)

※遠山郷【スズキ Vストローム650XT ABS】からの続きになります。

 

景観は無いが、走りごたえのある天竜スーパー林道

 

長野県と静岡県の県境にある兵越峠を越えて、静岡県浜松市天竜区に入りました。

 

 

静岡県浜松市は、岐阜県高山市に次いで、全国で2番目の面積を持つ自治体で、特にその多くを占める天竜区は南北に長く、非常に大きい面積を持っています。

 

その中心を走るのが、国道152号線なのですが、地質がもろく国道の開通していない部分があり青崩峠で分断されていて(分断国道)、迂回路として県道を使います。

 

長野県側の県道369号線を走り、そのまま浜松側の道に接続して川沿いの道を下っていくと、やがて静岡県側の国道152号線に入ります。しばらく走ると、JR飯田線のガードをくぐり水窪の町中に入ります。このあたりには、高根城跡などの歴史的史跡や、水窪町中も郷久を感じさせるところが多々あるので、時間があれば散策するのもありかと。ここから、県道に入って天竜スーパー林道に向います。

 

本来は、水窪湖の水窪ダムが天竜スーパー林道の始点になるのですが、現在、一部通行止め区間があるため、水窪町から県道389号線に入り山住峠に向います。

 


山住峠にある通行止めのお知らせ。

 


ここが山住峠。近くに、巨木がある山住神社がある。

 

 

ここからいよいよ、天竜スーパー林道に入ります。

 

 

 

スーパー林道とは、かつて日本で作られていた高規格林道のことで、21線が現存していて、天竜スーパー林道もその一つ。山住峠から終点の浜松市天竜区東雲名まで、約36km。林道とはいえ全舗装路なのでオンロードバイクでも心配なく走れる。

 

ただし、道中は樹々が覆っているので視界はあまり無い。途中、休憩所やちょっとした広場にバイクを止めて歩くと、樹々の間から天竜の山々を垣間見ることができる。

 


たまに、抜けのある景観が見える。しかしいつも思いますが、山々を含め、電柱を建てて、電線を張っている方々って、凄いですよね。

 

路面は全舗装路といいながら、ところどころで小石が落石していたり、砂利がういているところもあって、そんなに状態はよくないが、バイクなら普通に走れる。ただし、鹿や猿が出てきそうだし、明かりがないので、日没後は走らない方が賢明です。

 

途中の休憩ポイントとしては「天竜の森」という公園があり、ここの中央駐車場(たぢか別の駐車場もあるが)からは山並みの景観が見れて、トイレ休憩も可能です。

 


↑天竜の森 中央公園にて

 

やがて、秋葉神社の駐車場の案内が出てきます。水窪方面から来て先の駐車場(第2駐車場?)の方に止めた方が歩く距離が少ないらしいです。

 

とはいえ、やはり第1駐車場から鳥居をくぐって参拝することに。

 

 

ここから、階段を426段も上るので、結構はぁはぁします。

 


巨木に囲まれて石灯篭もあり厳かな雰囲気。灯篭に灯がともる夜は風情がありそう。

 


お決まりの子宝系。

 

国道152号線が別名秋葉街道と言われ、その海道沿いに多くの宿場町があったことからも、昔は街道も多くの往来があり、秋葉神社も賑わったのでしょう。今は静けさに包まれた境内には、その厳かさを感じられます。

 

 

 

上からの景色もいいです。数百年前に来た参拝者も同じ景色をみていたのでしょうか…

 

 

 

「天狗の皿投げ」という願掛けがありました。手のひら大のお皿を、遠方の輪っかの中に入れるというもの。かなり難易度が高そうです(500円)。

 

 

 


↑眼下の輪っかまで、かなり距離があります。

 


天狗様みくじなるものもありました。

 

秋葉神社を後にして、スーパー林道を下っていくと、やがて開け大きな鳥居をくぐると国道152号線に突き当り、ここで(水窪方面から走ると)天竜スーパー林道は終わりとなります。

 

国道152線を浜松方面に走ると天竜川の川幅が広くなり、川沿いを走って気持ちいいです。

 

 

しばらく走ると町中を走るようになり、途中で史跡が多い天竜浜名湖線の天竜二俣駅に寄ってみました。

 

 


国の有形文化財に登録されている転車台や建物が残っていて懐古的フォトジェニックな場所です。愛車とともに、是非。

 

浜松市がに入ると交通量も多くなります。とりあえず今回、ネットで知って観たかった、サマンサ・マーサに。

 


遊園地のアトラクションような、変わった外観の家が並んでいます。写真映えしますが、実際に現地に行ってみると交通量の道沿いにあり、そんなに風情はありませんでした。ゲートが閉まっていては入れませんでいたが、その注意書きを見るだに、どうやらアパートのよう。なるほど、オリジナリティ感があり、このようなメルヘンチックな場所を好む方が入居さえっるのか…と思いつつも、どうやらすべて空き家状態(貸してない?)、ネットに上がりだした数年前からその状態なのであれば、破たんした?的な雰囲気を感じちゃいますね…。

 

そして、ツーリングの締めくくりになんか海まで行きたかったので、日本三大砂丘のひとつでもある中田島砂丘に。

 

 

ウミガメが産卵に来る場所としても有名ですが、なんか以前に来た時よりも緑化しているような感じがしますね。

 

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■井の国(スズキ GSR250)

「井の国」へ

 

◇井伊直虎
 井伊家23代と24代を繋いだ女城主。井伊家22代の井伊直盛の一人娘として生まれる。22代直盛は、井伊家を継ぐ男子がいなかったため従妹で直虎の許嫁の直親に井伊家の家督を継がせるつもりだった。しかし、その直親の父が今川氏によって殺され、当時9歳だった直親も命を狙われたため、直親は内密に身を隠すこととなった。直親が身を隠したことを知らない直虎は、直親が亡くなったものと思い、龍潭寺で出家をする。
 その11年後、ほとぼりが過ぎたのを見計らって、20歳になった直親が井伊谷に戻ってきた。その後、22代直盛の養子となり許嫁だった直虎とは違う女性と結婚して、直親は23代目の井伊家の当主となった。その女性との間に生まれたのが、後の24代当主となる井伊直政である。
 1560年、桶狭間で今川方として戦った22代直盛が戦死。23代の当主となった直親も家臣に誅殺され井伊家は存亡の危機に陥る。
 1565年、龍潭寺の住職の計らいで、幼く、そして身を隠していた直政の後見人として、直虎は井伊家の領主となる。その後、直政を徳川家康に仕えさせて、その活躍を見届けた後、1582年にその生涯を閉じた。

 


戦国の騒乱の中、600年にもわたり井伊氏が治めた「井の国 井伊谷」。今では”つわものどもが 夢のあと”という感じで、静かな田園風景が広がっている。

 

2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公である井伊直虎。戦国の世に稀な女性で城主となった武将で、徳川四天王の井伊の赤鬼と恐れられた井伊直政の養母でもある。その直虎が領主として治めていたのが、現在でいう静岡県浜松市の引佐町井伊谷で、古来から「井の国」と呼ばれているところだ。

 


井保公出生の井戸〜井伊氏初代の井保公が出生したと伝わる井戸。

 

新東名高速道路と三遠道路が交わる浜松いなさICを降りれば、そこはもう「井の国」である。数キロ走ると遠州の古刹、龍潭寺に到着する。この龍潭寺は井伊氏歴代が祀られていて、井伊直虎も寺内の墓所に眠っている。境内には拝寺した大名が通された部屋から仏の国の西に向くと、必然的に井伊家の墓所と霊堂の方を見るように作られている国指定名勝の庭園や、井伊軍の赤備えの具足などを見ることが出来、戦国時代の騒乱をお家のために生き抜き、400年以上も前に同じこの景色を見ていた直虎の息吹を感じることが出来る。なお、龍潭寺から隣りの井伊谷宮まで続いている「井の国 歴史の小径」は、閑静で散策にお勧めの道だ。

 

龍潭寺〜歴代の井伊氏を祀り、境内には井伊直虎や井伊直政のお墓がある。国指定名勝の庭園は必見。拝観料:大人500円。9:00〜16:30

 

浜松といえば、国内二輪3メーカーの発祥の地で、現在はスズキ株式会社の本社がある街でもある。戦後、二輪のほかいろいろな産業が発展した。浜松は、工場や商業施設が多いことから商業都市のイメージが強いが、実は観光名所が多いところで、浜松城、浜名湖、中田島砂丘、エアパーク、かんさんじ温泉など、ツーリングソポットも数多くある。

 

観光名所は浜松城下の市街地に多いので旅の風情に欠ける部分もあるが、機動力に長けたバイクならではで、二輪車各メーカーの発祥の地や、二輪洋品メーカーの本社ショップ、スズキ歴史館(見学予約制)などを巡るのも楽しい。ちょっと足を伸ばして渥美半島などを周れば、旅情が高まること請け合いだ。

 


浜名湖〜日本一の汽水湖。いろいろな場所で景色が楽しめる。上は和地町付近。

 


中田島砂丘〜日本三大砂丘のひとつで、ウミガメが来る浜でもある。

 

日本で二番目に面積が広い浜松市。北はなんと長野県の飯田市に隣接している。浜松という地名は、1570年、この地にあった城に入城した徳川家康が、濱松城と城名を改めたことに起因する。そして、その2年後に、当時戦国最強とうたわれた武田信玄軍が上洛中に遠州に侵攻。迎撃する徳川軍と三方ヶ原で戦いが起こり、武田騎馬隊の前に大敗した徳川家康は、浜松城に戻り籠城戦を覚悟したが、武田軍が追撃を止めて西進を始めたため、九死に一生を得た。

 


浜松城〜家康が築き17年間過ごした。別名出世城とも呼ばれる。

 


三方ヶ原古戦場碑〜三方原墓園の第一駐車場内の幹線側沿いに碑がある。

 


夏目次郎左衛門吉信の碑〜三方ヶ原で家康の代わりとなり討ち死にした。

 


犀ヶ崖古戦場〜徳川軍が武田軍を策略によって滑落させたといわれる谷。

 

その後、武田家が滅び、武田家の旧臣たちの多くを配下に持った井伊直政は、武田軍の勇将、山形正景の赤色の軍装を継承した。豊臣秀吉との小牧・長久手の戦いでは、その勇猛さに井伊の赤鬼と呼ばれた。

 

江戸時代には宿場町として栄え、明治維新後は浜松県を経て静岡県に合併。戦後は商業都市として発展した。

 


気賀の関〜東海道三大関所の一つ。東海道の脇道、姫街道に設けられた。

 

さて、浜松のぐるめと言って真っ先に思い浮かべるのは鰻だろうか。今から100年以上も前に、浜名湖で鰻の養殖を日本で初めて成功させたことで、鰻の養殖発祥の地となり、浜松ぐるめとして全国に広がった。なお、東京と大阪の間に位置することから、とろとろ系の関東風と、パリパリ系の関西風の両方の蒲焼が食べられるのも特徴的だ。こだわりがある方は、お店に入る前に確認nした方がいい。

 


浜松の鰻〜関東風にしろ、関西風にしろ、中はフワフワの浜松の鰻。市内の名店でも2,000円台からうな重を味わえるので、是非、食されたし(画像はかねりんのうな重)。

 

一方、昨今、浜松ぐるめとして台頭してきた浜松餃子は、戦後に浜松駅前に構えられた屋台の餃子店が発祥と言われている。今では、その消費量日本一を宇都宮市と争うまでに至っている。

 

そのほか、舞阪港付近ではしらす丼が、冬場には三ケ日のみかんが美味。また、市内には美味しいスイーツのお店も点在していて、道中の各所で楽しめる。

 


浜松餃子〜2014年、2015年と、宇都宮市との熾烈な争いの下、2年連続で餃子購入額日本一に輝いた浜松餃子。あっさり味で量を食べやすいのも勝因の一つか。もやし付きなのが特徴(画像は五味八珍の餃子)。

 

日本で二番目に大きいたい焼き〜クシタニ本店の近くにあり。ちなみに店主いわく、一番大きいたい焼きは静岡の丸子峠にあるそうだ。

■ライダーが語る田舎暮らしの魅力〜浜松天竜(ヤマハ セロー250)

 

ライダーにとって憧れの「田舎暮らし」。山、川、海、庭、myガレージ…。定年後の人生を自然の中でゆっくり過ごすのもいいし、転職して趣味を思う存分楽しむ生活もいい。今回、浜松市の天竜区に在住のライダーお二人(N氏、O氏)に、実際の田舎暮らしについて語ってもらいました。

 

自由感、ほどよい距離感

 

・さて、ライダーなら憧れる田舎暮らしですが、実際、田舎暮らしのいいところってなんでしょうか?

 

N氏:なんたって「音」だね。近隣に家が無いからバイクをふかしても怒られないし、生ドラムだって叩けちゃう。都会では絶対に出来ない。そう、自分の敷地は自分の国って感じなところかな。

 

O氏:やっぱり「自由感」ですね。ある意味、隣りと遠いのは魅力です。以前は住宅地に住んでいましたが、街に比べて圧迫感がないです。渋滞もないですし(笑)

 

・では、ここ天竜区のいいところってなんでしょうか?

 

N氏:天竜区って広いけど、このあたり(旧天竜市)は、町や高速も近いし、浜松市街までも20キロくらいだし、どっぷり田舎じゃなくて、距離感も人間関係も程よい感じがいいですよね。

 

O氏:以前に住んでいた盛岡は半年くらいしかバイクに乗れなかったですけど、ここはほとんど雪が降らないので、年中バイクに乗れるのがいいですね。日照時間も長いですし。

 

◇天竜区のツーリングスポット@


阿多古川〜平成の名水百選にも選ばれた透き通る滑らかな水が流れる。

 

天竜浜名湖鉄道 二俣本町駅〜天竜の玄関口。単線で趣あり。蕎麦屋さんが隣接している。

 

本田宗一郎ものがたり伝承館〜ホンダ創業者の本田宗一郎氏出生の地である天竜区にある記念館。入場無料。

 

オフロード天国

 

・それでは、ライダー目線でお聞きしたいのですが、ライダーにとって田舎暮らしのいいところって何ですか?

 

N氏:駐車場で八の字走行が出来る(笑)。近所の方が、「山を好きに使っていいよ」って言ってくれたので、オフロードコースを作っちゃいました。目の前はもうダートだから、オフ好きにはたまらないですよ。

 

O氏:僕は、バイクが自由に置けて、自由に動かせるところがいいですね。都市部だといろいろ気を使いますから。

 

・ライダーとして、ここ天竜区のいいところって何でしょうか?

 

N氏:アクセスがいいですね。昔は材木関連で天竜がこのあたりの中心だったから、北(信州)や東(静岡)、西(愛知)、南(浜松市街)と四方に道が伸びていてアクセスがいいです。

 

O氏:新東名の浜北ICがすぐですし、三遠南信自動車道も便利ですし、国道473号線も走って楽しいです。家の前がもうツーリングコースって感じのところですかね。
◇天竜区のツーリングスポットA

二俣城〜武田軍と徳川軍が攻防を繰り広げた城。現在、天守台の石垣などが残っている。

 


天竜スーパー林道から見える景色〜ほそんど舗装化されていて視界もあまり開けてないが、道中にダムや古社などがあり、風情もある。

 

自分たちで自分たちの地域を作る

 

・ただ、やはり田舎暮らしで心配なのはその生活ですが、衣食住や医療などはどんな感じでしょうか?

 

N氏:実は最近まで地上波が繋がらなかったんですけど、今はネットがあるので、普通に衛星放送は見れるし、ネットショッピングで注文すれば2〜3日で物が届くので特に不便はないです。あと、ここはすぐそこに国立病院があるから、病気やケガをしても心配ないですよ。

 

O氏:近くにコンビニは無いけど、仕事をしていれば車はあるから買い物は困りませんし、特に不便は感じませんね。

 

・では、田舎暮らしに必要なこと。都市部に住んでいるのと違うところは何でしょうあ?

 

N氏:都市部と違って生活的な自由度は低いかもしれませんね。自治会や消防団など、地域の活動に束縛されることが多いです。僕は好きだけど、近所付き合いが大切。逆に言えば、ご近所や地域と仲良くやってさえいればなんとかなります。野菜をもらったりとか…。このあたりだと職を探すのは難しいですが、ただ、浜松は工業都市だから、市街まで行けばあります。このあたりの方はそういう人が結構多いですよ。

 

O氏:公共の交通機関が少ないから、車かバイクは必要ですね。

 

・地域に溶け込んで地域の方々と一緒に自分たちの場所を作っていく感じですね。

 

◇天竜区のツーリングスポットB

縦8mの日本一の大天狗面。国道362号線沿いの春野文化センター内に設置されている。

 


鳥羽山公園〜1575年、徳川家康が二俣城を攻めたときに本陣を構えたところ。

 

もう、都市部には戻りたくない

 

・ずばり、田舎暮らしの魅力とは何ですか?

 

N氏:山で栗やあわびを取ったり、川で釣りをしたり、とにかく楽しくて一生懸命遊べる。都会ほどの「楽はない」けど、「自由がある」ところかな。とにかく都市部と違って土地が安いので、自分の描いた秘密基地を作れるのが楽しさですかね。

 

O氏:自由で楽しい、ある意味「やりたい放題」が田舎暮らしの楽しさですね。

 

・都市部に戻りたいですか?

 

N氏、O氏:いや、もう戻りたくはないですね(笑)

 

・最後に、天竜区のおすすめのツーリングポイントを教えてください。

 

N氏:休日になると、「道の駅 くんま水車の里」に地元ライダーはよく行きますね。あと、このあたりは水が綺麗なので、そばが美味しいですよ。

 

O氏:県道9号線 天竜東栄線がお勧めですね!

 

・ありがとうございました。

 

◇天竜区のツーリングスポットC

天竜川〜区(旧市)の名前の由来になっている天竜川。場所によってはバイクで走れる場所もある。

 

熊や月などの面白い地名もある。

■浜松市内(ヤマハ WR250X)

家康の散歩道とバイク発祥の地

 


浜名湖(弁天島 浮見堂)〜汽水湖として周囲長日本一を誇る湖で鰻が有名。頑張れば一周できます。

 

徳川家康というと信長や秀吉に比べて人気が薄い感じがしますが、実は二百六十年もの太平の世を創ってくれたすごいお方。おかげで日本の人口が爆発的に増え(18世紀初頭の江戸の人口は世界一だったともいわれてます)、たぶん自分の祖先となる人が生まれてそれで今の自分がいてツーリングが出来ているのだと思うと、もっと感謝されてもいい英傑なはず。その家康が17年間城主で居たのが浜松城で、ここで武田信玄にこてんぱんにされ、信長が謀反にあったときに命からがら逃げ戻り、天下をかけて秀吉と戦いました。そんな苦労人家康にまつわるいろいろな史跡が「家康の散歩道」として紹介されています。今回は、そんな家康の足跡を辿りつつ風光明媚な浜松の観光地をぷらっと巡ってみました。

 


□家康の散歩道〜家康との戦いに敗れた浜松城の前身の引間城(現東照宮)の女城主、お田鶴の方を哀れみ、築山御前が彼女が討ち死にした場所に椿を植えたことから名付いた椿姫を祀る椿姫観音や、武田信玄との三方ヶ原の戦いで家康が一矢を報い武田勢をその崖下に滑落させた犀ヶ崖など、そんな家康にまつわる旧跡を辿る「散歩道」が市で設定されています。資料はMAPはHPで入手が可能です。
【コース】
徳川秀忠公誕生の井戸→椿姫観音→東照宮→家康鎧掛松→犀ヶ崖古戦場(資料館)→西来院→太刀洗の池(※一部省略)

 


ところどころに城下町の風情を残す浜松。ちょっと脇道に入ってみるのも楽しいですよ。

 


徳川秀忠公誕生の井戸〜家康の側室の西郷局が秀忠を産んだ時に、産湯として使ったと言われる井戸の跡。

 


椿姫観音〜浜松城が築城される前にあった引間城の城主の妻 お田鶴の方と家康軍が戦い、侍女たち共に討死したといわれる場所。

 


東照宮(引間城跡)〜浜松城の前身ともなった引間城があった場所。

 


浜松城〜野面積みの石垣が有名。歴代の城主の多くが、後に江戸幕府の重席に出世したことから出世城ともいわれた。

 


家康公鎧掛松〜戦から帰って来た家康が鎧を掛けたと伝わる松。現在の松は三代目。

 


本多肥後守忠真の碑〜武田信玄との三方ヶ原の戦いで、殿(しんがり)を務めて討死にした忠真の碑。

 


犀ヶ崖古戦場〜三方ヶ原の戦いで、奇襲を受けた武田軍が滑落し多くの戦死者が出たといわれる崖。敷地内に三方ヶ原の戦いの資料館がある。

 


夏目次郎左衛門吉信の碑〜武田軍との三方ヶ原の戦いで、徳川家康を逃がすために奮戦し討ち死にした吉信の碑。

 


普済寺〜1427年開創。三方ヶ原の戦いで徳川家康によって焼かれたが、後に家康によって再建された。

 


西来院〜1428年開創。太平洋戦争で多くの宝物を焼失したことから、戦後にコンクリートで再建された。徳川家康の正室である築山御前の廟堂がある。

 


太刀洗の池〜東川家康の正室の築山御前を殺害した太刀についた血を、洗ったとされる場所。池は無く、現在は碑のみが残る。病院の前にあるのがなんとも…。

 

□悲劇のヒロイン 築山御前〜家康の正室でありながら、織田信長の勘気に触れ、家康によって長男の信康と共に殺害された。享年38歳。妻と息子を手に掛けなければならなかった家康の悲嘆。戦国の世、ならではの悲劇である。

 

 

浜松駅内にある観光協会で市内のMAPや観光パンフレットを入手しておくとより旅感が高まります。

 

ちなみに浜松では5月にお祭りがあり、その時市内を練る屋台の蔵がここそこで見かけられて風情を感じられます。

 

 

また、市内には大昔の人たちが貝や獣の骨を捨てた場所である貝塚(蜆塚遺跡:しじみづかかいづか)があります。

 


蜆塚遺跡〜縄文時代の集落遺跡。入場無料で無料駐車場からすぐという利便性で、且つ和めるのが○。

 

史跡公園内には当時の住居などが復元されていて、幹線沿いにあり、ぷらっと立ち寄ってみるのもありかもしれません。

 

そのまま南下するとスズキ本社があり、西の方に向かうと、家康の第二子(結城秀康)の生家の国重文の中村屋があります。

 

 

そこからさらに西に向かい、浜名湖に突き当たるあたりに前出した浮見堂があります。

 

そして、そのままは浜名湖沿いに南下すると、浜名湖のシンボルの弁天島の鳥居があります。鳥居越しの夕日は必見です。

 

 

そこから更に南下すると、東海道の旧宿の舞阪宿跡に着きます。

 

 

北雁木という木造の灯篭があるほか、風情のある町並みが残っていて、至る所で名産のしらすが食べられます。

 

 

そして、国道1号線(浜名バイパス)で浜名湖を渡り、新居弁天ICで降りて隣りの湖西市に。

 

まずは、浜名湖岬にある今切パークに。

 


今切パーク〜パームツリーが生え南国風情がある公園。海遊館あり。バイクは無料で駐車場に入れるのも嬉しい。周囲の雰囲気もいい感じです。

 

そこでプチ南国間に浸りながら、新居関所跡に向かう途中、旧東海道の場所に松並木を見ることが出来ます。

 

 

そして、新居関所跡に。

 

新居関所跡〜主要街道にある関所としては、唯一建物が現存している関所。

 

新居関所跡は、入館に300円かかりますが、全体を見るだけなら入場しなくても外からがっつり見れるのがいいです。

 

さて、再び浜名バイパスを通って、浜松市に。

 

 

国道1号線から海近くの道(海は見えませんが)に入ると、やがて中田島砂丘に到着。

 

中田島砂丘〜日本三大砂丘のひとつ。アオウミガメが産卵にあがってくる。

 

メインの入口の近くに大型の駐車場があり、アクセスしやすいが、日本三大砂丘だけあって広く、海までかなり歩くし、靴の中に砂が入るので、海っぺりまで歩いて行くかはお好み次第で。

 

ちなみに、浜松はバイク国内3メーカーの発祥の地でもあり、最盛期には市内に30社以上ものバイクメーカーがあったとか。本田宗一郎氏も川上源一氏も鈴木道雄氏も浜松出身で、バイク乗りとしてはとっても馴染み深い場所でもあり、ある意味、日本の「バイクの聖地」と言っても過言ではない『浜松』。その発祥の地巡りも楽しいかもしれません。

 


ホンダ発祥の地〜1946年本田技研研究所として開設し、ホンダA型が大ヒット。1948年東京にて創立。

 


ヤマハ発祥の地〜1897年に日本楽器製造が設立。1955年に同社の二輪部門が独立してヤマハ発動機に。

 

スズキ発祥の地〜1909年鈴木式繊機として創業。1945年に現在の高塚に移転し、その後二輪の生産を開始した。

 

また、前出したしらすのほか、浜松にはグルメもたくさん。有名どころは、やはり、うなぎと餃子です。

 


うなぎ〜“浜名湖=うなぎ”というくらいに知名度が高い浜松のうなぎ。市内各所で美味しいうなぎを食べられる。HPや観光協会にうなぎ店MAPあり。

 


浜松餃子〜日本一を巡り、日々、栃木県の宇都宮市とその消費量を争っている浜松餃子。野菜が多くて甘めでモヤシが添えてるのが特徴。HPや観光協会に餃子店MAPあり。

 

いろいろな史跡やグルマがある浜松。“やらまいか精神”を信条とする遠州浜松で徳川家康やバイク創業者達の史跡を巡って、その情熱や心意気を感じ取ってみてはいかがでしょうか。

■南伊豆・西伊豆の絶景を巡る その1(スズキVストローム250ABS)

もとは海底火山だった伊豆半島

 


浮島海岸〜地下を上昇したマグマの痕跡が見れる。まさにジオパークな景観です。

 

風光明媚な場所が数多くある南伊豆。東伊豆や西伊豆と違い南伊豆は高速のインターから遠いうえに、エリアに爽快なワインディングロードが無いので伊豆の他の地域に比べて足が向きづらい場所ではありますが、その分、他エリアでは見れないような豪快な絶景を望むことができます。

 

新東名の長泉沼津ICに直結している現在無料の伊豆縦貫道経由で、係員がいる現金徴収(160円)の伊豆中央道と修善寺道路と乗り継げば、ICから河津のループ橋まで約1時間(約60km)で着くことができます。

 

休憩を兼ねてのお勧め立ち寄りスポットが河津七滝です。幹線から道を降りればすぐにループ橋の下に着きます。上からは写真が撮りづらいループ橋ですが、下からだとゆっくりバイクを絡めて撮影することが出来ます。

 


河津ループ橋下

 

七滝の無料駐車場から歩いてすぐに伊豆最大級の大滝(近くに滝を眺めながら入湯出来る水着着用の露天風呂あり)や、伊豆の踊子像が立つ初景滝などがあり、時間をかけずにのんびりと散策ができます。

 


秘湯混浴露天風呂の大滝温泉。11時〜。2,000円。水着可。

 

踊り子像がある初景滝。滝までの遊歩道途中には、三個の小石を投げて一個でも岩の上に乗れば願いがかなうという場所あり。

 

河津七滝にある「溶岩洞窟風呂」。川沿いにある源泉かけ流しの野天風呂。なかなかにそそられるネーミングのお風呂ですが、七滝温泉ホテル宿泊者専用です。

 

それから、町中にある峰温泉大噴湯公園にもぜひ立ち寄りたい。決まった時間に迫力ある噴泉が見れたり、足湯に入れたり、良心的な値段で温泉玉子作り(2個150円)が楽しめたりと、入場無料で楽しめるお薦めスポットです。但し、ループ橋から河津町までは河津桜のシーズン時は慢性渋滞なので、要注意を。

河津峰温泉〜1日に7回、30mの墳泉が上がる。2個150円の温泉玉子作りが楽しい。入場無料。

 

さて、峰温泉から南に走ると、すぐに海に出ることが出来ます。そして、外海の荒波を見つつ国道135号線を下田に向かって走り、途中、白浜海岸や綺麗な砂浜を眺めて走り、やがて、水仙で有名な爪木崎に。途中、無料駐車場と有料駐車場の分岐がありますが、バイクは100円なのでここは爪木崎に至近な有料駐車場がお薦めです。残念ながら2月には水仙は終わっていますが、風情があってぷらっと立ち寄るだけでも旅感を楽しめます。

 


尾ヶ崎ウィング〜国道135号線沿いにある休憩場所。海が綺麗に見えます。

 


伊豆白浜海岸〜青い海に白い砂浜。まさに絵に描いたような景観。伊豆三大美浜のひとつ。

 


瓜木崎〜水仙の名所。灯台あり。

 


九十浜〜瓜木崎そば。青い海が見れます。

 


外浦海水浴場〜穏やかで綺麗な海を望められます。

 

再び、国道135号線に戻り南へとバイクを走らせる。途中、田牛方面へと向かう道に入ると、碁石ヶ浜や龍宮窟が見れます。海食洞の天井が崩落して上から覗けるようなった龍宮窟を一周出来る遊歩道があり、そこから美観の田牛サンドスキー場や田牛海岸が眺められ、また龍宮窟の岩浜にも降りられて好景観が望め、まさにジオパーク伊豆半島を楽しめます。

 


碁石ヶ浜〜夏季限定の浜。美観。

 

◇龍宮洞
田牛にある天井が空いた洞窟。洞内からは神秘的な景色を見れて、洞窟の上を周遊する遊歩道からはサンドスキー場や田牛海岸の美観が望めます。

 


龍宮洞内。絶景!ただし、荒天時は要注意。

 


上から見下ろすとハート型に見える場所がある。

 


田牛サンドスキー場〜自然の砂丘。斜度は30度もあります。

 


田牛海岸〜透明度抜群!人が少なくのんびりできる海岸です。

 

さて、再び国道に戻り、そして弓ヶ浜に着。とても綺麗な砂浜で、夏は激混みなのだが、冬は人も少なくのんびり出来ます。そしてそのまま伊豆半島の最南端の石廊崎へと向かい、駐車場(100円)にバイクを停める。ここから石廊崎灯台まで片道約20分も歩くので、出費にはなるが、駐車場から出航している周遊約25分の遊覧船(1400円)に乗って海から灯台を見た方が時間効率はいいです。しかもこの遊覧船は陸からは行けない美観のヒリゾ浜の間近まで周遊してくれるます。但し、日によってコースが変わったり欠航しやすいので要注意を。

 


弓ヶ浜〜1kmにわたる綺麗な砂浜。伊豆三大美浜のひとつ。

 


逢ヶ浜〜弓ヶ浜からすぐ。奇岩が連なる。

 


石廊崎(灯台)〜駐車場から片道20分も歩く割には…

 

県道16号線で西伊豆へと向かう途中にユウスゲ公園があります。少し高台に登ると写真スタンドがあり奥石廊崎をバックに写真が撮れますが、時間が無ければそのすぐ先のあいおい岬の駐車場に。。塩ソフトを食べながら奥石廊崎の絶景を眺められます。そしてヒリゾ浜を陸から見れる唯一の場所であり、天気が良ければ風光明媚な景色を見ることが出来ます。

 


奥石廊崎〜あいあい岬から見える迫力ある奥石廊崎。近くにユウスゲ公園がありますが、景観はこちらからの方からが綺麗かも。開いて入ればぜひ売店にも。

 

陸地側から美しいヒリゾ浜を唯一見れるあいおい岬駐車場。間近で見たい場合は、石廊崎から遊覧船で(※右:あいおい岬駐車場からヒリゾ浜を望む)。

 

再び県道16号線経由で国道136号線に入り雲見に向かいます。このあたりは強い風が吹くことが多く、横風でバイクが振られやすいので注意を。途中に猿で有名な波勝崎があり、猿好きなら立ち寄って見るのもあり、かも。無料駐車場からバスに乗って猿園に行けます(入苑料700円。HPにクーポン有)。駐車場からは海の美観が見れないので、波勝崎からの景観を望みたいのなら猿園に入園する必要があります。

 

 


吉田海岸〜美観だが、ここまで来る道が細くて狭い。

 


波勝崎苑 猿園〜入苑料700円は安い、かも。

 

雲見に入ったら、是非立ち寄りたいのが千貫門。道中、急な登り階段に息は切れるものの、徒歩10分程で烏帽子岳を望む絶景と、そして高さ30mの千貫門の圧巻の光景を眺めることが出来ます。そして雲見温泉に。時間があれば、山頂から絶景が望める雲見浅間神社や、雲が無ければ富士山が望める雲見海岸や、雲見想い出岬に立ち寄るのもお勧めです。

 


千貫門〜中央に穴が開いた高さ30mの岩礁。絶景!雲見から徒歩約10分。

 


雲見から千貫門に行く道中から見る烏帽子岩。荒々しい波と岩肌。緑の海が圧巻です。

 

◇雲見浅間神社
本殿がある烏帽子岩山頂からは、千貫門を見下ろす絶景が望めますが、428段の急な石段と山道を登るので往復1時間は必要。晴天で富士山が見えていて、健脚で時間があれば登頂もあり、かも。

 


428段の石段を登った山の中腹にある中之宮からの景色。

中之宮からさらに10分、ほぼ登山に近い急な山道(岩道?)を登ると、本殿がある山頂に到着。展望台あり。

 

※南伊豆・西伊豆の絶景を巡る その2 に続きます。

■南伊豆・西伊豆の絶景を巡る その2(スズキVストローム250ABS)


西伊豆は絶景の玉手箱

 


松崎のなまこ壁〜防火性や保温性に優れ、明治初期によく施工された外観の後方のなまこ壁。松崎町内の各所に現存しています。

 

室岩洞〜江戸時代から昭和まで稼働していた石切場跡。石の人形もいてプチ土肥金山感有り。入洞無料。要ライト。

 

沿線に彫像が立ち並ぶ彫刻ライン(国道136号線)を走り、松崎でなまこ壁を見て、堂ヶ島に。天気がよくて時間が許せば、洞窟めぐりクルーズ(1200円 20分)で、海からしか見れない絶景や神秘的な天窓洞を是非、見てみたい。但し、時間が無ければ上から天窓洞を見て、その一端を楽しむことも出来ます。

 


石部棚田展望台〜棚田の展望が分かりづらいのが残念。

 

◇堂ヶ島
天井が空いた天窓洞や三四郎島がある景勝地。天窓洞は無料で上から見れますが、遊覧船で見る方が絶景です(1200円〜)。

 

堂ヶ島の近くにある乗浜海岸と瀬浜海岸から美観を眺めた後、日本一の夕焼けスポットと称する大田子海岸、そして浮島海岸に。この辺りは、まさに絶景の玉手箱。予めプランニングしておくか時間を見計らって動かないと、あっという間に時間が過ぎてしまいます。特にお薦めは浮島海岸。バイクを停めて写真が撮れる岩島のスポットとジオパークを満喫できる奇岩のある海岸と、一箇所で二つの絶景が楽しめますし、人も少ないです。そして、しばらく走った所にある黄金崎もお薦めです。日中でも岸壁が輝いているので、夕焼け時の絶景度合いは想像に難くないですね。

 


乗浜海岸〜堂ヶ島の小島が折なる絶景が眺められます。近くに海を眺めなが入浴できる沢田公園露天風呂(600円)もあり。

 


瀬浜海岸〜干潮時には三四郎島への道ができる。干潮時刻は西伊豆町HPにて。

 


瀬浜寿司〜加山雄三ミュージアム向かいにあり地物海産物が食せます。海鮮丼1700円(30食限定)他。

 


大田子海岸〜夕陽日本一を宣言している海岸。3月と9月が見頃です(イメージ)。

 


伊豆半島ジオパークの絶景を眺められる穴場の浮島海岸

 


黄金崎〜海底火山の噴出物が地熱等で黄金色に変色。日本の奇岩百選。

 


仁科峠と西伊豆スカイライン〜時短するなら絶景の同峠経由がお薦め。凍結注意。

 


下ノ段棚田〜湯ヶ島から仁科峠へと抜ける県道59号線沿いにある普通の棚田。特に何も無いのがいいです。

 

恋人岬は駐車場からは歩くしアベックばかりだし、その近くにある日本一の達磨像がある土肥達磨寺は500円の入館料の割には…という感じなので、寄るかどうかは好きずきで。そして北に向かって走っていくとこの辺りから富士山が見え隠れし出す。土肥金山を横目に海岸線沿いの道を走り、戸田を超えた後、県道17号線沿いに出逢い岬があります。眼下に御浜岬が、もう片側からは晴れていれば富士山の美観が望めます。

 


恋人岬〜好展望。鐘を3回鳴らし相手の名を呼ぶと、愛が実るらしい。

 


碧の丘〜土肥と駿河湾を一望。富士山の遠望もきれいです。

 

出逢い岬〜片や御前岬、片や富士山の絶景が望め、モニュメントのリングに富士山を入れて撮影もできます。

 

この辺りから海岸線沿いの道も狭くなってきますが、煌めきの丘からは晴れれば富士山の絶景が眺められるので、是非立ち寄りたい。その後、大瀬崎は御浜岬と違って先端までバイクでは行けず歩くので、伊豆七不思議の一つの淡水の神池に行く予定が無ければ県道沿いのビュースポットから眺めるだけの方が○です。

 


煌めきの丘〜駿河湾越しに富士山の絶景が望めるポイント。階段を降りると、古墳群と淡水の明神池があり、2〜3月ごろには地域名の「井田」の菜の花アートが見れる。

 

大瀬崎からはうって変わって穏やかな海や港沿いの海岸線の道を走り、長浜城跡に。数分で登れる展望台からは内浦湾や淡島の美観と、晴れていれば富士山望むことが出来る。

 


大瀬崎ビューポイント〜国道17号線沿い。大瀬崎と富士山が望めます。

 


御浜岬〜岬先端の諸口神社までバイクで行けて、同神社の赤鳥居と富士山のコラボ景観が見れます。近くの健康の森展望台からは岬の全貌を望めます。

 


長浜城跡〜展望台まで歩いてすぐ。内浦湾と淡島の眺めがいいです。

 

東京や神奈川、東静岡からなら頑張れば日帰りで回れる南伊豆・西伊豆ですが、見所も多くその魅力を存分に満喫するには、温泉宿に泊り伊豆グルメに舌鼓を打ちながら、ゆっくりと時間をかけて回った方が楽しめるのは、間違いないです。海、山、道、味、湯、景と、全てが揃った国内有数のツーリングスポット「伊豆」。2月〜3月に桜が咲き乱れ観光客で溢れる河津を横目に、南伊豆まで足を伸ばしてみたらいかがでしょうか。ジオパークならではの奇勝・絶景を楽しみながら、大自然の息吹を感じ取れること請け合いです。

 


[使用料金例(ETCなし)計13,836円]首都高(上野IC〜)1,070円、新東名(〜長泉沼津IC)2,460円、伊豆中央道160円、修善寺道路160円、温泉玉子(河津峰温泉)150円、遊覧船(堂ヶ島)1,200円、昼食1,700円、お土産500円、ジュース150円、修善寺道路160円、伊豆中央道160円、新東名(長泉沼津IC〜)2,460円、首都高(〜上野IC)1,070円、ガソリン代(17.4L)2,436円[燃費が27.6km/Lで480km走行。1L140円の場合]

■伊豆の峠を巡る

※足柄・箱根 峠探訪その2【神奈川県(南関東)】からの続きになります

 

ツーリングで立ち寄れる伊豆の峠

 

箱根まで来ればすぐ先は伊豆です。伊豆にはツーリングの目的地となる名峠が幾つもあります。その中でお薦めの峠を紹介します。

 


冷川峠〜伊東市街と伊豆スカイライン冷川ICを結ぶ県道59号線上にある冷川峠。樹々に覆われ日中でも薄暗く、狭いながらも道の両側に石垣が積まれて雰囲気がある峠道なので、ツーリング途中にぷらっと立ち寄るのも面白いかも(一応、バス通りですし)。冷川ICより約4km。ちなみに、冷川峠が開通する明治39年までは北側の柏峠を通って往来がされていて、明治15年に地元の方々により素掘りの柏トンネルが作られ、今も遺構が残っています(現在は崩落していて、立ち入り禁止です)。

 


天城峠〜峠自体は旧トンネルから15分程登った所にある天城峠。

 


仁科峠〜西伊豆スカイラインの絶景地。Pから徒歩5分ほどで展望台に。

 


戸田峠〜別名「霧香峠」とも呼ばれてます。近くに展望台もあり、駿河湾越しの景観を望めます。 夕焼け時は絶景です。

 


達磨山(レストハウス)〜峠ではないですが、富士山の絶景が望めます。

 

◇伊豆スカイラインの峠
伊豆スカイラインには峠名が付いたICが幾つもありますが、特に周囲に史跡らしいものは無く、ツーリングのポイントとなる様なものはあまりないのが残念です。

亀石峠

山伏峠

韮山峠

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