■日本平・由比(トライアンフ スクランブラー1200XC)

※日本平夢テラスから富士山を望む

 

日本観光地コンテストで1位にも選ばれたことがあります、日本平。

 

エリア的には狭いのでピンポイントなツーリングエリアになりがちですが、少しエリアを拡げてみると、いろいろ見どころも広がります。

 

しかし、やはり何といっても晴れて富士山が見れれば日本平や三保松原からの景色が素晴らしく、それを見るだけでもツーリングで行く価値ありの場所で、冬でも楽しめるエリアです。

 

今回は由比宿の方までエリアを拡げて、ツーリングに行ってきました。

 

 

日本一位にも選ばれた日本を代表する景勝地

 

今回、東名高速道路の富士ICで降りて、(ETC装着であれば、富士川スマートICもありです)由比を目指しますが、途中、富士川沿いの河川敷から、富士山を背景に陸橋を渡る新幹線を望めます。東海道新幹線は本数が多いので、待たずに結構頻繁に見れるのがいいです。

 

※富士川河川敷

 

ここから、海側を走る国道1号線の富士由比バイパスを走らず、JR東海道線に沿って走る東海道を走ります。途中、新蒲原駅付近に旧東海道五十三次の蒲原宿があり、旧本陣近くでは、趣のある家屋を見ることが出来ます。

 


※蒲原宿にて

 

今度は、国道1号線富士由比バイパスに入ってしばし走った後、東名高速道路と交差する前辺りで右折して、再び東海道に入ります。すると、しばらくして旧東海道五十三次の由比宿に着きます。

 

 

由比本陣公園内にある1400点にも及ぶ収蔵品を誇る東海道広重美術館(520円)や、慶安の変の由井正雪の生家と言われている江戸初期から続く正雪紺屋など、見どころが多い宿で、佇まいもよく、当時の風情を感じられる場所です。

 



※正雪紺屋〜江戸時代から続く染物屋で、当時の染物現場が残っています。由比正雪の生家とも言われています。店内では、手ぬぐいなどの染物を販売しています。

 

そのまま東海道を清水方面に進むと、やがて、JR東海道線の由比駅前に着きますので、駅周辺にある食事処で由比名物の桜エビの丼や定食などを食すことが出来ます。

 

 

再び、東海道を西に向かうと、当時を彷彿させるような狭いながらも趣のある街道になり、山岡鉄舟ゆかりの望嶽亭 藤屋があります。幕末の志士である鉄舟が、官軍の追手から秘密の階段で逃げ延び、後に西郷隆盛との会談に繋げたという、歴史ある場所です。個人宅のため、見学には事前に予約が必要になります。

 

※望嶽亭 藤屋

 

そして、急坂を登り狭路を走ると富士山の眺望で有名な薩た峠に着きますが、この狭路は一方通行でないため車で通るには道幅的に結構しんどく、バイクでも大型車だと対面から車が来たりすると走りづらい部分もありますので、不慣れな方は、国道1号線に出て、迂回して道幅の広い清水側から薩た峠にアクセスした方が良いように思います。

 

薩た峠には小規模ながらトイレ併設の舗装駐車場がありますが、富士山の眺望が良い時は車で混んでいる場合が多々あります。その駐車場から歩いて5分くらいで、展望台のある場所に着きます。晴れた日には、ここから富士山の好景観を望めます。

 

※薩た峠の駐車場にて

 

※薩た峠の展望台より

 

さて、西に進むと興津に入りますが、ここで是非立ち寄りたいのが、清見寺です。境内に電車(東海道線)が走っていると有名なお寺ですが、境内には五百羅漢像や鐘楼、日本庭園など見どころが多い歴史あるお寺です。参拝用の舗装駐車場もあります。

 

※清見興国禅寺(清見寺)〜今川の人質となっていた幼少期の徳川家康が過ごした由緒あるお寺です。

 

そして、しみずマリンロードという清水港沿いに走る道に入ります。清水港には海産物が食せる食堂や魚市場などがあり、日本三大美港の清水港で水揚げされた海産物を食せます。ちなみにここから伊豆の土肥に向かうフェリー(駿河湾フェリー)も出ていて110分で土肥に着きますので、気分によってはフェリーに乗って西伊豆に行くのもいいかもしれません(運賃:2,300円、バイク運賃:950円〜2,100円)。

 

そのまま南下して、国道(149号線/150号線)経由で三保半島に入ります。同半島の先にある三保飛行場がある海岸(清水三保海浜公園)は、富士山が見える好景観地です。無料の舗装駐車場もあり、近くには清水灯台もあります。

 

※清水三保海浜公園の駐車場より

 

※三保半島の外海の海岸から富士山を望む

 

※清水灯台〜日本で最初の鉄筋コンクリート造の灯台です。

 

そして、松の中の道を走り、三保の松原に。さすが、著名な名所だけあって近くに大型の無料駐車場があり(二輪置場あり)、そこから三保の松原、そして、海岸まで歩いて僅かです。

 

日本新三景にも選ばれている場所で、青い海と緑の松、そして富士山という、まるで絵のような美しい景色を望めます。

 


※三保の松原〜1922年に天橋立とともに日本初の国の名勝に指定され、世界遺産にも認定された日本を代表する景勝地です。

 

そして、松原の中には天女が衣を枝にかけて水浴びをしたと言われる羽衣伝説のある羽衣の松があります。ちなみ、羽衣の松は代替わりをしています。

 


 

三保の松原から国道150号線を走り、久能山東照宮に。久能山東照宮は三大東照宮のひとつで、本殿、石の間、拝殿が国宝に指定されています。同所から山頂の日本平までロープウェイが繋がっています(往復1,100円。

 


 

ちなみに、海沿いを走る国道150号線の清水バイパスは、距離こそ短いものの、爽快なシーサイドロードで気持ちのいい道です。

 

 

そして、日本平パークウェイに。307mの久能山を上り下りする道ですが、直線部が少なく細かいカーブが続くので走り自体は楽しみづらく。また景観もあまり望めませんが、この辺りでは数少ないワインディングロードで楽しめます。

 

※日本平パークウェイ

 

そして、山頂部にある日本平に。景勝地だけに無料駐車場完備で、もちろんレストハウスなどもあります。

 

ここの目玉は、2018年に出来た展望施設の日本平夢テラスで、1Fが展示エリア、2Fがラウンジ、3Fが展望フロアになっていて、1周約200mの展望回廊がある展望デッキからは、富士山はもちろん、駿河湾や三保の松原など360°のパノラマの眺望を望めます(無料)。

 

※日本平夢テラス

 

そして、ここから見る日本三大美港と三保の松原越しの富士山はとても綺麗で、さすが日本観光コンテストで1位を取ったほどの好景観を望めます。

 

 

昨今はインスタ映えなる景観地も人気がありますが、やはり昔からある誰もが認める好景観地は、その景色を見るだけで素晴らしい、と映えてなくても感じられる場所でした。

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