■南房総(スズキSV650 ABS)
■中房総(スズキSV650 ABS)
■犬吠埼で日の出(スズキGSR250)
■千葉の絶景を巡る旅その1(スズキGSX250R)
■千葉の絶景を巡る旅その2(スズキGSX250R)
■幕張(ヤマハ マグザム)
■佐倉・印旛沼(ヤマハ XTZ125E)
■久留里・大多喜(ヤマハ MT-09)
■南房総(スズキSV650 ABS)
都心から最も近いツーリングエリア
以前は、都心から近くも遠かった南房総。
東京湾アクアラインが出来て、富津館山道路が冨浦まで伸びたことで、内房や館山へのアクセスが非常によくなり、首都圏からはもちろんのこと、遠方からでも気軽にツーリングを楽しめるエリアとなった。
さて今回は、まず最初に、川崎から東京湾アクアラインを渡った木更津にある江川海岸に寄った。
江川海岸〜海中から電信柱が立っている様がインスタで人気に。しかし、そのような景色を取るには、満潮時の朝駆けか夕焼け時の撮影が必須か。
インスタ映えで人気になった場所だが、アクアラインからも近く、駐車場からも歩いて時間がかからないということもあって、意外と都心から行きやすいスポットだ。そして、木更津金田ICから自動車道に乗り、富津竹岡ICに。そこから燈籠坂大師の切り通しトンネルに立ち寄る。
燈籠坂大師の切り通しトンネル〜アクセスが至便なので、一見の価値ありの手掘りのトンネル。バイクと絡めて写真が撮れるのが○。
そして、その近くにある行列ができるラーメン屋さん「梅乃家」に。場所は走っていて醤油の香ばしい香りがしてくるので、すぐ分かる。店内は狭いが回転が早いので、並んでいても結構早く店内に入れる。特徴的な真っ黒なスープは好みが分かれるところかもしれない。
梅乃家〜富津市にある竹岡式ラーメン発祥の店。どす黒いスープに一瞬ビビるが、醤油ベースでコクがあり美味。クセになりそうな独特な味。たまねぎの薬味(50円)を入れるのがお勧め。ラーメン800円。火・水定休。
再び、富津館山道路に入り鋸南保田ICに。ちなみにお金はかかるが短い区間でも館山道路を走った方が、海岸線の混む一般道を走るより時間的効率はかなりいい。そして、その名に誘われて「道の駅 保田小学校」にぷらっと寄りつつ、人気の漁協直営食堂の「ばんや」で早めの昼食を取った。ここは新館ではなく本館にしかない「イカかき揚げ丼(750円)」がお勧め。新館に入った場合は、料理のお値段が高めなので、ほどほど量がある小盛りを頼む方が割安かもしれない。
ちなみに、近くの浜金谷には都心から一番近くバイクでフェリー旅が楽しめる東京湾フェリー乗り場があるので、三浦半島の久里浜から、または久里浜へ行くルートで房総半島&三浦半島のツーリングが楽しめる。
道の駅 保田小学校〜木造校舎の道の駅を期待していたが…。食事処や郷土品の販売などを行っている。教室を模した宿舎で宿泊も可能。1泊4,000円(※2名以上)。
見た目はグロいが、ばんやで一番費用対量がいいと思われる、新館のあら煮(700円)。
都心に一番近いフェリー航路(久里浜〜浜金谷)の東京湾フェリー。旅情が高まること請け合いだ。バイク1,590円〜2,310円(大人1名を含む)。
ここから県道34号線(長狭街道)を内陸の方に20分ほど走ると、都心に一番近い棚田の大山千枚田に到着。昨今のインスタブームによる新潟県の星峠の棚田や石川県の白米千枚田などの棚田人気の流れで、この大山千枚田にも、観光バスが何台も連なって来て、多くの観光客が訪ねるようになった。恐るべき、インスタグラム。
大山千枚田〜日本の棚田百選にも選ばれている。毎秋に3000本もの松明が灯される。
大山千枚田から25分ほど走ると、インスタ映えの発祥の地ともいえる濃溝の滝に着く。インスタ映えになった場所は、本来は亀岩の洞窟と呼ばれるところだが、何故か(別場所にある)濃溝の滝という名の方が一般的に知られている。洞窟に光が差し、ハートの形になった画像はかなりインパクトがおかげで、一気に見学ツアーが組まれるほどの観光地になったが、その時期、その時間に見なければ、ただの穴から水が流れている場所。それでも心眼であのハートの形の光景を被せて見ることで、ここに来た満足感は得られるのかもしれない。
亀岩の洞窟(濃溝の滝)〜元祖インスタ映えの地。立派な駐車場完備で、週末には多くの観光バスが来て駐車場に入れないほど。インスタ的な画像を見たいなら、その時期の朝一番に、洞窟に光が差す瞬間を見る必要があり著名地なので、未見なら立ち寄ってみるのもいい、かも。
そのまま鴨川有料道路経由で外房に抜けて、そして国道128号線(外房黒潮ライン)を海沿いに南下する。ちなみに、千葉の道は○○ラインなどといろいろな名称があって面白い。
そして鴨川松島に。
”松島”と名乗るにはかなり物足りないが、車通りも少なく、静かで風光明媚なところだ。この辺りから荒々しい太平洋の白波と、ゴツゴツとした岩が広がる海岸線を眺められるようになり、気分が高揚してくる。良さげな海岸があったら、バイクを停めてぷらっと歩いてみるのもいいかもしれない。
鴨川松島〜インスタ映えもされず観光地化もされていない、こういう普通に見て綺麗だな〜と思える場所は、個人的に好きです。
小戸公園〜変わった形の岩と、ヤシが生えている芝生とのコントラストがいい感じの場所。公園内にはドラマで使われたという白いブランコもある。
やがて、房総フラワーラインへと入る。
冬場には、温暖で花咲くツーリングルートとしてよく紹介される道だが、人が少ない秋に走るフラワーラインも、また乙なもの。ここからは、出来るだけ海岸線近くを走るようにした。例えば、千倉の辺りからはフラワーラインより海側を走る道がり、千田の花畑や磯笛公園などを見て回ることが出来る。
道の駅 ローズマリー公園〜ヨーロッパ調の道の駅。地元農産物も販売している。
磯笛公園〜芝生や日よけ付きのベンチ、トイレなどもあり、綺麗な海を見ながらのんびりできる。公園のそばにある南国ホテルは、飲み放題(夜はビールも)のバイキング付きで1泊2食1人8,424(税込)から泊まれる。
根本海岸〜とても水が綺麗な海岸で、国道沿いのトイレ脇からも入れる。キャンプ場もあり。
そして、野島埼灯台、洲埼灯台と回る。個人的には、灯台は登るのがしんどいのと登って見えるのが、当たり前だがどこも海原ということで、最近は遠方から灯台を見て満足することにしている。
野島埼灯台〜神奈川県の観音崎灯台に次いで日本で2番目に点灯した洋式灯台。灯台からの景観は素晴らしく、日本の灯台50選にも選ばれている。
洲埼灯台〜約15mの小さな灯台ながら、来た感があるので立ち寄りたい。ただし、駐車場代がかかる(お土産屋さんのお土産分)。
荒々しい外房と違って、内房の海は穏やかだ。そんな内房で、最高レベルの水質でマリンブルーの海が見られる沖ノ島はお勧めの場所だ。夏は激混みだが、オフシーズンならバイクは無料駐車場に停めて、関東大震災の隆起で出来たという砂浜をを渡れば、島に歩いて行ける。透明感が高く、房総で随一の海だ。
沖ノ島〜綺麗な入り江や、貝殻が拾える場所などがあり、時間があれば島内を巡るのもいいかも。
再び、海沿い(内房なぎさライン)を走り、館山のビーチを横目で眺めながら、崖観音(大福寺)に。高台にある境内から見える内房の景色はなかなかだ。
崖観音(大福寺)〜急だが、段数が少ない階段を登ると眼下に東京湾を望める。
そして、インスタブーム以前からカメラマンたちに人気の高い、原岡桟橋に。海に向かって一直線に伸びる桟橋で、朝昼夕夜といろいろな表情を見せてくれるところだ。
原岡桟橋〜常に人が多いので平日に訪ねることが必須。晴れていれば、桟橋の向こうに綺麗な富士山を眺めることが出来る。
南房総には、爽快に飛ばせる道や雄大な景色があるわけではなく、全体的にスケールの小粒感は否めないが、温暖で一年中走れて、これだけシーサイドを走れる場所は、国内でもなかなか無いように思う。都心から最も近いツーリングエリアながら、遠方からもツーリングの目的地として楽しんで欲しいエリアだ。
見物海岸〜内房側の房総フラワーライン沿いにある。
■中房総(スズキSV650 ABS)
関東一遅い紅葉と、噂の絶景
冬のツーリングのつらいところって、
@寒い
A凍結(雪)が心配
というのが代表的なところだろう。逆に、冬のツーリングのいいところというと、
@道が空いている
A観光地が空いている
B雨天率が低い(太平洋側)
ということは、着込んだり電熱アイテムを使ったりすれば、酷暑で脱ぐに脱げない夏よりかはまだ快適に走れる術があるし、あと、天気と時間と場所さえ気にかければ、実は、冬って昨今の暖冬を鑑みると、思っている以上にツーリングにいいシーズンなのではないだろうか。
で、今回は、都心からわずか1時間ほどで行ける、今話題の絶景の場所を訪ねてみた。
さあ、海ほたるで鐘を鳴らして、出発!
まずは川崎からアクアラインを渡ってすぐの木更津市にある江川海岸に。
海中に立つ電信柱の列が、まるで海に浮いているかのように見えることから、ボリビアにある水鏡の湖のウユニ塩湖のよう、と言われている場所だ。
おぉ、絶景!とまでは言えないものの、確かに「お!」という感じの場所だ。
江川海岸〜インスタ映えスポットとして人気。対岸の川崎市の工場群を眺め見れる。
以前はこういう場所が数か所あったらしいのだが、今やここだけらしいので、早めに電信柱が撤去される前に行った方がいいようだ。特に夕暮れ時だと幻想的な風景が見られるらしい。
鹿野山 神野寺〜お寺の伝えによると、598年に聖徳太子によって開かれたという関東最古の古刹。表門(四脚門)は国の重要文化財に指定されている。
続いて尋ねた場所は、九十九谷展望公園。晩秋の早朝時だと、雲海上に房総の山の峰々が見えて、幻想的な風景を醸し出すところだ。
九十九谷展望台〜鹿野山 神野寺からほど近いところにある。まさに「お!?」な代表的スポット。入口を見逃しやすいので要注意。
房総スカイラインや東栗原辺りには、ジオパーク的な景気を見ることが出来る。
そして、房総スカイライン経由でいよいよ昨今話題となっている濃溝の滝に。実際にインスタグラムで話題になっているところは濃溝の滝ではなく、正式には亀岩の洞窟と言うらしいのだが(濃溝の滝というのはまた別場所らしい)、なぜかその名称で拡がっているようだ。ここは、インスタグラムに投稿された画像が、まるでジブリの世界のように神秘的と話題になった滝で、今回、平日に言ったにも関わらず、何台もの観光バスが止まっていた。たぶん週末は凄いことになっているのであろう。清水渓流公園という公園内にあるその滝(洞窟)は、無料駐車場から少し歩いた場所にあり、絶景とは言い難いが「お!?」と目が留まる景色だ。だがやはり朝陽が差す時間でないとインスタグラムに投稿されたようなきれいな景色は見れないようで、ちょっと立ち寄っただけではなかなか会えない景色のようだ。でも、この濃溝の滝にしろ江川海岸にしろ、スマホで画像を撮って、気軽に世界中の人々がその景観を見られるようになるのは、今まで日の目を見なかった美景を知ることが出来て、それでそこに人が集まるのだから、地域の活性化にもいいことだと思う。
亀岩の洞窟(濃溝の滝)〜清水渓流公園内におある。美しい写真を撮りたいのなら、晴天時の早朝がお勧め。
あとは、来訪者のマナーの問題だけだろう。ただ、そんな絶景に出会えるのは、時間や光、そしてカメラの機能にも依るところも大きいので、そう簡単に見られるものではないと肝に銘じて見に行った方がいいようだ。
清水川渓流公園〜紅葉の名所でもある。
ちなみに、千葉県内には日本百景/日本二十五勝が三か所(鏡ケ浦、清澄山、利根川)もあり、その他にも九十九里浜や鋸山などの景観もあり、元来景勝地の多いところだが、全般的には「おぉ!」というより「お!?」という場所が多いような気がする。
そして、千葉一の紅葉の名所とも言われる、養老渓谷に。温暖な房総半島にある養老渓谷は、関東一遅い紅葉の名所らしく、見頃は11月下旬ごろからとのことだ。尚、養老渓谷は紅葉の各名所の場所が分かりづらいので、事前に観光協会のHPから養老渓谷のマップをプリントアウトして持っていくのがお勧め。あと、紅葉狩りの歩行者が多いので、バイクでの走行には注意を。
養老川にかかる朱塗りの観音橋。橋を渡ると出世観音がある。
まだ、紅葉前の養老渓谷。紅葉の名所、白鳥橋から。
紅葉の時期には、このような景観も望める(梅ヶ瀬入口)
日高邸跡
養老渓谷から県道178号線を走ると、やがてコーナー沿いに駐車場があり、栗又の滝が一望できる。しばし、滝鑑賞をして、再び先に進むと、養老滝(栗又の滝)入口と書かれた門がある。その門がまた何と言うか、異様というか微妙というか…。アート的な感じです。
ちょっとシュールな、養老滝(栗又の滝)入口と書かれた門。
入場は無料で、門をくぐるとすぐ目の前に滝が現れる。栗又の滝は、近くで見るとゆっくり岩肌を流れ落ちていく滝で、遠景で見た時とはうって変わって「お!?」という感じ。でも、遊歩道があって滝が間近で見られるので、入口の門をくぐるのにちょっと躊躇するかもしれないが、養老渓谷に行ったなら寄る価値はあり、だ。
栗又の滝〜全長100mを誇る房総随一の名瀑。
さて、今回の中房総や南房総は、館山自動車道や房総スカイラインが出来て比較的アクセスは良好となったが、それでもまだ海岸線も山岳路も細い道が多くて、移動に時間がかかる。ある程度エリアを絞って、そして、東京に近くてアクセスがいい分、フェリーに乗ったり、美味しい海産物を食べたりして、より旅情を高めるようにするのがお勧めである。
あと、千葉は広い!都内から養老渓谷まで行き来しただけで、なんと約300km。帰路は二時間以上費やし、アクアラインでは強い横風に煽られまくられた。恐るべし、千葉。決して侮ってはいけないところなのだ。
すずきめし〜今回、ツーリングに行った中房総とは違うエリアながらも、同じ千葉県の船橋市にあるB級グルメ。その名も「すすきめし」。船橋が漁獲量日本一!を誇りすずきを使い考案されたライスコロッケで、なんと、ちばグルメ選手権でグランプリを受賞した一品。市内の各所で食べることが出来る。ズズキユーザーなら、是非!
■犬吠埼で日の出(スズキGSR250)
初日の出!ではなく、普通の日の出を見に行く!
バイク漫画の「ばくおん!!」。その中で、今回、第28話に掲載された千葉県の銚子に行ってきました(ちなみに、次々話の第30話の表紙はGSR250でした)。
原作では、初詣の後に仲間たちで初日の出を見に犬吠埼に行きましたが、既に2月中旬となってしまっていたため、初日の出は諦めて、普通の日の出を見に行くことにしました。とはいえ、犬吠埼で日の出を見るとなると、かなり早い時間に都内を出なければなりません。冬場の早朝(というか夜?)出発はツラいっす。
都内発でのツーリング的には、東関道〜佐原〜銚子〜銚子連絡道路の周遊ルートがお勧め。食事は銚子港にあるウオッセ21が便利。ただし、早朝の港内道路ではカモメの襲撃を会いやすいので要注意を。
そして、「ばくおん!!」原作をトレースするために、東関道・佐原香取ICから犬吠埼へと向かう。という、ナビでも案内されない遠回りルートを選択。しかも、当たり前だが、寒い! 原作では、主人公の電熱インナーとバイクの電熱グリップが、ヒューズが切れて効かなくなってしまい、主人公が寒さに苦しむというシチュエーションでしたが、2月中旬でも高速走行はヤバいくらいに寒く辛いのに(当方、電装系装備なし。オーバーパンツが破れていたため、ウォームインナーとアンダータイツのみ着用)、主人公は元旦にこの状態で、しかもスパッツで走行するという根性の入り方。こりゃ、負けられません!
原作では、寒さと疲れでヘトヘトとなって犬吠埼に着いた主人公に、友人が「人の倍、苦しむから倍苦(バイク)っていうんだ」と話すくだりがありますが、まさにその通りだなと思いながら、高速を降りてから下道を40数キロ、まだ見ぬ犬吠埼の日の出をイメージしつつ、暗闇の中を止まらずに走り続けました。止まったら、なんか心が折れそうな気がしたものですから…。
そして、やっと犬吠埼に到着!平日だというのに、車やバイクがちらほら止まっていて、意外な観光地感に驚いている中、午前6時過ぎに、本日、日本一早い日の出を拝みました(※離島、山頂などを除く)。いやー、これ、思っていた以上にかなり感動モンでした。丸く真っ赤な太陽が、東の洋上から顔を出して徐々に昇っていく様は、照らされた雲の模様と共に神々しく、そして、地球ってちゃんと回っているんだなぁ〜と、改めて認識するには十分な光景でした。
今度は是非、ここで初日の出を見てみたいなぁ〜。
犬吠埼灯台〜明治7年、国産レンガで作られた初の灯台だそうです。
銚子港
犬吠埼灯台を歩いてぐるっと回った後、銚子電鉄犬吠駅の売店が開くまでの時間、早朝の銚子漁港、名勝の屏風ヶ浦、地球の丸く見える丘展望台、外川駅などを巡り、ころあいを見計らって犬吠駅に
銚子マリーナより屏風ヶ浦を望む。
地球の丸く見える丘展望台。なぜかフィリピンがクローズアップされているけど、何か意味でもあるのかなぁ。
地球の丸く見える丘展望台内にあるレストランでは、いわしのつみれ汁やサバカレー、生マグロ!?が入ったまぐろカツドッグなど、地元ならではのグルメが食せる。
風情がある、銚子電鉄の外川駅。フォトジェニックな駅です。
銚子電鉄の犬吠駅で「ぬれ煎餅アイス」を食べて、今回の「ばくおん!!〜第28話をトレースするツーリングは終了。早朝出発だったので、まだ時間がたっぷりありましたので、九十九里や佐原などに寄ってもよかったのですが、眠くて寒さで疲れたので帰りました。
犬吠駅構内では、ぬれ煎餅焼きの実演も行っている。
「ぬれ煎餅」と「ぬれ煎餅アイス」。犬吠駅の売店で販売している「ぬれ煎餅アイス」は、バニラ味と抹茶味があり、食感はちょっと香ばしいシャーベットのような感じ。ちなみに、ぬれ煎餅が柔らかいのは、乾燥させずに醤油に漬けるからだそう。
しかし、銚子ってツーリングスポットとしていいところですね。改めて発見しました。風光明媚だし、銚子電鉄は風情があるし、海産物は美味しいし、立ち寄り温泉もありますし、高速のICから遠い(※当時)のが難点ですが、逆に東京都に隣接している千葉県内ながら、がっつり走って来た感が得られます。。
そして、犬吠埼から見る日の出をお勧めです。海といい、ぬれ煎餅アイスといい、来るなら夏!がいいですかね。
「ばくおん!!」の主人公曰く、人の倍「おーっ!」って言うから、オートバイなんだそうですし、ねっ。
犬吠駅付近で、銚子電鉄を眺め見る。
■千葉の絶景を巡る旅その1(スズキGSX250R)
海は、人が少ない冬こそ絶景の旅が楽しめる
いやー、最近、房総にはまっています。
なんたって温暖だし、都内からアクセスがいいから日帰りで十分に楽しめる。
お金もあまりかからないし、まさに“安・近・短”な場所。
お金も時間もないお父さんにはうってつけのツーリングエリア。しかし、まだあまり知られていない、ライダーの好物である絶景があるんですよ…
やはり、眼前に広大な砂浜を望むと心が躍る。
冬は、布団の中から出るのでさえ辛いというのに、寒気の中、バイクに乗ってツーリングに行こうと思うには、よっぽど気持ちが盛り上がらないと、まず、バイクまで体を持っていくことが出来ない。
絶景、グルメ、温泉…布団の中でいろいろと思い浮かべながら、モチベーションを上げていき、なんとか起き上がると、その余勢をかって走る準備をし、やっとバイクのエンジンをかけるまでに至る。
そんな冬ツーリングだが、寒い中、頑張って出掛ける分、恩恵もある。まず、道や観光地が空いていること。それから空気が澄んでいて、いつもより景色がきれいに見えること。そして、晴れの日が多いことだ。もちろん、降雪や凍結には最新の注意が必要だが、こと寒さに関していえば、インナーや電熱グッズの進化により、ある意味、酷暑下よりは走りやすくなっているのではないか、と思う。
さて、千葉県の大部分を占める房総半島だが、温暖で降雪や凍結の心配が少ないし、首都圏から近くてアクセスも良いので日が短い冬でも十分に楽しめるので、すぐに行きやすい。
都内から京葉道路経由で千葉東金道路に入り、一度、一般道に降りた後、東金九十九里有料道路に入る。この辺りの料金所はEtCカードやクレジットカードが使えない自動徴収機なので、事前に小銭を用意しておいたほうが便利だ。そして、九十九里有料道路に入り、九十九里浜沿いを南下する。
九十九里有料道路〜爽快に海沿いを走るか、下りて海水浴場でたたずむか。二択の道でもある。
交通量が少なく海沿いをまっすぐに走る爽快路だが、海辺に行くには、一般道に下りなければならないのが難点。とはいえ、やはり海を見たら海辺に行きたいもの。白里ICで下りて、白里海水浴場、中里海水浴場と回る。
白里海水浴場〜有料道路をすぐに下りることになるが、寄って損のないお勧めの海水浴場。バイクと砂浜に絡めて写真が撮りやすいのもいい。
一宮海水浴場〜広い駐車場内で海に沿って、砂浜間近の舗装路を数百メートルだが、走れて気持ちいい。
下道の県道30号線(九十九里ビーチライン)からだと海がまったく見えず、数ある各海水浴場への案内板だけを見て行くか行かないかを判断しなければならないため、事前に行ってみたい海水浴場をピックアップしておいた方が○だ。
釣ヶ崎海岸〜周囲には何もないが、なんとここが東京オリンピックのサーフィン会場らしい。ということはいい波が来やすいということで、鳥居も立っているので、インスタ映えがしやすい。
長生観音〜長生村にある長生観音。ポツンと立ってはいるが、お参りすれば長生き出来そう。
さて、お洒落なサーフショップや雰囲気のいいカフェが沿線に点在する一宮海水浴場付近を過ぎ、いすみ市に入り海沿いの道を走ると、ほどなくして津々ヶ浦に到着。
津々ヶ浦〜東京からこんな近くで軍艦島がみれるとは…と一瞬思ったほど、プチ軍艦島感のある津々ヶ浦の夫婦岩。
海上からそびえる大きな岩と、荒々しい太平洋の荒波が眼前に広がる絶景スポットだ。雄大なロケーションながら駐車場(未舗装)にバイクを停めてバイク絡みの写真も撮れるし、階段があって海岸にも降りられるお勧めのスポットだ。
そして、そこから少し走って太東埼灯台に。
太東埼灯台〜高台からは雄大な太平洋の景観や、外房の海岸線が望められて気持ちいい。Pあり。
※戦時中、三浦半島と同様に首都の防衛線を担った房総半島には、随所に戦争の遺跡が残っている。太東埼にも、戦時中に使われた電波探知機の礎石が残っていて、“見晴らしのいい岬や灯台=戦時中には砲台や掃射場として使われていたところ”という場所が多くて、綺麗な景色を見ても、少し複雑な気分になったりする。近くにはフーセン爆弾打ち上げ基地跡の碑(驚いたことに、ここから打ち上げてアメリカ本土に着弾したものもあったらしい)や、特攻艇の浸水スロープ跡などもあり、時にはそれらの歴史に触れながらツーリングをしてみるのも、旅や自分をより奥深いものにしてくれるかもしれない。
ここの高台から、外房と太平洋の大海原を一望することが出来る。また、素晴らしい欄間彫刻が残る飯縄寺が近くにあるので、是非、立ち寄りたい。
飯縄寺〜葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏」の波の作風に影響を与えたとされる、彫刻師の波の伊八の最高傑作品「天狗と牛若丸」は必見だ。10:00〜18:00 拝観料300円。
そして再び、国道128号線(外房黒潮ライン)に入り、夷隅川を渡った後、海岸線沿いの道をに入り、大原漁港に。ここで少し早い昼食を取る。
船頭の台所〜人気の地だこを使った蛸飯(1,000円)は、注文してから作るので25分ほどかかる。
その後、今回のメインの目的地である小浦海岸に。
岩の穴から断崖が見える場所があり、昨今、濃溝の滝や江川海岸に続く房総の絶景として、よく取り上げられている場所だ。すでに観光地化されているのかな…と思って向かったが、現地には案内看板も無く、やっと探し当てた海岸への入口には何もなくて、全く観光地化されておらず、懸念は杞憂に終わった。
幹線から小浦海岸へと向かう道。ここから海岸までは歩いて約10分ほどだ。
小浦海岸へと向かう道は未舗装路ながらバイクで行けそうな感じではあったが、バイクがオンロードタイプということもあり、歩いても海まで10分ぐらいなのでバイク置いて歩いて行った。が、これが正解。道中、ぬかるみはあるは、道が見えづらい真っ暗なトンネルはあるは、深いわだち道があるわで、こりゃあ軽量なオフ車じゃなきゃ無理でした。
ちょうど10分ほど歩いたところに芝のスペースがあり、そこから降りる小浦海岸に着いた。
ここが芝のスペース。バイクはここに止められそう(オフ車で)。右手前に海岸に降りる道がある。芝のスペースの所をまっすぐに行くと獣道があって、そこからでも一応石の穴までショートカットして行けるが、服が汚れるので海岸経由の方がお勧めだ。
この小浦海岸も人気が無くて、海岸から見る断崖と荒波の景観も素晴らしく、ここだけでもありだが、目的の石の穴からの景観を見たいので辺りを探してみるが、どこを探しても石の穴が見当たらない。半ば諦めて、先ほどの芝のスペースに戻って調べてみると、まっすぐ進んだ先に獣道みたいな小道を見つけた。半信半疑で草をかき分けて進んでみると…ありました。目的の穴が。イヤー、これはなかなかの好景観。来た甲斐があった。ただし、ジーンズにセンダングサが付きまくりで、ジャケットも汚れていた。
ちなみに、穴からの帰りに調べてみたら、分かりづらいですけど小浦海岸からこの石の穴に来る道がありました。そちらからの方が服にセンダングサが付かないし、全然、楽でした。
ここが小浦海岸。画像の左端あたりに小川が流れているところor跡があるので、その川沿いに少し上る。
これが、その小川。川の脇を歩いて少し歩くと、川の中を渡河するたもめの石が川に並んでいるので、そこを渡って、対岸の草の中の小道を進む。
草の中の小道を登りつつ進むと、小穴を発見!
近づくと、2つの穴があり、右の穴からは太平洋が、左の穴からは…
左の穴からは、岩の穴から荒波が打ちつける断崖を覗き見える。全く観光地化されていないので、行くなら今うち、かも。
但し、場所が狭いので、他の観光客とかち合って撮影の順番待ちとかになったら、気恥ずかしいかもしれません。もし、小浦海岸に行くのが面倒な場合は、そのすぐ近くに幹線からすぐのところにあるドン・ロドリゴ上陸の地というところから、似た風景を見ることが出来る。
ドン・ロドリゴ上陸の地〜小浦海岸まで行くのが面倒でも、ここから断崖の景観んが眺められる。
実は、この近くにもう一つ必見の絶景ポイントがある。それが大波月海岸だ。ここも朽ちた看板があれど明確な案内がなく、海岸への入口が分かりづらい。微妙な小道が海岸へと続いていて、行こうかどうしようか迷いがちだが、先ほどの小浦海岸と違って歩きやすい小道で、しかも歩いて5分ほどで絶景の海岸に着くので、是非、訪ねてもらいたい場所だ。ただ、人の手があまり入っていないので、自撮りなどに夢中になって海に滑落したり、波にさらわれないよう要注意を。
また、その近くの高台にあるメキシコ記念塔も必見だ。ここからの眺望と同じくらいに、その史実も素晴らしい。
幹線からの大波月海岸への入口。朽ちた看板が目印。右端に海岸へと続く小道がある。
大波月海岸〜比較的手軽に身に行ける絶景地ながら、来る人も少ないお勧めのスポット。安全柵などないので、特に高所恐怖症の方はご注意を。
メキシコ記念塔〜江戸時代に、御宿の人達が難破したスペイン船の乗客300人以上を救助したことを伝える記念碑。戦時中、同碑の取り壊し命令が出された際も村人たちが守り抜いたという史実を知るだに感慨深い。
■千葉の絶景を巡る旅その2(スズキGSX250R)
冬でも走れるワインディング
その後、御宿海岸経由で八幡岬公園に。ここは勝浦城跡でもあり眺望がよく、公園からは海上にある鳥居も眺められて、徳川家の礎を築いたとも言えるお万の方の伝承の歴史を肌で感じながら、のんびりと休息するのにいい場所だ。
八幡岬公園〜落城時に、紀伊徳川家と水戸徳川家の祖を生んだお万(銅像あり)が、40mもの断崖を白布を伝って小舟で逃れたという伝説が残る勝浦城跡を含む公園。
そのまま海岸線沿いを走り、尾名浦海岸に立ち寄り鵜原理想郷へと向かう。
尾名浦海岸〜ドーナツのように穴の開いたメガネ岩がある。撮影スポットとしてなら立ち寄る価値あり。
江見太夫崎〜道の駅 鴨川オーシャンパークの裏にある荒磯。奇岩や漁師小屋(いけす)があり、写真映えする場所だ。
安房港白浜灯台〜波打ち際の磯場に立つ、小さいけれどフォトジェニックな灯台。
途中、海中公園の展望塔を横目で見つつ、鵜原理想郷そばにある勝場港に到着。
鵜原理想郷は絶景ポイントまでかなり歩くため今回はパスしたが、勝場港からは浸食された白い崖が眺められて、鵜原理想郷の景観の一端を楽しむことができる。
鵜原理想郷〜昔、ここに別荘地化計画があり、その流れで理想郷と呼ばれるようになった。絶景ポイントを見るには駐車場から2.3kmのハイキングコース(約1時間)を歩かなければならないのがネックだ。
さて、再び国道128号線に戻って、守谷海岸に立ち寄りつつ、旧道からおせんころがしを眺める。断崖というより急坂感が凄くて、なかなかの景観だ。
守谷海岸〜青い綺麗な海が眺められる。近くに洞窟有。P:300円
おせんころがし〜高さ20m、幅4kmにも渡る断崖絶壁。海から吹き付ける風が強い。
再び国道を南下して魚見塚展望台に。展望台からは海と鴨川市街が360度一望出来、素晴らしく眺めがいいところ。ちなみに、太海辺りは国道が海岸沿いを走り、時間や天候によっては幾重にも重なる綺麗な南総の岸壁の景観が眺められる。
魚見塚展望台〜途中に無料駐車場の案内があるが、先の展望台入口直近にも車が10台ほど止められる無料の舗装駐車場があるので、そちらに止める方が○。
やがて、房総フラワーラインに入り、名倉で房総随一の快走路の安房グリーンラインに入る。案内板がなく入口が分かりにくいが、「(右折は)国道128号線」という青い案内板のところが入口になる。少し走ってトンネルを抜けると、カーブが続く快速路になる。
尾根道ではなく山間を縫う道のため、カーブが緩くワインディングロードという感じではないが、全線二車線で道幅も広く、路面状況もよくて追い越し可能なので、ビッグバイクでも十分走りを楽しめる。まさに冬場に首都圏で走りを楽しめる数少ない道の一つだ。
そして、内房線を跨いだ後、田園の中を一直線路に走り、突き当たりを左に曲がると県道88号線に出る。逆に富津方面から来た際もグリーンラインの入口が分かりにくいので、とりあえず「道の駅三芳村 鄙の里」から(ここの「ビンゴ!」のハンバーガーは、高いが美味しい。〜16時頃)、ナビを見ながら行った方が○。
特に内房線を跨ぐ分岐が分かりづらい。
ちなみに、南総を縦断している県道88号線は道狭ながら走って楽しい道なので、日没まで時間があれば県道88号線を走って富津まで行って高速に乗るのがお勧め。もみじラインと言われる富津市内の県道182号線も道狭ながら走りが楽しい道だ。但し、日没になったら近くのICから高速に乗って帰路についた方が懸命。各道、街灯や人家が無いので、ほぼ、暗闇のなかを走ることになる…。
ちなみに、最高峰が408mという房総半島は、山脈と言うより丘陵といった感じなので、箱根や信州のような豪快な山岳ワインディングロードこそないものの、高度が低く温暖なので、冬季でも走りやすいのが嬉しい。ワインディング的には安房グリーンラインや県道88号線などがお勧めだ。但し、房総のウィンディングロードは山間を縫う道が多いため、展望はあまりよくない。
房総フラワーライン〜1月から3月にかけて、沿線が菜の花で黄色く染まる。
房総グリーンライン〜全長約16kmの南房総随一の快走路。
インスタ映えではなく、本当の絶景が随所にある房総半島。高速や有料道路も整備されて、首都圏からなら日帰りで十分楽しめる。是非、布団を跳ね上げて、自分だけの景色やグルメを探しに、房総に行ってみてはいかがだろうか。
◇その他の、おすすめの立ち寄りスポット
那古寺〜国重文の千手観音像に多宝塔など、風情のあるお寺だ。
遠見岬神社〜2月下旬〜3月には、60段の石段に1200体ものひな人形が並ぶ。
鹿や猿には会うことがあるが、房総は山中に入っても熊がいないのが嬉しい[魚見塚展望台にて]。
※[今回の使用料金(ETCなし)計8,600円]
首都高(錦糸町)360円、外環(京葉JCT)250円、東関道(習志野本線)980円、東金九十九里道路150円、九十九里有料道路220円、拝観料(飯縄寺)300円、タコ飯(船頭の台所)1,000円、ジュース140円、お土産500円、駐車場(守谷海岸)300円、富津館山道路(鋸南富山)1,960円、京葉道路(宮野木JCT)280円、首都高(京葉口〜錦糸町)360円、ガソリン代(12L)1,800円
■幕張(ヤマハ マグザム)
千葉海浜公園めぐり
都心から近場の砂浜を求め、首都圏より東に向かう“幕張PA〜千葉の海浜公園めぐり”に行ってきました。
錦糸町ICより京葉道路を走ること25kmで幕張PAに着。お洒落なショッピングゾーンとフードコートがあり、わざわざここだけに来る方も多いとか…。
幕張PA(下り)
http://pasar.driveplaza.com/
ショッピングゾーン『旬撰倶楽』では「菓匠 寶舩」など東京気分をコンセプトにスィーツ他、東京の名物を取り揃え。また、フードコートは「麺大将」「とん楽」「ひとにぎり」など人気店が目白押しです。“上り線”側は、「九十九里 片貝波乗り食堂」や「下総醤油らーめん 宝醤軒」など、千葉気分をコンセプトに千葉県のご当地グルメが満載です。
お腹を膨らませ、武石ICで高速を降り幕張の高層ビル群を臨みながら「幕張海浜公園」に。
幕張海浜公園
ここは「千葉マリンスタジアム」の駐車場がありバイクは無料です。公園自体は閑散としていて水遊びも出来ませんが、時間によってはスタジアムで野球観戦なんかもいいかもしれません。
逆に、そこから千葉方面に4kmほど進んだところにあります「稲毛海浜公園」は駐車無料(9時〜17時)で、園内には“花の美術館”やピクニックが楽しめる芝生や“白砂青松100選”にも選ばれた砂浜もありますので、カップルで来るならここに寄ってアフター6パスポート(平日限定¥3100/1人)を利用してディズニーリゾートを満喫する(駐車料金¥500)なんていうデートもいいかも。
稲毛海浜公園〜独りでもカップルでも浸れる公園です。
音楽を聴きながらオープンカー気分で走るのもよし、カップルでタンデムを楽しむもよしのマグザム。クルマ感覚で開閉出来るリアトランク。ちょっとした荷物や買物品をポンとしまえます。ちょっとしたお出かけなら、手ぶらでOKです。
ソロもいいですけど、タンデムで見る夕焼けもまた格別なはず、です。
■佐倉・印旛沼(ヤマハ XTZ125E)
蘭学の城下町・佐倉
印旛沼〜利根川水系の湖沼。疏水百選に選定されている。
ぷらっと気軽に出掛けて、ぷらっと行ける場所をご紹介します「ぷらっとツーリング」。今回の行き先千葉県佐倉市は、ぷらっとどころか都内から全走行距離約150kmというちょっとしたツーリングになってしまいましたが、それというのも、使用車両のXTZ125Eがとても面白くて楽しかったからです。
柴又帝釈天〜寛永6年(1629年)に開創された日蓮宗寺院。ご存知『男はつらいよ』のロケ地としても有名。
矢切の渡し〜江戸時代初期に幕府が渡河用に設けたのが始まり。葛飾区柴又と松戸市矢切を結ぶ。渡船料¥100
実は、125ccということでちょっとなめてかかっていたところもあったのですが、手の内で扱えるアクセルワークの楽しさとフルサイズならではの疲れ無さ。高速こそ乗れないものの、一般道路では普通車や他のバイクと遜色のない走りを披露してくれて、その動力性能に驚かされつつ、ついつい遠方まで走ってしまったというのが正直なところです。
13馬力で104kg(乾燥重量)、125ccながらフルサイズの車格を持つXTZ125E。その軽快感とレスポンスのよいエンジンに、わざとダートや荒れた道に入ってちょっとしたオフロード走行を楽しみたくなる1台です。少しくらいリアが滑ってもその軽さと足付きの良さで簡単にリカバリーが出来ますし、フルサイズならではの本格的な車体まわりでかなり安定した操縦性と走破性を持ち、気軽にダートを遊べるバイクです。
佐倉は下総守護の千葉氏一族の鹿島氏が築いた佐倉城に始まり、江戸中期には堀田氏が藩主を努め、幕末期には幕府の老中ともなった堀田正睦により蘭学が奨励されました。
国立歴史民族博物館〜旧石器時代から中世戦国時代、そして近代に至る「考古学、歴史学、民俗学」がテーマ別に展示されている大規模な博物館。入館料¥420
最後の佐倉藩主、堀田正倫の別邸。国重要文化財。
蔵六餅本舗木村屋〜明治15年創業の老舗菓子店。六角形の餅入り最中(6ヶ入り¥840)が名物。古美術品も展示。
現在の佐倉市は、千葉県最大の湖沼・印旛沼の南に当時の城下町の風情を色濃く残しつつも、隣の地区には高層マンション群が立ち並ぶニュータウン「ユーカリが丘」があり、その新旧の街並みにちょっとしたタイムスリップ感を感じてしまう不思議な街でもあります。ちなみに、東関道湾岸市川ICから最寄りの佐倉ICまでは約29kmです。
武家屋敷〜3種類の武家屋敷を一般公開。当時の武士の暮らしをうかがえます。入館料¥210
川瀬屋〜天保元年(1830)から続く老舗蕎麦屋。手打ちの二八蕎麦が自慢。かき揚げそば¥1350
“古代から現代まで全て見るのに3km以上歩く”という広大な『国立歴史民族博物館』と、まるで映画「武士の一分」の世界のような情緒ある『武家屋敷』をメインに、味処などを回られるといいようです。
麻賀多神社
佐倉順天堂記念館
市立美術館
駅前には高層マンション群が立ち並びます。
今と昔。そんな趣を感じられるツーリングでした。
■久留里・大多喜(ヤマハ MT-09)
意外に見どころの多い房総半島の内陸部
※向山トンネル
房総半島へのツーリングというと、どうしても南総や九十九里など、海というイメージになりますが、今回、あえて内陸部を走ってみました。
まずは、首都高速を走り、川崎からアクアラインを走って海ほたるで休息。海上に立つパーキングということで、海の眺めがよくてのんびりできますが、休日ともなると駐車場に入る車で渋滞が出来てますのでご注意。尚、二輪駐車場があります。
パーキング内は、飲食店やお土産店が多いですが、無料の足湯なんかや海が見えるラウンジやテラスなんかもあり、時間があれば、館内を散策しても楽しいです。
※海ほたる内にあります足湯
アクアブリッジを渡り市原鶴舞インターで高速を降りて、まずは笠森観音に。
国重文の日本唯一の四方懸造りの観音堂が素晴らしいです(拝観料:300円)。
また、無料の駐車場から風情ある中、石段を登ってい境内には芭蕉の句碑や大きな杉などもあり、趣を感じられます。
そして、高滝ダム沿いを走り、市中に自噴井戸があり、平成の名水百選にも選ばれた趣きある久留里に到着。
市内の至ることろに自噴井戸があり、その光景もちょっと不思議な感じがします。
市内には、戦国時代に里見氏の城であり、復元された久留里城があり、展望台として利用されていますが、駐車場(無料)から少し歩くので、行くかどうかは好き好きで。
※久留里城
その後、県道93号線経由で房総スカイラインに入りました。房総半島では数少ないワインディングロードで、交通量は多く追い越し不可の片側一車線路ですが、房総で走りが楽しめる希少な道です。
※房総スカイライン
さて、一度南下して、TVのCMで一躍人気の観光名所となった濃溝の滝(亀岩の洞窟)に。穴から光が差す光景を見るには、朝早く来ないと見れないらしいですが、雰囲気のある場所で、幹線沿いの無料の駐車場から歩いて近いともあり、なんとなしに立ち寄ってしまう場所です。
そして、県道24号線を北上して国道465号線に入り、県内最大の貯水湖の亀山湖を渡ります。
※亀山湖
清澄養老ラインと呼ばれるこの国道465号線も、走りやすくてお勧めです。
※国道465号線
そして、養老の滝展望台にて房総半島最大の栗又の滝の遠望を眺め見た後、二階建てトンネルを抜けバイクを降りて弘文洞跡に。
※トンネルの途中で、上の穴がある二階建てのトンネルの向山トンネル。トンネル内は駐停車禁止です。
弘文洞跡は人工隧道の跡ですが、人も少なくて雰囲気がいい場所で、飛び石による渡河も面白いです。
※弘文洞跡
※向山トンネルを抜けてすぐに川があり、その川沿いに歩いて、また飛び石を渡河して弘文洞に。
再び、国道465号線を走り、菜の花越しに風情のあるいすみ鉄道を眺め見ながら大多喜城に。
※いすみ鉄道は本数が少ないので、行き当たりばったりだと電車を見れない場合もありますので、事前に時刻表で立ち寄りポイントでの通過時間を確認しておいた方が○です。
江戸時代には大多喜藩があり、その拠点の大多喜城には、徳川四天王の本田忠勝が城主を務めていたこともあり、本田忠勝推しの展示物やお土産品が館内いnあります。現在は博物館となっている復元天守ですが、展示物は結構見どころがあり、甲を被って写真が撮れたりして、入館料200円は安く感じました(入館16時まで)。
※大多喜城
そして、最後に、“願いが叶う!金運増大!”とうたう、吉ゾウくんのお寺の長福寿寺に。
像の石像があり、いろいろ効果があったような紙が随所に貼られていて、ちょっとニッチな感じのお寺でしたが、まあ、金運に恵まれたらラッキー、ということで…。
※長福寿寺