■銀河鉄道の夜〜遠野・花巻・南三陸 その2

※銀河鉄道の夜〜遠野・花巻・南三陸 その2 からの続き

 

宮沢賢治の世界に浸る

 


めがね橋〜宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」をイメージさせるようなJR釜石線が走る橋。撮影ポイントは道の駅みやもりからで駐車場も整備されているが、シャッターチャンスを狙ってカメラを持つ方々が多い。期間限定でより幻想的なイメージを漂わすライトアップも行われている。

 

銀河鉄道の夜を彷彿させるかのように、灰色の煙をはきながらC58形蒸気機関車が、深い青色の客車を引い、めがぬ橋をゆっくりと渡って行く。震災復興の後押しとして、週末、JR釜石線を走っている。

 

小説よろしく、いきなり強い光に包まれて、気がついたら銀河鉄道に乗っていた…なんてことを空想してみるも、僕の稚拙な想像力では機械の身体を手に入れる為に旅立つあのアニメーションとイメージが重なって、人のいい車掌さんの姿がポワっと浮かんでくるだけであった。

 

道の駅みやもりを後にして、トリトンブルーのGSR250Sで宮沢賢治がイーハトーブと呼んだ花巻へと向かう。多くの童話や詩を発表した宮沢賢治の世界に浸りたいなら、想像力を駆使すべし。そう、ブルーのGSRを銀河鉄道に見立ててイーハトーブを走り回ってみるのも、乙なものだ。

 


宮沢賢治記念館〜自筆の原稿や、愛用のチェロ等が展示されている。

 

イギリス海岸〜宮沢賢治が命名。水位が下がり岩が露出してくると、同海岸らしくなるようだ。

 

夏草や 兵どもが 夢の跡

 


平泉 中尊寺

 

壇ノ浦の戦いで平家が滅んだ後、わずか4年。奥州藤原氏四代当主の藤原泰衡の急襲に遭い、平泉の地で自害した源義経。享年31才。天才的な戦略や戦術、仁義に厚いその人間性から、今なお人気が高い。当地平泉は、奥州藤原氏や源義経ゆかりの地が点在し、見どころも多い。高館より眼下に流れる北上川を眺めると、約820年前に、ここで最期を遂げたという義経も同じ景色を見たのだろうかと思い、感慨深くなる。

 

高館義経堂〜1189年、源頼朝の命によって攻めて来た藤原軍により、この地で自害して果てた源義経。その約二ヶ月後、頼朝軍に攻められ藤原軍は大敗。泰衡も討ち取られる。これにより、奥州藤原氏100年の歴史の幕が閉じた。

 

その後、この地を訪ねた松尾芭蕉が、現在で言う東北6県を制覇し滅んだ奥州藤原氏の栄枯盛衰も重ね合わせ、「夏草や 兵どもが 夢の跡」と詠んだのは、それから約500年後のことだった。

 


芭蕉句碑「夏草や 兵どもが 夢の跡」

 


達谷窟毘沙門堂〜801年、征夷大将軍坂上田村麻呂が京都の清水寺を模して建立した。16.5mの顔面磨崖仏あり。

 


厳美渓〜国天然記念物。2kmに渡り奇岩が連なる景勝地。ICからも近くて、立ち寄りお薦めのスポット。

 


花巻市内にあるマルカンデパートの大食堂で食べられる全高25cmの特大アイスクリーム。スプーン無いな、と思ったら箸で食べるそうだ。170円

 


東北自動車道の前沢SAでは、ご当地名物の前沢牛を使った料理がたくさんあれど、焼肉定食や牛丼などは全て1000円超。そんな中、前沢牛入りメンチカツは安くてお薦めだ。240円

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