■小鹿野・秩父(スズキGSR250)

関越道、もしくは下道の国道299号線を使って、都内から小一時間で来れます埼玉県小鹿野町。特に皆野寄居有料自動車道路が延びてからは、関越道花園ICからのアクセスも非常によくなりました。

 

今回、ますは、皆野から秩父方面に向って走り、視界に入ってくる秩父のシンボル武甲山がよく見える場所まで行ってみました。

 

 

途中、秩父橋付近で旧秩父橋との間に、もとあった橋の橋脚が残っているちょっと廃墟っぽい景色が見れました。秩父はセメントで栄えた町で、その隆盛を誇ったころの史跡がところどころに残っていて、また、町中も昭和テイストがここそこで感じられるので、町中をぷらぷらしても面白いです。

 

 

 

とりあえず、西武秩父駅を過ぎた先にある押堀大橋の上からの景観がよかったので、ここで写真を撮りました。

 

 

武甲山は、セメントの原料の石灰岩の採掘でその山容までも変えてしまいながらも、日本二百名山の一つに数えられている山です。

 

そして、西部秩父駅周辺をぷらぷらと散策した後、秩父神社に。パワースポットにもなっている、由緒ある古社です。

 

 

ちなみに、秩父の夜祭はユネスコの無形文化遺産に登録されていて、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本の三大美祭に数えられています。

 

 

なお、秩父鉄道の線路を渡って駅の東側に行くと羊山公園があり、ここの芝桜の丘は大変きれいで、見ごろの4月中旬〜ゴールデンウィークにはマイカーが押し寄せ長蛇の列になっているので、渋滞に巻き込まれないように要注意です。で、県道209号線を走り小鹿野町に。

 

ライダーに小鹿野町がよく認知されるようになったのは、小鹿野町が2008年に「バイクによるまちおこし事業」をはじめ各種バイクイベントが行われたり、各メディアに取り上げられるようになってからではでないでしょうか。もともと国道299号線は埼玉県から長野県(もしくはその逆)へとショーットカットするルートとして使われていて(県境あたりはまさに酷道ですが…)、小鹿野町は通過するだけで、たまにわらじカツ丼の安田屋さんに立ち寄ったりするくらいの場所でしたが、昨今は非常にバイクも多くなり、小鹿野目的でツーリングしているライダーも多いようです。

 

当初は、いちライダーの身として「バイクでまちおこし?大丈夫なんだろうか…」なんて不謹慎にも思っていましたが、今やかなりのライダーが訪ねているようです。ただ、ライダーがどれだけ町にお金を落としているかは定かではありませんが…

 

↑このようなロゴまで作られてます。

 

ということで、小鹿野町のツーリングスポットですが、個人的に一番好きなのが日本の滝百選にも選ばれています「丸神の滝」。実は、埼玉県内で滝百選に選ばれている滝はここだけなんです。

 

整備された無料の駐車場から15分ほど歩きますが、間近に見れる落差76mの直下滝はかなり迫力ものです。

 


滝への道中にはセメント工場があって、こんなフォトジェニックな場所もあります。

 

この、滝百選に合わせてか、小鹿野町は「百選の町」ともうたっていて、そのほかにも

 


地質百選に選ばれている「ようばけ」や、

 


森林浴百選に選ばれている「両神国民休養地」のほか、百名山の両神山や名水百選の毘沙門水などがあります。

 

あと、尾ノ内渓谷も町内の見どころのひとつ。無料駐車場から歩いてすぐのところに、風情ある吊り橋があり、そこから水渓の景観が望めます。

 



 

冬場にはここで氷結した美観が見れるらしいのですが、それはまた車などに乗って見に来られてもいいかもしれません。

 

ちなみに、ここの売店で秩父地方のソウルフードなる「たらし焼き」が食べられます。

 

↑まあ、おでんの具のような感じですが…

 

あと、道の駅にある「薬師の湯」は、普通の立ち寄り湯ですが、施設が整備されているのでちょっとした休憩ポイントにいいです。

 

 

そのほか、風情のある法養寺 薬師堂や、バイクの安全祈願を行ってくれる小鹿神社などの古社めぐりも面白いですし、

 


↑国民宿舎両神荘のちかくにあります法養寺 薬師堂

 

秩父はワインでも有名なのでワイナリーに寄ってみるもの楽しいかもしれません(試飲はできませんが)。

 

 

なお、よくイベントが行われる国民宿舎両神荘の近くに中国チックな大きな建物があるのですが、それは「埼玉県山西省友好記念館」というもので、埼玉県と中国の山西省との友好締結10周年を記念して1992年に建てられたものらしいです。ちなみに中では、山西省の歴史や自然、文化などを紹介しているらしいです。

 

駐車場完備で近くに芝生もありますし、国民宿舎には立ち寄り湯もありますので、ちょっと異国間を味わいながらゆっくりする場所としてもお勧めです。同記念館内にはちょっとした工芸品も売ってますので意外と楽しめますよ(入場200円)。

 

 

ちなみに、通というか、廃墟好きな方にはこちら、国道299号線沿いにあります「納宮中継所跡」。

 

 

 


ロープで吊り下げた鉱石運搬の中継所の遺構です。ちょっと埋もれているので場所はわかりづらいですが…

 

あ、あと、やっぱり「わらじカツ丼」は食べたいところですが、発祥の場所で人気の安田屋さんは週末は長蛇の列で、1時間以上並んだりすることもあり、状況によっては他所も候補にして行った方がいい場合もあります(秩父市内にも何か所がありますので)。ただ、中には、名ばかりで味が…というところもありますので、事前によく調べてから行かれることをお勧め致します。

 


↑安田屋さん。近くに無料の駐車場も完備されています。

 


↑こちらのわらじカツ丼は安田屋さんのではありませんが…

 

なお、ツーリングしていて気になったのですが、街中をかなりのスピードを出して走っていたり、かなりの音量を出して走っていたりするバイクも多く見かけられました。せっかくバイクで町興しをされている小鹿野町の方々を失望させないよう、ゆっくり楽しく安全運転で走りましょう

 

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