■「伊豆の踊子」の足跡を巡る

湯ヶ島温泉〜天城〜湯ケ野温泉のバイク旅

 

東京から、新東名高速道を走り、長泉沼津ICから伊豆縦貫道に入り、途中、大仁中央ICで降りて、道の駅伊豆のへそに到着。

 

 

食のテーマパーク「伊豆・村の駅」があり、地物の野菜やわさび、桜えびなどいろいろな特産物を買えるほか、宿泊施設もあります。休憩がてらぷらっと立ち寄ってみるのもいいかも、です。

 

再び伊豆縦貫道に入り、南下すします。このあたりから、右側に特長的な岩の山の城山が眺められます。

 

伊豆縦貫道はそのまま国道414号線に入り、湯ヶ島温泉に向かいます。河津桜開花時には、道中のところどころに桜が咲いていて、旅の高揚感も高まります。

 

 

さて、湯ヶ島温泉には川端康成が伊豆の踊子を執筆した湯本館があります。小説内で主人公の青年が踊り子たちを見た場所でもあり、伊豆の踊子の足跡散策の起点でもあります。

 

 

ちなみに、湯本館の隣りには、共同浴場の河鹿の湯があり、横を流れる狩野川のせせらぎを聞きながら入湯できます。

 

 

湯ヶ島温泉を後にしてしばらく走ると、道沿いに大きな駐車場を有する日本の滝100選にも選ばれている浄蓮の滝のに到着します。落差25mの伊豆半島きっての滝で、観光客も多いです。

 

 

また、駐車場には伊豆の踊り子像もあり、個人的には伊豆に幾つかある踊り子像の中では、この踊り子の表情が一番原作の雰囲気にあっているように感じます。

 

 


ちなみに河津七滝の初景滝にある踊り子像の踊り子は、少し艶っぽい感じがします。

 

再び国道414号線で伊豆半島を南下し、是非、立ち寄りたいのが道の駅 天城越え、です。

 

伊豆の名産品であります、わさびのお土産や製品を買うなら商品が充実しているココがお勧め。また、レストランでは伊豆の郷土料理の鹿肉や猪肉を使った料理も食べられるので、旅感が高まりやすいです。また、なんといっても同エリア内にある伊豆近代文学博物館(300円)には、川端康成の直筆の伊豆の踊子の原稿があったり、映画の伊豆の踊子の写真のパネルも展示されているので、伊豆の踊子ツーリング的には是非とも観覧したい場所です。

 

そして、いよいよ伊豆の踊子的にはメインロケーションと言っても過言ではない旧天城トンネルに。

 

小説の冒頭部で、主人公が踊り子がいる旅芸人の一行と会い、旅を共にするきっかけとなった場所です。

 

 

全長が約450mもある日本最長の石造りのトンネルで、日本の重要文化財にもなっています。トンネル内は薄暗くひんやりしていて、バイクで走ってもかなり距離を感じます。ちなみに残念ながら峠に、小説に出てきたような茶屋はないです。

 

国道414旧号線から天城トンネルへのアクセスは、川端康成文学碑や写真映えする水生地を通る湯ヶ島側からと、二階滝展望台がる河津町側からがありますが、両方とも砂利道ですが、河津町側からの方が、道も広くて若干アクセスがしやすいように感じます。

 


湯ヶ島側からの旧天城トンネルに続く道

 

この湯ヶ島と河津町を繋ぐ旧天城街道は、日本の道100選にも選ばれており、樹々に覆われた風情のある道です。小説でも主人公の私が茶屋から旅芸人の一行を追いかけて旅を共にする道であり、未舗装路ということで、今なお、その場面を思い出してイメージしやすいのも嬉しいです。ただ、休日はトレッキングしている方々が多く、暗いトンネルの中を歩いている方もいるので、走行には要注意を。

 

再び国道に出て河津町に向かう途中でグルグルと回って降りて行く河津ループがありますので、降りたらすぐに河津七滝への入口となる道があるので、そちらに入ります。

 

河津七滝自体は小説の舞台としては出てこないですが、前出の初景滝に踊り子像があるのと、滝への道中にも踊り子像があり、ループ橋のすぐ下で無料の駐車場もあることから、是非ともぷらっと立寄りたい場所です。

 

※なんと、伊豆の踊子って6回も映画化されているんです。

 

そして、最後の立ち寄り場所が、湯ヶ島温泉の福田屋。

 

小説内で旅芸人一行が湯ヶ島で泊まった宿で、「対岸に見える共同湯の前に立った裸姿の踊子に私が驚いた」という場面のモデルにもなった旅館です。また、福田屋前にも踊り子像があります。

 

さて、最後に主人公が旅芸人を見送った下田港のフェリー乗り場がありますが、今回は、河津から海岸線沿いに北上し、天城高原ICから伊豆スカイラインに入って帰路に。

 

意外と眺望が少ない伊豆スカイラインですが、中高速のコーナーが続き、走りごたえがあります。但し、事故も多発しており車の通りも多いので、くれぐれもスピードの出し過ぎには注意を。

 

 

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