中房総

※小湊鉄道

 

東京湾を横断するアクアライン、そしてそこから直結して房総半島を横断する首都圏中央連絡自動車道のおかげで行きやすくなった、房総半島の内陸部や外房。昨今、濃溝の滝(亀岩の洞窟)や江川海岸などのインスタ映えポイントが人気ですが、実はまだまだいろいろな景観があって奥深い、中房総。また、小湊鉄道やいすみ鉄道など、風情にある単線の鉄道が走っていて、写真愛好家もよく集まっている場所です。

 

房総半島は、最高峰が408mの愛宕山ながら低い山が密集していて平坦地があまり無いため田園も少なく、本州の山岳部のような爽快なワインディングロードや平坦にまっすぐに続く道などは少ないですが、温暖なため冬でも走りやすいですし、何しろアクアラインや京葉道路などを使い都心からアクセスが良くなり、行きやすくなったのが嬉しいツーリングエリアです。

 

【中房総のお勧めツーリングスポット】

 

1.大波月海岸

 

朽ちた海岸名の看板横から、海が見えない草っぱらの中の小道を歩いて行くので不安になりますが、車道からおよそ5分で見れる好景観地です。観光化されておらず訪れる人も少ないですが、防護もされていないので海に落ちないように。小さいですが砂浜も歩けて好景観な写真が撮れます。

 

2.夫婦岩(雀島)

 

外房の幹線の国道128号線を外れて海沿いの道を走ると、突然に目の前に見える二つの大小の岩です。この辺りは津々ヶ浦と言われ未舗装の駐車場があり、引き潮の際には浜に降りることが出来ます。パッと見、ミニ軍艦島のようです。

 

3.亀石の洞窟(濃溝の滝)

 

言わずもがな、CMで一躍有名になった房総内陸部の滝(洞窟です)。濃溝の滝の名で有名になりましたが、同滝の別所にあり正式名は亀石の洞窟だとか。CMのような光景が見れるのは、3月と9月の早朝だけらしく、また、洞窟に光が差すのも早朝らしいので、なかなか日帰りツーリングだと難しいですが、それでも雰囲気があっていい場所です。観光の方々が多いですが無料駐車場完備ですし、駐車場から近くて無料で見られるの立ち寄りお勧めな場所です。同洞窟がある清水渓流広場も紅葉時などは好景観な場所です。

 

4.いすみ鉄道

 

千葉県内陸部を走る単線の鉄道で、そののどかな佇まいと風景とのマッチングから、多くの鉄道写真愛好家の被写体として、同じく単線の小湊鉄道とともに人気の鉄道です。特に、菜の花や桜の時期は風情があり、バイクと絡めて撮れるポイントも各所あります。但し、本数自体が少なく、行き当たりばったりで行くと結構待つこともあるので、事前にwebで撮影地や同所の電車通過時間などを確認してから行った方が良いようです。

 

 

また、各所にある無人駅も風情がありますので、立寄ってバイクと共に写真を撮るのも楽しいです。

 

その他

 

江川海岸

 

アクアラインを渡ってすぐにある木更津金田ICのそばにある木更津市の潮干狩りが出来る海岸で、水面から電信柱が並んで立っていて、時間によってはその反射からまるでウユニ塩湖のようと言われている場所です。晴れた日の日中であれば、対岸の工場地帯とともに雰囲気のある風景が望めます。車両は乗り入れ禁止ですが、駐車場らしき場所から歩いて5分くらいのところにあります。

 

笠森観音

 

日本で唯一の四方懸造りの観音堂ほか、芭蕉の句碑があるなど、無料の駐車場から散策しつつ趣を楽しめる観音様です。靴を脱いで観る観音堂は、拝観に300円かかります。

 

栗又の滝

 

全長100mの千葉県内最大の滝で、岩肌の上を滑り落ちるように流れる滝で、紅葉の名所でもあります。間近で見ることも出来ますが、少し離れた観瀑台からもその全容を眺め見ることが出来ます。

 

◎向山トンネル

 

トンネル内に二つの穴がある不思議な二階建てトンネルです。当初は上の開いた穴がトンネルと使われていたそうですが、利便性のため、下を掘り下げた別の出口が出来たことで2つ穴のトンネルになったそうです。不思議な感じのトンネルですが、トンネル内は駐停車禁止です。清澄養老ラインのすぐそばにありますので、近くに来た際には立ち寄ってみるのも面白いかもしれません。

 

弘文洞跡

 

向山トンネルを抜けると、すぐに遊歩道があり、10分くらい歩くとあります。崩落する以前は景勝地でしたが、今は、反り立った崖のみで川の流れを楽しむのみです。それでも、渡河するときにブロックを渡ったりと面白く、また、川の流れも静かで風情がありますので、向山トンネルとセッとで訪ねてみるのもアリかと思います

 

大多喜城

 

1521年に築城され、安房の戦国武将の里見氏の拠点となったが、徳川家康が入国した際に、その家臣の本田忠勝が城主となりました。現在、建築された天守閣は博物館となっていて、当時の史跡を見ることが出来ます(月休:200円)。

 

◎ママ岬

 

釣り場として人気の高い場所ですが、海岸沿いに続く断崖絶壁を眺められ、さながらミニ屏風ヶ浦のようです。但し、浪の高い時、風の強い時は足を取られやすいのでご注意を。

 

メキシコ記念塔

 

御宿町の高台にある記念塔です。1609年に沖合で座礁したスペイン船を、同地の方々が助けたことにより作られた記念碑です。無料駐車場があり、ここから南房総と外房の好景観を望めます。

 

月の沙漠像

 

同様の「月の沙漠」の舞台のモデルとなった、御宿の海岸に建てられている像です。砂浜の海岸も道からすぐのところにあり、小休止するのにいい場所です。

 

丹ヶ浦

 

いすみ市の漁港近くにある入江で、小さいながら砂浜があります。さながらプライベートビーチのようで、遠方に連なる絶壁も好景観です。

 

◎小浜城跡

 

いすみ市にある城跡で、芝生が広がる中、眼下に丹ヶ浦や外房の絶壁を望むことが出来ます。

 

太東埼

 

九十九里浜の南端に位置し、高台からは外房と太平洋の好景観を望め、また灯台もあります。無料駐車場あり。

 

飯縄寺

 

太東埼のちかくにあるお寺で、ここには波の伊八と言われる彫刻家の最高傑作と言われている「牛若丸と天狗」の欄間彫刻があり、一見の価値ありです(拝観料:300円)。

 

九十九里浜

 

房総半島の北東部、外房に約66kmに渡って続く、国内最大級の砂浜です。多くの海水浴場があって、夏場は多くの海水浴客で賑わいます。中房総から上がって訪ねるなら、太東海水浴場や一宮海水浴場がお勧めです。

 

【The Road】

 

房総スカイライン

 

中房総地域の山岳地帯を横断する追い越し不可の全長約10kmの道路で、以前は有料道路ですが、現在は無料開放されています。交通量も多いため、走りを楽しむことは出来づらいですが、道幅もあり道の状況も良く、房総半島内では数少ないライディングロードのひとつです。

 

【食事処】

船頭の台所

 

いすみ市の港近くにある食事処で、地物の海産物が食べられます。特に名物のタコ飯(汁付き:1050円)は、注文を受けてから炊き込む(席で行われます)ので約25分ほどかかります。

 

実走ガイド ■中房総(スズキSV650 ABS)
→>実走ガイド ■千葉の絶景を巡る旅 その1(スズキGSX250R)

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