■ロマンチック街道1(スズキ GSR250)
いつも地図を見て気になっていた「日本ロマンチック街道」。本当にロマンチックなのか…と。それじゃあ、ってことで、本来は小諸からですが、今回、軽井沢から日光までロマンチック街道を走ってみました。
軽井沢〜鬼押し出し区間
※鬼押しハイウェイから浅間山を望む
結論。
最初に結論から言ってしまいますと、ロマンチック街道で一番ロマンチックな場所は軽井沢で、ロマンチックな道は白糸ハイランドウェイ〜鬼押出し間です。
ロマンチック街道で最もロマンチックな場所は軽井沢でした。って、くじを引いたら最初に当たりを引いてしまったかのように、初っ端にベストエリアに来ちゃいました。雰囲気ある教会、お洒落なカフェ、バイクでついつい行きたくなるような小道がここそこにあり、いろんな所に入っちゃいました。あ、ダートも走りましたけど、結構楽しかったですよ。道的には、三笠通りから木漏れ日溢れる白糸ハイランドウェイを抜け、浅間山を眺め走る鬼押出しまでの道がお薦め。個人的には全街道の中でこの道が一番ロマンチックでした。なので、時間の無い方は鬼押出しまで行って戻っても十分ロマンチックを満喫出来ますし、それでは物足りないって方は、日光側から周って最後に当たりを引くことをお薦めします。
聖パウロ教会[ロマンチック度★★]〜もし挙式に巡り合えたら、そりゃもう★三つですよ!
ショー記念礼拝堂[ロマンチック度★★]〜軽井沢最古の教会。木漏れ日あふれる雰囲気のある教会です。
見晴らし台[ロマンチック度★★]〜眼前に広がる景色を見ると、愛を叫びたくなる、かも。無料Pあり。
見晴らし台への気持ちいい木漏れ日あふれる道。
軽井沢には、至る所に雰囲気のある道があって、バイクで入りたくなりますが、静かな別荘地につき要お気遣いを。
旧三笠ホテル[ロマンチック度★★]〜国重要文化財。1906〜1970年まで営業。西洋家具がロマンチックです。
白糸ハイランドウェイ[ロマンチック度★★]〜全長約10kmの美しい森の道。カップルタンデムなら必走の雰囲気のいい道です。210円
白糸の滝[ロマンチック度★★]〜ここに来ると映画「彼女の島 彼のオートバイ」を思い出します。
鬼押しハイウェイ[ロマンチック度★★]〜三笠側から走ると樹々の間を一直線に走り、そして視界が開けると雄大な浅間山が見える首都圏近郊のお勧めの道路。軽井沢区間150円。鎌原区間250円
鬼押し出し園[ロマンチック度★]〜「僕の心は溶岩のように熱い」と語っても、すでに冷えてますから。残念!入館料400円〜。
とはいえ、その後まだ9割方残っているロマンチック街道も気になるところなので、先に進みます。
嬬恋〜草津〜六合村区間
白樺高原協会[ロマンチック度★★★]〜ホテルグリーンプラザ軽井沢内にあり、165,750円の挙式プランも実施中!
さて、日本ロマンチック街道ですが、ルートがいろいろあるので事前にコースを考える必要があります。今回は県道59号線で草津へとショートカットしました。
嬬恋村のキャベツ畑[ロマンチック度★★]〜キャベツを侮るなかれ。キャベツ人形というのがあったように、キャベツはメルヘン野菜なのです。
快走路の嬬恋パノラマライン。
吾妻橋(旧坂東橋)[ロマンチック度★]〜六合村指定建造物。現存する道路鉄橋としては最古の部類に属するそうです。
キャベツ日本一の嬬恋村は、県道59号線からでも一面のキャベツ畑を見ることが出来ますが、もし景色を楽しみながら走りたいなら、嬬恋パノラマラインを走り菅平高原経由で戻るルートもお薦めです。
その後、程なくして草津温泉に。カップルで宿泊して浴衣で外湯巡りでもすれば盛り上がること間違いないでしょうが、残念ながら今回は僕一人。湯畑だけ見て観光気分に浸りました。
◇草津温泉[ロマンチック度★★]〜日本三名湯のひとつ。中心部にある湯畑がシンボル。また、十八軒もの共同浴場もあり湯巡りも可。
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そして、楽しみにしていた六合村に。
道祖神といえば信州安曇野が有名ですが、ここ六合村にも多くあり、しかも仲睦まじい双体(男女)の道祖神が多いのが特徴的で、同村のHPでチェックできます。そして村内の赤岩集落は、先日、世界遺産にも推薦された場所で、普通の住居地ですが、土蔵や養蚕の主屋が点在するその風情に住民の方々の普遍的な営みの浪漫を感じることが出来ます。
道祖神[ロマンチック度★★★]〜村内に32体。200年も前から仲睦まじく…。
生須の庚申塚〜江戸時代の方々が見た同じものを、今見れるという感慨深さ。歴史って奥深いです。
赤岩集落〜全国に点在する「重要建築物群保存地区」の一つ。江戸時代に建てられた建物で、今なお営みを続けていらっしゃる山村養蚕集落で、先日、世界文化遺産登録に推薦されることが決まった「富岡製紙工場と絹産業遺産群」としても選定されている場所でもあります。
マントとナイアガラ
暮坂峠〜吹割の滝〜丸沼区間
さて、ここから県道55号、国道145を経て日光方面に向かいます。
まず、名所として目に付くのは暮坂峠です。峠の前にある“そば処くれさか”で、「暮坂峠って道沿いですか?」と聞いたところ、「マントを着た人がいるからすぐ分かるよ」とのこと。マント?大道芸人がいるのか?そんな格好をしている人が売店でもやっているのかな?と思って行きましたら、いらっしゃいました。歌人若山牧水氏の銅像でしたね。しかし、氏はこのようなマントを羽織って日本を旅をしていたかと思うと…。
暮坂峠[ロマンチック度★]〜情熱的な恋をした若山牧水氏の歌を知っている、または事前に読んでくれば★★。
くれさか〜暮坂峠から六合村方面に下ったところにある蕎麦屋さん。十割と二八そばと選べます。十割そば\800
その後、まさにロマンチック街道の代名詞とも言えるロックハート城[ロマンチック度★★★]に立ち寄り、沼田市街を抜け国道120号線で吹割の滝に。
以前は駐車場への客引きが熾烈な場所でありましたが、無料駐車場が充実してきてバイクは止めやすくなりました。今回、滝に近い農産物直売所情報センター 滝の駅・吹割に駐車。もちろん売店でジュースを買わせて頂きました。“日本のナイアガラ”と称するのはかなりきついですが、それでも滝の近くまで行けて、迫力を味わえるお薦めの立ち寄りスポット。滝への道中に立ち並ぶ風情ある地元売店の品物も興味をそそられます。
吹割の滝[ロマンチック度★★]〜足元が滑りやすいのでカップルで行けば手を繋げること必至です。
沢渡温泉共同浴場[ロマンチック度★★]〜美人の湯、らしいので…。
薬師の湯[ロマンチック度★★]〜足湯は無料。意外な出会いに巡り合える、かも。
その後、丸沼、菅沼と眺めながら金精峠(トンネル)を超えると、もう日光です。
丸沼[ロマンチック度★★]〜湖畔と言うのはどこもロマンチックですよね。たぶん…
ロマンチックは止まらない
日光区間
バイクでのお薦め立ち寄り観光地は、奥日光三滝の華厳の滝、竜頭ノ滝、湯滝です。竜頭ノ滝と湯滝は駐車場から歩いてすぐですが、日本三大名瀑にも数えられる華厳の滝は、有料エレベーターに乗って観瀑台まで行く必要があり時間とお金がかかりますが、余裕があれば是非見に行かれることをお薦めします。その迫力に圧倒されます。ちなみに、上の画像の明智平は、下りの第一いろは坂からは行けませんのでご注意を。
金精峠
湯滝[ロマンチック度★★]〜滝の下に絶好の撮影ポイントの観瀑台があるので、カップルで来ればさりげなく肩を抱いて撮影できる、かも。駐車場100円。
戦場ヶ原[ロマンチック度★]〜きれいな高原ですけど、言い伝えではここで大ムカデと大蛇が戦ったらしいので…。
竜頭の滝[ロマンチック度★★]〜お勧めは下の茶屋からの景色。無料駐車場あり。
明智平[ロマンチック度★★★]〜絶景!上りの第二いろは坂沿い。下りの第一いろは坂からは行けないので要注意。
いろは坂〜カーブに「いろは」文字の看板がありますが、身ながら走っていると確実にオーバーランしちゃいます。一方通行。
日光東照宮[ロマンチック度★★]〜なんといっても世界遺産。パワースポットを感じながら、悠久の浪漫に浸れまくれます。
さて、長距離にわたり日本ロマンチック街道を走りましたが、やはり本家のロマンチック街道のように歴史的な古城や中世都心が点在しているという訳ではありませんが、日本ならではの社寺や石碑、温泉、自然を見て楽しむ事ができました。日本っぽく“浪漫街道”とか付けてくれたら、らしかったんですけど…ね。
ちなみに、大阪にも豊中ロマンチック街道なるものがあるようです。今度はそちらをツーリングしてみようかなぁ。ただ、かなり限られたエリアではあるようですけどね…。
◇奇岩/岩山
ツーリングやドライブ、列車の車窓から外を眺めていて、突然現れる荒々しい岩肌や岩山、奇岩って、思わず見ほれちゃいますよね…えっ、僕だけ?下記は、今回の日本ロマンチック街道を走って、目を奪われた奇岩/岩山です。行ってみれば感動しますよ…きっと。
高岩山〜標高959m。碓井軽井沢ICを降りてすぐ目に入るし高速からも見えます。プロクライマー御用達の山らしいです。
有笠山〜標高888m。暮坂峠と沢渡温泉の間にある奇山。梯子や鎖場があり山頂まで登れるらしいです。温泉あり。
屏風岩?〜第一いろは坂の最後辺りで見える岩肌。調べたら屏風岩というのがあるらしいので、たぶん…。