■わたらせ渓谷鐡道沿線

 

江戸時代から昭和に至り、国内屈指の銅の採掘量を誇った足尾銅山。

 

1912年に開通した足尾鉄道(桐生〜間藤)は、足尾銅山で採掘された銅の輸送をメインに行いました。今は「わたらせ渓谷鐡道」と名前を変えて、主に観光と生活の足を主として桐生〜間藤を繋いでいます。周辺には登録有形文化財も多く、今回、そのわたらせ渓谷鐡道(わた渓)沿いを走る県道を、みどり市から足尾まで走ってみました。

 

まずは、みどり市に。みどり市は平成の大合併により2006年にでき、地理的には桐生市に挟まれていた非常に変わった場所にあります。

 

郊外には9月中旬から10月中旬に12万本ものひまわりが開花するという「ひまわりの花畑」があります。

 

 

最初の立ち寄りスポットは、その名も気になる「日本一しょうゆ」に。

 


創業230年の老舗の醤油製造元で、店舗は国登録有形文化財でもあります。要予約で工場見学も可能です(無料:約30分)。

 

 


店舗内では蔵元で作られた各種醤油が販売されています。人気はたまり醤油と、濃い口醤油。最近ではタマゴかえ醤油も人気とのことです。

 


ちなみに醤油ソフトクリームも販売されています。

 

そして、日本一しょうゆの駐車場の横から、「河内屋木道」なる小路が続いています。

 

その先にあったものが、

 

 

「三方良しの井戸」。近江商人の「三方良し」のシンボルとして保存されています。そして、

 

 

風情ある「千代の湯」。なんと、創業120年だそうです。

 

そして、バイクで町の中心部を抜け、少し走ると、なんと、木造の劇場があります。

 

 

「ながめ余興場」というもので、昭和12年に建てられた木造二階建ての劇場で、廻り舞台や花道もあるそうです。

 

昔、国内最大規模の銅山として栄えた足尾銅山への繋がるあかがね街道の宿場町として栄えた町の中には、昔からのいろいろ風情あるものが残っていますので、市内をぷらぷら散策してみるのも楽しいです。

 

そこからすぐのところに、紅葉の時期には絶景ポイントとなる高津戸峡があります。

 

 

関東の耶馬渓とも称され、紅葉時でなくてもその清涼感を感じ得ることが出来ます(画像は「高津戸橋」からの風景)。特徴的な三角の形をした「はねきた橋」からの景観がお勧めです。

 

そこから、いよいよわたらせ渓谷鐡道(渡良瀬川)に沿うようにある国道122号線を走ります。

 


まずは、わたらせ渓谷鉄道内で屈指の風情がある駅舎「上神梅駅」に。国登録有形文化財で、映画やCMのロケ地にもなったりする趣のある駅舎は必見です。

 

 

電車がゴトゴトと来る風景も、様になります。

 

さて、わたらせ川の渓流に沿って走る酷道122号線を気持ちよく走っていると、「本宿駅→」と書かれた看板を発見。

 

 

バイクを止めて行ってみると、国道から階段を下ったところに無人駅の駅舎がありました。

 

 

線路向こうの樹々の間から古路瀬渓谷も垣間見え、ちょっと乙な感じのする駅舎です。

 

そこからまたしばらく走ると、駅舎内に温泉のある「水沼駅」に到着。

 

 

さっそく温泉に入ってみました。

 

 

温泉自体は普通の大浴場的な感じですが、湯船の中に河童の像が立っているのが特徴的でした。

 

体を温めた後、再び、国道122号線に戻り、足尾方面に向かいました。途中で、ライダーやサイクリストたちには有名な「丸美屋の自販機コーナー」が道端にあります。

 

 

プレハブ?の屋内は思ったほどのマニアック度はなく、自販機がずらっと並び、またそこで食べられるようテーブルと椅子も設けられてあり、さながらプチドライブインといった感じです。それでも、やはり有名な場所らしく人が途切れること入ってきて、皆さん数ある自販機を見ながどれにしようか悩んで食べていました。

 

 

個人的におすすめの自販機は「手作り天ぷらそば/うどん(250円)」。なんと当たり付きで、大当たりだと(その時は)エビ天が入り、中当たりだと芋天が入るそうです。

 

試してみましたが、残念ながらエビ天も芋天も入っていなかったのではずれだったようです。

 

 

まあ、ドライブならともかく、ツーリングなら話しのネタとして寄られることをお勧めします。インスタ用としてもいいんじゃないでしょうか。映えはしませんが…。

 

そのまま、わたらせ渓谷鐡道の花輪駅を見つつ、近くの旧花輪小学校記念館に。

 

 

昭和初期の木造校舎で国登録有形文化財にもなっていて、正統ツーリングスポットらしい立ち寄りお勧めの場所です。

 

そして、また国道122号線に戻りわたらせ渓谷鐡道沿いを走り、神戸駅に。

 

 

ここは、構内に「列車レストラン清流」があり、普通の食事から駅弁まで食べることが出来ます。

 

 

やはり、わた渓は絵になります。冬場にはイルミネーションが各駅で転倒され、幻想的な風景を醸し出すそうです。

 

 

私がいただきましたのは、地物の食材を使った「やまと豚弁当」。1,030円と少々お値段がはりますが、わ渓のてぬぐい付きです。

 

ここから、国道を少し迂回して、運動公園や童謡ふるさと館経由で草木ダムに。ここはダム上が走れますので、草木ダム展望台経由で再び国道122号線に入ります。

 

 

そして、草木湖沿いに走り、是非立ち寄って頂きたいのが「草木ドライブイン」。ここにはシュールな像がいくつかあり、休憩がてらぷらぷら見て回ることができます。

 

 

まず、目を引くのが、ドライブインの裏側に鎮座?されている寝釈迦像。こちらは近くの袈裟丸山にある寝釈迦像のレプリカで、本物を見に行くとなるとプチ登山になりますが、気軽に見れるようにこの場所に鎮座?されているよう。

 

そして、

 

 

招福七福神とかかれた像。よく分かりませんが、ご利益ありそうです。

 

そして、なんと、

 

 

貧乏追放神社というのがあります。

 

 

叫びながら、ご神木を棒で叩いて蹴っ飛ばして貧乏神を退散させるということらしいですが、ドライブインということで結構人目もあり、恥ずかしいです。

 

なので、叩いた後はすぐさま、ドライブインから離脱しました。

 

再び草木ダム沿いを走ると、富弘美術館や草木公園などがありますので、お好みでお立ち寄りを。

 

やがて栃木県に入り、周囲を山に囲まれるように走っていくと「足尾」という名前が出始めてきます。足尾銅山で栄えた町です。足尾銅山観光もあります。

 

 

足尾ツーリング

 

さて、足尾駅に立ち寄り、

 

 

そのまま、北上し、最終駅の間瀬駅に到着。まさに、わたらせ渓谷鐡道の源は、足尾銅山の銅の搬送だったごとがよく分かります。

 

 

今回のわたらせ渓谷鐡道沿いのツーリングは、とりあえずここまで、ということで。

 

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