志賀草津・上信
信州ではビーナスラインと並び、全国でも屈指の人気を誇りますツーリングロードの志賀草津道路を有する志賀は、ライダーに人気の高いツーリングエリアです。野沢、万座、草津と人気の高い温泉街を繋ぎ、また国内有数の高所から見える景観も素晴らしいものがあります。
しかし、好景観が続くビーナスラインと違い、志賀草津道路は横手山〜渋峠は好景観が望めますが、志賀高原のスキー場エリア内あたりは樹々に阻まれて眺望がありません。その反面、景観道のビーナスラインと違い、中速ワインディングが多く爽快な走りを満喫できる道のため、スポーツバイクでも楽しめるエリアです。
また、万座温泉から志賀草津道路ではなく上信スカイラインに乗ると、荒涼感の漂う毛無峠に行けます。同スカイライン自体はヘアピンが多く路面も決して良いわけでもないので、走り自体は楽しみ辛いですが、中野市経由で、志賀草津道路と合わせて万座から周遊できるコースを設けられます。
白根山の火山活動の活発化による警戒レベルの引き上げに合わせて、万座〜草津間が通れなくなったりする場合もありますが、その場合は、万座温泉から万座ハイウェイを通って、嬬恋に出るというルーティングも出来ます。
人気の信州エリアのツーリングコースとして、ビーナスラインと人気を二分するといっても過言ではないエリアです。
【志賀草津・上信のお勧めツーリングスポット】
1.白根山湯釜
白根山山頂にあるエメラルドグリーンの湖面の直径約300mの火山湖。世界一の酸性の湖で魚さえも住めません。噴火警戒レベルが上がった場合は立入禁止になります。駐車場から展望台まで約20分。
2,307mの横手山にある日本最高所のテラス。入場は無料で、志賀草津道路沿いにある駐車場からスカイレーターとペアリフト(往復計1,200円)に乗って到着します。テラスからは手前の笠ヶ岳から、遠くには北アルプスの山並みや富士山の好景観がパノラマで楽しめます。またヒュッテ内には美味しいと評判のパン屋さんもあります。
3.草津温泉
日本三名泉のひとつの草津温泉。温泉街の真ん中にあるのが酸性の湯が流れ出ている湯畑があります。近くの「熱乃湯」では、湯を長い板でもむ「湯あみショー(600円)」も行われています。
4.毛無峠
昔、小串鉱山という硫黄鉱山があり、その影響で樹々が枯れてしまい、現在のような樹々のない荒涼とした景観を醸し出しています。そこからも好景観は望めますが、時間があれば片道30分ほどかかりますが、標高1,999mの破風岳に上って見ると、山頂からは格別な光景を望むことが出来ます。ちなみに、その看板がよく話題に上りますが、ここから群馬側(小串鉱山跡)へは立入禁止になっています。
【その他】
草津から約30分ほどのところにある公園で、国内では珍しいコケが生えていて、コケが生えている岩の間を渓流が流れていて趣を感じられる場所です、但し、園内は一般車両通行禁止のため、チャツボミゴケ群生地までは徒歩(約1.3km)か園内バスで移動後徒歩(300m)のどちらかになるため、同所での」所要時間はかかります(入場料:600円)。
◎嫗仙(おうせん)の滝
草津から約15分くらいのところに駐車場があり、そこから徒歩約30分(約1km)で滝に着きます。落差25mで岩肌が赤く染まっているのが特徴。滝の近くに、高さ35mの嫗仙の滝のカツラの巨木があります。
◎万座温泉空噴
万座温泉にある水蒸気や火山ガスを噴出している場所で、自然の力を感じられる荒涼とした場所。万座温泉街を走ると見られますが、せっかくなら空吹展望台駐車場に停めて眺めるのがお勧めです。
◎渋峠
志賀草津道路(国道292号線)にある群馬県と長野県の境にある峠で、近くに国道の最高地点があり、同峠の境にある渋峠ホテルで日本国道最高地点到達証明書(100円)を発行してもらえます。眼下に芳ヶ平湿原が望め、紅葉時には赤い糸で織られた絨毯のような景観を望むことが出来ます。尚、実際の日本国道最高地点は、同峠から数百m離れたところにあり、駐車場に石碑が立っています。
※日本国道最高地点の碑
◎渋温泉
石畳がある風情ある温泉街で、同温泉の老舗旅館の金具屋さんは、あの千と千尋の神隠しの映画の舞台にもなったと言われています。射的や卓球なども楽しめます。
◎木戸池
志賀高原には大小幾つもの池がありますが、この池は志賀草津道路沿いにあり立寄りやすく、湖面に樹々が映ったりと風情のあり、ぷらっと立ち寄るのいい感じの池です。
渋温泉から約10分のところにあり、お猿さんが温泉に入ることで有名(入場料:800円)。外国からの観光客の方々がとても多い場所です。
【The Road】
長野県の志賀高原と群馬県の草津を結ぶ山岳ワインディングロード。路面もよく低速ヘアピンカーブが少なく中速ワインディングが続くことから、爽快な走りを楽しめる道です。志賀高原内はスキー場のリフトばかりで景観があまりよくないですが、横手山辺りからは好景観を楽しみながら走れます。但し、日本国道最高地点があるくらいの道のため温度が低くなるので、装備には注意を。紅葉時には特に景観が素晴らしいです。