■星峠と渋峠〜アートの世界(スズキ KATANA)
※魚沼スカイライン
梅雨が長いです。
野菜も高騰していて、スーパーではトウモロコシが1本250円で売っていました。茹でモロコシ好きの僕にとってはとても深刻な問題です。関東信越中部全て雨マークで、しかも予報では、ずっと雨です。どこかツーリングに行きたい…。そんな思いに悩まされていた時、突然救世主が現れました。ポツンと晴れマークが付いた場所が出現したのです。新潟県です。急いで支度をして、小雨が降る関越道を突っ走り一路新潟県へと向かいました。なお、今回の目的は、「魚沼スカイラインを走って星峠の棚田を見ること」と決めて出発しました。
沼田IC辺りから視界僅かの雨霧に覆われるも、関越トンネルを抜けると青いな空が現れテンション上昇。六日町ICで降り、やがて魚沼スカイラインに入りました。イメージしていた爽快な道とは違う山道に面食らいましたが、展望台から好景観を眺められて満足です。そのまま一気に、日本三大渓谷の清津峡に行きました。昨今、インスタで話題にはなっているものの本来の渓谷美も見事です。
◇清津峡[清津峡渓谷トンネル]
日本三大峡谷。昨今は水鏡による円状の景観がインスタスポットとして人気。安全のために作 られた全長750mのトンネルを、芸術祭が行われている同地らしくアートとして生まれ変えました。タイトルは「トンネル・オブ・ライト」。通路が5色の光で照らされたり、妙な音楽が聞こえたり、見晴所のトイレ内から用を足しながら峡谷を見たりできます。インスタポイントが注目されますが、実は見晴場から柱状節理の素晴らしい渓谷美が眺められる、お勧めの立ち寄りスポットです。大人600円。入坑8:30?16:30
※角門のねじれ杉?清津峡からすぐ
さて、新潟県の妻有地区では3年に一度、世界最大規模の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」が開催され、その作品群が地区内に点在しています。日本の原風景とモダンアートのコラボが面白く、また「脱皮する家」や「最後の教室」など、そそられる作品名も多いです。HPで公開中のアート作品 ( 現在170作品 ) のリストを見ることが出来るので、幾つかリストアップして見に行くのも楽しいですし、インスタ映えを狙いにもいいかもしれないです。
各所にアートオブジェ有ります。上は 「たくさんの失われた窓のために」
※赤澤神社(津南町)?鳥居と黄色い滑り台とのコントラストがいいです。
豪雪地ならではの二階に入口がある旧家。地域全体に風情があります。
※津南のひまわり畑?取材時は開花前ですが、7/26?8/18には「ひ まわり広場」となり約50万本の向日葵が咲き誇ります。バイクP:100円
田代の七ツ釜、津南のひまわり畑と周り龍ヶ窪に。まさに妻有地区の秘景と言っても過言ではない神秘感を携えていました。また美人林も、樹々の立ち姿が素晴らしかったです。
柱状節理と擬岩がすごい田代の七ツ釜。 6?10月鑑賞可。国指定名勝。
※龍ヶ窪?龍伝説があり、その神秘感はまさに秘景。日本の名水100選。
※美人林?樹齢約100年のブナな樹々が美しさ立ち姿で生い茂っています。Pからすぐ。
そして、いよいよ星峠の棚田に。日本の里100選にも選ばれ、雲海が広がる幻想的な風景がネットに載り人気となった棚田です。このまつだい地区には数多くの棚田があり、棚田好きには
たまらないエリアです。しかし、美人林や星峠など同地の方のネーミングのセンスの良さは、さすがアートの地だけあります。
※星峠の棚田
星峠の棚田を見た後、目的は達成したものの何か物足りない…。よし、じゃあ志賀の渋峠に行ってみようと思い立ち、急遽国道403号線等を使って南下。野沢温泉街に立ち寄り、志賀草津道路へ。曇が立ち込めてきて展望は開けなくなったものの、その快走感に走っていて心が躍ります。
画像の大湯を含め13の外湯(共同浴場)がある野沢温泉。利用料金は賽銭箱にお気持ちを。
長野県と群馬県の県境にある渋峠ホテル。県境に沿って白泉が引かれていたり、ホテルの外装の色が違うのが特徴的です。
学生時代によく来たスキー場群を抜けると、やがて横手山、そして渋峠に到着。なんとか、日があるうちに渋峠からの風景を見ることが出来ました。感無量です。まさにそんな感じがしたツーリングでした。
渋峠にある日本国道最高 地点2172mの碑。