八ヶ岳・南アルプス
山梨県と長野県に跨る山体の総称の八ヶ岳。最高峰は、その中の赤岳で2,899m。北八ヶ岳と南八ヶ岳に分けられますが、通常、八ヶ岳と呼ばれていますのは赤岳を含む南八ヶ岳の方で、日本百名山にも選ばれています。八ヶ岳自体に山岳路は少なく、ほぼ山麓を走る道がほとんどのため、山岳ワインディングロードが少ないのと、また、隣接してビーナスラインを含む信州エリアがあるせいか、バイクツーリングでも八ヶ岳高原ラインやJR小海線沿いに走る国道141号線で、走りながら八ヶ岳を見つつ、走り抜けてしまうことも多い場所ですが、実は八ヶ岳に隠れながらも見どころが多い場所です。
また、八ヶ岳から少し離れますが、南アルプスや瑞牆山の方まで足を延ばすと、いろいろな景観が見れて楽しめること請け合いです。中央自動車道や中部横断道路を使ってルーティングしやすい場所でもあります。
【八ヶ岳・のお勧めツーリングスポット】
1.平沢峠
八ヶ岳スケッチラインと称される道沿いにあり、バイクを駐車してそのまま見ることが出来るアクセスのいい峠で、真正面に八ヶ岳を好眺望を望める場所です。トイレあり。
2.美しの森
赤岳の東側にある森で、無料の駐車場から徒歩約10分で着く山頂からは八ヶ岳はもちろん南アルプスや奥秩父連山、そして富士山などのパノラマビューが望めます。売店でジャージー牛のソフトクリームが食べられます。
3.瑞牆山自然公園
JR小海線を挟んで、八ヶ岳とは逆側の東側にある秩父連山のひとつでアクセスは北杜市から県道23号線を北上するか、信濃川上から県道106号線で南下する必要がありますが、道沿いにあるので、特に歩くことなく着きます。標高2,230mで日本百名山にも選ばれている岩峰の瑞牆山の、まるで水墨画のような独特な奇景を望むことが出来ます。
4.尾白川渓谷
尾白川を流れる清流が織り成す渓流が作り出した渓谷で、エメラルドグリーンの水が風情を感じさせてくれます。メインスポットの千ヶ淵までは無料駐車場から吊橋やちょっときつい山道を歩いて約15分です。その先も名所はりますが、かなりの山道になるためツーリングで立ち寄るならここまでぐらいの方が良さそうです。
【その他】
◎千ヶ滝
清里駅の近くにあって、アクセス至便な落差20m、幅20mの滝です。見栄えのする滝ですが、駐車場から徒歩約15分。
八ヶ岳の南にある甲斐小泉駅近くにある湧水で、日本名水百選にも選ばれています。その昔、水争いが激しかったことから、同地を支配していた武田信玄が、湧水を三方向に分割して流れさせたと伝わる場所です。近くには、小荒間古戦場跡や小荒間番所跡などがあり、歴史を感じられる場所でもあります。ご興味のある方は、近くに平山郁夫シルクロード美術館(1,200円)もあります。
◎吐竜の滝
清里駅から南西にある落差10m、幅15mの岩の間から流れ落ちる滝です。無料駐車場から10分ほどとアクセスもいいです。足元にご注意を。
八ヶ岳南麓に広がる県立の公園で、八ヶ岳牧場の一部に作られていますので、八ヶ岳を背景に牛や山羊などが放牧されている風景を見ることが出来ます。レストランもあり、コスパは高いですが、地元甲州牛を使ったステーキは美味です。
宿泊者向けの観光施設ですが、売店などがあり、名物の清泉寮ソフトクリームを食べることが出来、テラスから八ヶ岳を望むことが出来ます。足湯あり。
◎JR最高地点
清里駅と野辺山駅の中間にある踏切の場所が、JRの路線の中で最も高い1,375mで、木の標柱と、反対側には石碑があります。近くにはレストハウス(レストラン最高地点)もあり、ソフトクリームやお蕎麦を食べることが出来ます。
直径45メートルの電波望遠鏡がある観測所で、通常の見学は毎日可能です(無料)。
◎松原湖
小海町にある周囲長約2kmの自然湖。湖を挟んで松原諏方神社の上社と下社があります。
樹齢約2,000年とも言われる日本三大桜のひとつの山高神代桜が境内にあるお寺で、同時期に咲く8万本の水仙とともに、南アルプスの甲斐駒ヶ岳の好景観を望める場所です。桜の時期以外でも甲斐駒ヶ岳の秀麗を望める場所としてお勧めの場所です。
北杜市小淵沢にある神社で、年始には山梨県屈指の参拝客が訪れます。神明作りの本殿は厳かで趣があります。パワースポットでもあります。
ポップアートの巨匠でもあるキース・ヘリングのアートが多く展示されている美術館で、美術館自体がポップアートになっていて、キース・ヘリングを知らない方でも楽しめます。お洒落なアイテムが売っている売店で、お土産を買い過ぎないようご注意を(入館料:1,500円)。
【The Road】
小淵沢ICと清里を繋ぐ約22kmの道で、八ヶ岳の南から南東の麓を走っています。但し、樹々に阻まれて景観こそは今一つですが、車通りがさほど多くなく、爽快に走れます。走りを楽しむというよりは、風情(特に紅葉時)を楽しむ道で、道中には、まきば公園や美しの森、同道路の象徴でもあります赤い東沢大橋(全長約90m、高さ48.9m)などがあります。