■浜松市内(ヤマハ WR250X)


浜名湖(弁天島 浮見堂)~汽水湖として周囲長日本一を誇る湖で鰻が有名。頑張れば一周できます。

 

徳川家康というと信長や秀吉に比べて人気が薄い感じがしますが、実は二百六十年もの太平の世を創ってくれたすごいお方。おかげで日本の人口が爆発的に増え(18世紀初頭の江戸の人口は世界一だったともいわれてます)、たぶん自分の祖先となる人が生まれてそれで今の自分がいてツーリングが出来ているのだと思うと、もっと感謝されてもいい英傑なはず。

 

その家康が17年間城主で居たのが浜松城で、ここで武田信玄にこてんぱんにされ、信長が謀反にあったときに命からがら逃げ戻り、天下をかけて秀吉と戦いました。そんな苦労人家康にまつわるいろいろな史跡が「家康の散歩道」として紹介されています。今回は、そんな家康の足跡を辿りつつ風光明媚な浜松の観光地をぷらっと巡ってみました。

 


□家康の散歩道~家康との戦いに敗れた浜松城の前身の引間城(現東照宮)の女城主、お田鶴の方を哀れみ、築山御前が彼女が討ち死にした場所に椿を植えたことから名付いた椿姫を祀る椿姫観音や、武田信玄との三方ヶ原の戦いで家康が一矢を報い武田勢をその崖下に滑落させた犀ヶ崖など、そんな家康にまつわる旧跡を辿る「散歩道」が市で設定されています。資料はMAPはHPで入手が可能です。

 

【コース】
徳川秀忠公誕生の井戸→椿姫観音→東照宮→家康鎧掛松→犀ヶ崖古戦場(資料館)→西来院→太刀洗の池(※一部省略)

 


ところどころに城下町の風情を残す浜松。ちょっと脇道に入ってみるのも楽しいですよ。

 


徳川秀忠公誕生の井戸~家康の側室の西郷局が秀忠を産んだ時に、産湯として使ったと言われる井戸の跡です。

 


椿姫観音~浜松城が築城される前にあった引間城の城主の妻 お田鶴の方と家康軍が戦い、侍女たち共に討死したといわれる場所です。

 


東照宮(引間城跡)~浜松城の前身ともなった引間城があった場所です。

 


浜松城~野面積みの石垣が有名。歴代の城主の多くが後に江戸幕府の重席に出世したことから出世城ともいわれています。

 


家康公鎧掛松~戦から帰って来た家康が鎧を掛けたと伝わる松。現在の松は三代目。

 


本多肥後守忠真の碑~武田信玄との三方ヶ原の戦いで、殿(しんがり)を務めて討死にした忠真の碑。

 


犀ヶ崖古戦場~三方ヶ原の戦いで、奇襲を受けた武田軍が滑落し多くの戦死者が出たといわれる崖です。敷地内に三方ヶ原の戦いの資料館があります。

 


夏目次郎左衛門吉信の碑~武田軍との三方ヶ原の戦いで、徳川家康を逃がすために奮戦し討ち死にした吉信の碑。

 


普済寺~1427年開創。三方ヶ原の戦いで徳川家康によって焼かれましたが、後に家康によって再建されました。

 


西来院~1428年開創。太平洋戦争で多くの宝物を焼失したことから、戦後にコンクリートで再建されました。徳川家康の正室である築山御前の廟堂があります。

 


太刀洗の池~東川家康の正室の築山御前を殺害した太刀についた血を、洗ったとされる場所。池は無く、現在は碑のみが残ります。病院の前にあるのがなんとも…。

 

□悲劇のヒロイン 築山御前~家康の正室でありながら、織田信長の勘気に触れ、家康によって長男の信康と共に殺害されました。享年38歳。妻と息子を手に掛けなければならなかった家康の悲嘆。戦国の世、ならではの悲劇です。

 

 

浜松駅内にある観光協会で、市内のMAPや観光パンフレットを入手しておくとより旅感が高まります。

 

ちなみに浜松では5月にお祭りがあり、その時市内を練る屋台の蔵がここそこで見かけられて風情を感じられます。

 

 

また、市内には大昔の人たちが貝や獣の骨を捨てた場所である貝塚(蜆塚遺跡:しじみづかかいづか)があります。

 


蜆塚遺跡~縄文時代の集落遺跡。入場無料で無料駐車場からすぐという利便性で、且つ和めるのが○です。

 

史跡公園内には当時の住居などが復元されていて、幹線沿いにあり、ぷらっと立ち寄ってみるのもありかもしれません。

 

そのまま南下するとスズキ本社があり、西の方に向かうと家康の第二子(結城秀康)の生家の国重文の中村屋があります。

 

 

そこからさらに西に向かい、浜名湖に突き当たるあたりに前出した浮見堂があります。

 

そして、そのままは浜名湖沿いに南下すると、浜名湖のシンボルの弁天島の鳥居があります。鳥居越しの夕日は必見です。

 

 

そこから更に南下すると、東海道の旧宿の舞阪宿跡に着きます。

 

 

北雁木という木造の灯篭があるほか、風情のある町並みが残っていて、至る所で名産のしらすが食べられます。

 

 

そして、国道1号線(浜名バイパス)で浜名湖を渡り、新居弁天ICで降りて隣りの湖西市に。

 

まずは、浜名湖岬にある今切パークに。

 


今切パーク~パームツリーが生え南国風情がある公園。海遊館あり。バイクは無料で駐車場に入れるのも嬉しいです。周囲の雰囲気もいい感じです。

 

そこでプチ南国間に浸りながら新居関所跡に向かう途中、旧東海道の場所に松並木を見ることが出来ます。

 

 

そして、新居関所跡に。

 

新居関所跡~主要街道にある関所としては、唯一建物が現存している関所です。

 

新居関所跡は入館に300円かかりますが、全体を見るだけなら入場しなくても外からがっつり見れるのがいいです。

 

さて、再び浜名バイパスを通って、浜松市に。

 

 

国道1号線から海近くの道(海は見えませんが)に入ると、やがて中田島砂丘に到着。

 

中田島砂丘~日本三大砂丘のひとつ。アオウミガメが産卵にあがってくるそうです。

 

メインの入口の近くに大型の駐車場があり、アクセスしやすいですが、日本三大砂丘だけあって広く海までかなり歩きますし、靴の中に砂が入るので、海っぺりまで歩いて行くかはお好み次第で。

 

ちなみに、浜松はバイク国内3メーカーの発祥の地でもあり、最盛期には市内に30社以上ものバイクメーカーがあったとか。本田宗一郎氏も川上源一氏も鈴木道雄氏も浜松出身でバイク乗りとしてはとっても馴染み深い場所でもあり、ある意味、日本の「バイクの聖地」と言っても過言ではない『浜松』。その発祥の地巡りも楽しいかもしれませんね。

 


ホンダ発祥の地~1946年本田技研研究所として開設し、ホンダA型が大ヒット。1948年東京にて創立。

 


ヤマハ発祥の地~1897年に日本楽器製造が設立。1955年に同社の二輪部門が独立してヤマハ発動機に。

 

スズキ発祥の地~1909年鈴木式繊機として創業。1945年に現在の高塚に移転し、その後二輪の生産を開始しました。

 

また、前出したしらすのほか、浜松にはグルメもたくさん。有名どころは、やはり、うなぎと餃子です。

 


うなぎ~“浜名湖=うなぎ”というくらいに知名度が高い浜松のうなぎ。市内各所で美味しいうなぎを食べられます。HPや観光協会にうなぎ店MAPあり。

 


浜松餃子~日本一を巡り、日々、栃木県の宇都宮市とその消費量を争っています浜松餃子。野菜が多くて甘めでモヤシが添えてるのが特徴。HPや観光協会に餃子店MAPあり。

 

いろいろな史跡やグルマがある浜松。“やらまいか精神”を信条とする遠州浜松で、徳川家康やバイク創業者達の史跡を巡って、その情熱や心意気を感じ取ってみてはいかがでしょうか。

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