■会津・磐梯(スズキGSR250)
浄土平、猪苗代湖、会津若松、大内宿、そして裏磐梯に伸びる爽快な旧有料道路の数々。まさしく、日本屈指のツーリングエリアであります会津・磐梯。で、この磐梯を走るときに悩むのがルート作りです。4つものバイクで走って楽しい旧有料道路が三方に伸びているので、一筆書きでのツーリングルートが作りづらいのです。
つばくろ谷〜会津磐梯スカイラインの道中にある谷。福島方面から来てここを渡ると、いよいよ磐梯に入った感じがします。
道中も絶景が望める磐梯吾妻スカイライン。火山ガスが発生した時は通行禁止になりますので、事前に確認を。
浄土平〜まるでスイスの山岳地のような日本離れした好景観が望めます。但し、火山ガスが発生する恐れもあるため、その区間約800mは停車禁止となっています。
吾妻小富士〜意外と気軽に登れる(約10分くらい)わりに、その労を上回る火口の景色と、眼下の浄土平の絶景が望めます。登山道は、浄土平パーキングからすぐ。
今回は、福島西ICから磐梯吾妻スカイラインを通って、裏磐梯に入る定番のルートを選択。最初に、磐梯屈指の景観の浄土平を見てモチベーションを上げられるのがこのコースの良さですが、その代わりに、桧原湖から西吾妻スカイバレーを往復することになります。まあ、せっかくなんだから山形県まで足を伸ばしてみようと、今回の折り返しポイントを白布大滝にしました。
西吾妻スカイバレー〜山岳ワインディングロードですが、タイトなコーナーが多く車のドリフト痕も多く付いていて、路面も荒れ気味です。
芳澤不動滝〜西吾妻スカイバレーを山形側に下った道沿いにある落差約10mの滝。
白布峠〜福島県と山形県にまたがる峠。福島側では眼下に数々の湖が見え、山形側では秋になると燃えるような紅葉の錦平を望めます。
白布大滝〜落差30m。県道からすぐですが、土の急斜面を降りるので足元には注意を。
五色沼(画像は毘沙門沼)〜様々な色の数十もの沼が点在している沼群。最も大きくて青緑色の毘沙門沼、は無料駐車場からすぐで、サクッと立ち寄りやすいです。
秋元湖〜秋には真っ赤に湖畔が色づきます。特に朝焼け時は幻想的です。
幻の滝〜最近まで地元の人も知らなかった落差18mの滝。無料駐車場から歩いてすぐです。
その後、磐梯山ゴールドラインへと向かう桧原湖沿いの道に入ります。この道は、湖越しに磐梯山を眺めながら走れる好景観ロードでお勧めです。そして、磐梯山ゴールドラインを走り、会津若松市に。市内で会津若松城や飯盛山を見た後、猪苗代湖畔の小石ヶ浜キャンプ場で野営をしました。
磐梯山ゴールドライン〜磐梯山を垣間見ながら走る山間の道。路面状況がいまいちで先の道が見づらいため、気持ちよく走りづらい。とはいえ、走り好きな方にはお勧めの道です。
道の駅あいづの近くの公園内に、大きな赤べこ(福島県会津地方の郷土玩具)があります。
ソースカツ丼〜大正時代発祥と言われる会津グルメ。会津各所で食べられます。画像は道の駅あいづ内のレストランのソースカツ丼。600円。
会津若松城〜1384年築城。1593年に天守閣を施行。1965年に復元され今の姿に。
旧滝沢本陣〜戊辰戦争時の戦いを偲ぶ弾痕や刀傷が残っています。入館料300円。
飯盛山〜会津若松市内を一望できる郊外にある314mの山で、白虎隊が会津若松城から上る煙を見て城が落城したと思い自刃した場所としても有名です。白虎隊自刃の場(左)。飯盛山から会津若松城方面を望む(右)
※白虎隊…会津戦争(戊辰戦争において新政府軍と会津藩らが戦った戦)において、会津藩が組織した武家の男子による部隊。同隊の二番隊の19名が会津若松城付近から煙が上がるのを見て、「これまで」と飯盛山で自決しました。彼らはこの地で、城に向かって安らかに眠っています。
さざえ堂〜江戸時代後期に建築された観音堂。人がすれ違わないように通路がらせん状になった特異な造りになっています。国重要文化財。400円。
歴史を感じられるさざえ堂内。ちなみに飯盛山に登るには、参道の急な階段や有料エスカレーターを使うより、参道近場からさざえ堂経由で登った方が楽です。
翌朝、小石ヶ浜キャンプ場を出て、猪苗代湖沿いの道を走り、民話の里である湖南町を通り、塔のへつり経由で大内宿に。
小石ヶ浜キャンプ場〜猪苗代湖に西岸に位置し、会津若松市から近く、磐梯・会津周遊の中間点にあり利便性が高い場所にあります。湖畔に設けられた芝はテントが立てやすく、磐梯山が見えるロケーションは抜群。但し、幹線からキャンプ場までは砂利道になっています。
数多くの民話がある湖南町。道沿いにある人形の表情も見て楽しいです。
神指城跡〜1600年、上杉景勝が築城する予定だった巨大城の跡。
左下観音堂〜元の創建はなんと約1200年も前で、現在の建物も650年前に改修されたものといわれてます。なぜか山中の崖に沿ってポツンと立っている懸造りの観音堂。さながらミニ清水寺といった感じです。650年前のまま?と知って恐々と上って見た景色はなかなか格別。同駐車場への道は草が生い茂りバイクのタイヤが滑りそう。特に帰りの下り道はスリル満点です。
湯野上温泉駅〜茅葺き屋根の駅舎で、待合室には囲炉裏がある風情のある駅です。同駅と塔のへつり、大内宿の三か所は、南会津の定番の観光地です。
塔のへつり〜無料駐車場から道を少し歩いたところにある渓谷の景勝地。吊り橋を渡って舞台岩からの眺めと、虚空蔵菩薩がある雰囲気の漂う洞窟は立ち寄りお勧めです。
大内宿は人気の観光地で、多くの外国の方々も観光に来ています。観光化されている感が少し強いのが少々残念ですが、(少し歩きますが)二輪駐輪場があり入場も無料なので、是非、立ち寄りたい観光スポットです。
大内宿〜江戸時代初期に開かれた宿場町。国道121号線から6kmほどの場所にあり、道中も渓流沿いで走っていて楽しいです。宿場内は、茅葺き屋根の民家を含めて数十件の民家が軒を連ねていて、風情を感じられます。但し、ほとんどの民家の軒先で売店を営んでおり、素朴感は薄いです。駐輪場と入場料は無料。村全体の画像(上)は、村の一番奥にある石の階段を登った子安観音堂近くから撮影が出来ます。
(c)Google